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  • 2015/09/16

ないと損するかも…!あなたの「論理的思考力」をチェックしてみよう!

はじめに

最近論理的思考力批判的思考力(クリティカルシンキング)を鍛えよう!などとよく聞きますが、「正直、よくわからない…」と思っている人も多いのではないでしょうか。

辞書で調べると、論理的思考力は「物事に潜む「法則」を的確に見抜く力」「物事に「法則」を的確に適用する力」、批判的思考力は「あらゆる情報に対して批判的な思考を働かせて分析する思考のこと」と説明されています。でもやっぱりよくわからない…。

でも、わからないままじゃもったいない!論理的思考力は、ゼミのディスカッションや進路選択にも生きる、便利な力なんです!今回は、「論理的思考力とは何か」「どうやったら論理的思考力を磨けるのか」を、高校生の時からディベートの魅力にのめり込み、大学でもディベートサークルに所属している筆者がご紹介します!

まずは、ちょっとしたクイズを通して、論理的思考とは何かを体験してみましょう!

※今回の記事で紹介するのはディベート的な論理的思考力なので、一般的な意味合いとは異なります。ご了承ください。

実際に、論理的・批判的に考えてみよう!

ディベートとは、思考のインターバルトレーニング。論理的思考・批判的思考を磨く絶好の課題なのです。まずは、ディベートの課題を参考にして、皆さんの論理的思考・批判的思考を試していきたいと思います!

今回の論題(考えるテーマ)は、

  • 脂肪税は導入すべきだ(導入すべきでない)

です。「導入すべきだ」側で予想されうる意見・「導入すべきでない」側で予想されうる意見を1分間で出来るだけたくさん考えてみましょう!

※ちなみに、この際の脂肪税は、ポテトチップスやファストフードなどの安価で高カロリーかつ健康的でないとされている食品に税金をかけることとし、酒税のような罪悪税と同じ部類とします。

はい、いかがでしたでしょうか?あなたは何個思いつきましたか?ちなみに、こんな回答が予想されます。

肯定  否定
安さに目が眩んでいた人たちも同じくらいの値段になるため、考える余地が生まれる
 ・考える余地がうまれることにより、自分にとって何が良いかを考えられるようになる(現状では考える機会がない)
・健康を意識するきっかけになり、食生活の改善が期待できる
・とった税金を利用し、野菜や健康的な食品にサブシディを出し、安くすることが可能になる
・すべての人に平等に健康的な食生活を意識する、考えるきっかけと選択肢を与えることができるようになる
・もしも安価なファストフードを買うという選択肢が以前よりも抑制されてしまったとしても、廃止するのとは違い、購買の機会は残しているため不公平とは言えない
など 
・安くて高カロリーな食品が減る
・貧困層の食事の選択の幅がさらに狭まり圧迫
・結局食べたい人は高くても食べてしまうから人々の趣向は不変
・そもそも人々の健康問題は食生活のみからとは限らない、ゆえに健康が改善するとはいいきれない
・抑えきれない欲求が逆に反動となり、健康的な食品を摂取していたとしても結局は量の問題で何も変わらない可能性が大いにある
など 

あなたはいくつ思いつきましたか?

0~4個思いついたあなた!
→まずまずです。片側の意見のみに偏っていませんか?もう少し反対側の意見も意識して考えてみましょう!

5~8個思いついたあなた!
→いい感じです。もうすこし意見をひねり出すためには自分がすでに出した意見にさらに「なぜ」と問いかけてみましょう。

 9個以上思いついたあなた!
→いい感じです!最高です!!どちらかの意見のみに偏らないように気をつけられれば完璧です。

どうすれば、たくさんの意見が思いつけるようになるのでしょうか?実は、この意見を肯定否定両側においてたくさん出せるようになることが、論理的思考・批判的思考を磨くことにつながるんです。

私なら、こんな順序で考える!

論理的に、かつ網羅的に意見を整理するには、流れがあります。

 

1. とにかく単語を切る

「脂肪税なら「脂肪」と「税」に分けて…」

まずは、単語を切ってみます。単語からちょっとずつ考えてみましょう。

「脂肪ってどういう食品に含まれているんだろう?」「税ってどんな種類があってどういうときに誰がかけるんだろう?」「なにか政策を導入するときっていつ誰がどういう基準でやるんだろう?」

こんな調子でそれぞれの単語ベースで、アイデアを広げていきます

そうすると、「ファストフードとか手軽に食べられるコンビニのホットフードとかに多く含まれてそう!」「税金は政府がかけるものだけど、酒税、たばこ税、住民税、消費税、所得税…色々あるなあ」「政策といえば政府が何か問題があるときに導入するものだ!」みたいな感じでまた新たなキーワードを発掘できます。

難しかったら単語をきって、「脂肪ってなに?」「税ってなに?」と問いかけるところからスタートでももちろんオッケーです!「脂肪は太る原因。健康に良くないもの。」「わたしたちが政府に余分に払わなければいけないお金。」こんな感じでも十分です!!!

2. さらなる単語分解からのアイデアを広げていこう

「ファストフードってなに?どういう人達が食べるの?どういう問題があるんだろう?」「何か問題があるときに政策導入するけど、今問題ってなにがあるんだろう?」

さきほどアイデアを広げたところで新たなキーワードがまた出てきましたね。
今度はこれをまたどんどん掘り下げていきましょう。要領は一個前と全く同じ感じです!

ここでポイント兼コツを2つ紹介したいと思います。

5W1Hの意識(When, Who, Where, Why, What, How)

→いつ、だれが、どこで、なぜ、なにを、どうやってですね。例えば先ほどの例でもあげましたが、ファストフードとはいつどういうときにだれがどこでなぜ食べるのか?を考えてみるということです。こうすると、一気にファーストフードの特徴が掘り下げられます。

現状の問題・本来の理想像・この問題の重要性

→これは単語分解をある程度した段階で役立つ方法です。例えば上の例でいくと、ファーストフードの現状の問題点をまず考えてみましょう。

ファーストフードは安価で美味しいから人々にとって安易な選択肢になりやすいという問題があるとします。しかし、本来の理想像は、人々が自分の健康を考え、食べるものをしっかりと考えた上で選ぶことができることかもしれません。そうすると、問題の重要性としてはファーストフードの手軽さが人々がしっかりと自分の食生活と向き合うことを阻んでいることになります。

3. 登場人物(アクター)ベースに考える

ここまでくるとキーワードもたくさん出てきた上に、アイデアも結構広がってきましたね。ここでちょっと思考の整理も兼ねて、この論題に関わる登場人物(アクター)について考えてみましょう。

例えば、今回の場合、まず政府というアクター、市民というアクターがいます。そこから、市民というアクターはまた富裕層、中間層、貧困層という3種類のアクターに分類することができます。ここでそれぞれのアクターの特徴を考えてみます。

例えば、富裕層はお金持ち、故に好きなものを食べることができる、逆に貧困層は食べられるものの選択肢が限られている、などです。アクターの特徴を踏まえると、誰に焦点を当てるべきかがわかり、理由を思いつきやすくなる可能性が高いです!

意識すべき2つのポイント

さてここまでくれば結構理由も思いつき始められたのではないでしょうか?ここで、論理的に考える際に意識するべき重要なポイントが大きく分けて3つあると思います。

これらは必ずしも最初から意識する必要はありません。最初から意識できていたらそれはそれで素晴らしいのですが、意識してしまうばかりに思いつく意見全てがダメに思えてしまう、なんていうこともあり、逆効果となりうるのです。

一度自分の思いつく限りの意見を出してから、「果たして考えうる理由はこれだけなのだろうか?」「本当にこの理由は反論し得ない理由なのだろうか?」などと最終確認する際に意識してほしい点です!

1. 中立的な立場をとってみよう

論題や議題によってはどうしても肯定側の意見、あるいは否定側の意見の方が圧倒的に説得的であるような気がしてしまうことがよくあります。そしてその片側の意見に洗脳されてしまう、なんてことも多々見受けられます。しかし、どんな論題においても必ず両者の意見が存在します。

中立的な立場で物事を考えるコツは、最初から肯定側あるいは否定側の意見を考え始めないことにあると思います。最初からどちらかの意見のみ集中して考えてしまうと、どうしても脳が慣れてしまうせいか、次に反対側の意見を考えようとしてもすべてインチキに思えてきてしまうのです。

なので、上記で紹介したように、単語ベースで考えアイデアを広げていく作業をしてみましょう。そうすると、どちらかに偏ることなく、どっちの意見も思いつくことができます。

2. 鎖の意識

鎖の意識とは、ずばり全ての考えや意見は鎖(チェーン)のようにつながっているという意識を持つということです。マインドマッピングの泡がお互いにつながってる感じをイメージしてもらえるとちょうどいいと思います。

物事には道筋というものがあります。また、事象にはたいてい理由や背景があります。ピノキオの鼻が長くなってしまったのは、いきなり長くなってしまったのではなく、嘘をついてしまったからですよね?でも、その嘘をついたのにも理由があるかもしれません。

このように、ある事柄に対してさまざまな方面からいろいろな情報がリンクしているのです。二つ目のコツに書いた現状の問題・理想・問題の重要性の意識もまさにこの鎖の意識です。この鎖の意識を忘れずに、問題のプロセスを解明することが大切です。

では、もう1問!

では、この考え方を押さえた上で、もう1問考えてみましょう。

  • 発展途上国において児童労働を合法にすべきだ(合法にすべきでない/違法であるべき)

いかがでしたか?先ほどより、たくさん意見を考えることができたでしょうか?
※答えは記事の最後に!

まとめ

私自身、即興英語ディベートという競技を高校生の時から約6年間やっています。以前は何かについて是非を問われても是あるいは非の片方の意見のみしか述べることができず、あるいは、両方とも述べられたとしても片側の方を圧倒的に持つ形の弁論しかすることができませんでした。しかし、ディベートを通じ、ディベート的思考が身についたことにより、より物事を多角的に観察することができるようになり、より深く考えることができるようになりました。

また、道筋だった論理的思考力が養われたことにより、即興で発表を行わなければいけないときなどでも、慌てることなく道筋だった説明を短時間でも準備することができるようになりました。実際、レポートを書いている際などでも問題を多角的に見ることができるようになったためか、すらすらと様々なことについて書けるようになったと思います。

実際社会に出た後も、様々な人と色々なことについて話し合いや議論を行う場面があると思いますが、そんなときにも役立ちます。ニュースを聞いているときに情報を鵜呑みにし流されてしまうのではなく、自分なりに同意する部分と反対である部分を考えられたり。自分の意見を確立しやすくもなるのです。

このように、論理的思考力は就活や面接のみならず、日常を生きる上での些細な部分においても役立つことがあるのです。ぜひ皆さんも意識してみてくださいね!

※2問目の答えです!

 肯定 否定

・怪我をして労働力外になるときられるという使い捨てのようになっている子供達を政府として助けるべき
・安全な環境で働ける可能性が増える
・政府が監査に入る可能性上がるため、支払いもちゃんとなされる
・時間外労働なくなって教育受けられる時間が増える
・教育の機会の向上により、将来の選択肢が増える 

・児童労働という世界的に、特に先進国においては歓迎されていないものを合法化することにより正当化してしまう
・ 子供にとって大切な教育よりも労働を優先させているようにみえる
・労働時間が規制されることにより収入が減り、今まで以上に家計が苦しくなる
・今までの時間外労働や危険な環境の児童労働はなくならず地下に潜る
・結局教育も仕事もなあなあになってしまう 

大原由佳

著者:大原由佳

2015年6月からt-newsWebライターの活動を始めました。東京都出身で、早稲田大学政治経済学部の3年生です。中学3年生の頃から続けている英語ディベートサークルに所属しています。世界一好きなものはマカロンとお昼寝で、日向ぼっこしている猫に憧れるマイペースガールです。
皆さんが興味関心を抱けるような、言葉や表現の魅力を追求した記事を書いていきたいと思います。よろしくお願いします!!!

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