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  • 2015/08/20

もう国語算数理科社会の時代は終わった!?インターナショナルスクールでの驚きの教育

東京インターナショナルスクール代表の坪谷さんにインタビュー

東京インターナショナルスクールの代表である坪谷・ニュウエル・郁子さんにお話をお伺いしてきました。前半はこちらより→【同級生の自殺から世界へ飛び出す決意を】東京インターナショナルスクール代表坪谷さんへインタビュー

坪谷・ニュウエル・郁子さん(以下敬称略)
国際バカロレア機構アジアパシフィック地区委員。英語を母国語としない子どもたち向けの英語教育カリキュラム開発を行う株式会社日本国際教育センター代表及び中目黒キンダーガーテンを運営するグローバル人材研究所の代表を務める。蔵野学院大学客員教授。イリノイ州立西イリノイ大学WESL(国際学生科)卒、早稲田大学人間科学部人間環境科学科卒。
 

インタビュアー 
末若 俊介 慶應義塾大学 理工学部3年
大学生の視点で記事を書いていけるように、読んだ方が一歩を踏み出せるような記事にしたいです。

I'm special you're specialという教育をしたい

末若:「引き続きよろしくお願いいたします。坪谷さんは東京インターナショナルスクールの創設されていますが、学校を作ろうと思った理由はなんでしょうか」

坪谷:「 一言で言えば、I'm special you're specialという教育がしたかったんです。私がこの世に生まれたのは奇跡であり、しかしその奇跡はこの世に存在するすべてのものに支えられているんだということを教える教育をしたかったんです。そのために小さなイングリッシュスタジオを約30年前を設立しました。その後、母になり2人の娘に恵まれたのですが、自分の娘を入れたいと思える幼稚園がなかったために、自分で作ってしまいました。その後娘の成長に合わせて小学校、中学校を作っていきました。」

末若:「ということは一般的な小学校や中学校とは大きくカリキュラムが違うということですね」

坪谷:「私達の学校には、算数や国語、理科などの教科はありません。しかも教科書すらあないのです。子ども達がどうやって勉強しているかと言うと、学校では1年間に6つのテーマについて、さまざまな方面から探求していくという方法をとっています。例えば「雑草の必要性とは」や「お祝いとは」といった議題について、生徒達はリサーチし、ディスカッションし、勉強するんです。ただそこには学術的な要素も必要なので、お祝いついてであれば、お祝いを歴史的な観点からみたらどうだろうとか音楽的観点からみたらどうだろうとか国語的な観点から見たらどうだろうなど考えていきます。そのためにチャイムが鳴って「今から理科の授業です」というような授業ではないんです」

末若:「そのような授業を行うメリットはなんですか?」

坪谷:「自分自身で考える力がついてきます。それに加え、『自分は動物のことを勉強しているときが一番楽しい』や『子供に関してなら興味がある』など、授業の中で自分自身の琴線に引っかかるところが必ずでてくるんです。『楽しい』と思う部分がお金に繋がるかはまた別の話ですが、それをしっかりと見つけることができると、自分が『楽しい』や『興味がある』もので生活をしていくためにはどうすればいいだろうということを自分自身でリサーチしていく力が身に付きます。自分自身で探す為に日本だけではなく、世界中の職業からやりたいことを選べるようになり、そのような仕事をするために必要なものはなんだろう、どうすればその仕事ができるだろう、その企業で雇ってもらえるのだろうかという考えができますし、自分で選択しているので、決断に対して責任を持てるようになるということが一番のメリットだと思います
 

末若:「子供の自発性を引き出し自分から学びたくなる授業ということですね」

坪谷:「人間は自分がやりたいことに対しては夢中になってやるんです。ゲームなんかでも夢中になっちゃうと何時間でもやってしまうでしょ?でも、逆に人から言われたことってやりたくないと思ってしまいますよね。勉強だって一緒です」

末若:「坪谷さんはその一方で世界で生きる教育推進支援財団を立ち上げたと伺いましたがどのような理由で立ち上げられたのですか」

坪谷:「東京インターナショナルスクールは、国際バカロレア認定校です(※)国際バカロレアの教育は、パソコンを使って基本的に授業しますし、最後の卒業試験は3週間かけて行い、10万円ほど費用がかかります。そうなると各家庭の負担が大きくなり、世帯収入の多くない家庭は金銭的な理由で国際バカロレア認定校で学ぶことを断念しなくてならないということになります。そうならないために学校単位で世帯の収入が多くない家庭に関して、金銭的な負担の軽減をしようという財団を作りました。もしよろしければ協力して頂ければ幸いです」

国際バカロレア(※)
国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラム。
国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)は、1968年、チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせるとともに、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置。(文部科学省より引用) 

末若:「坪谷さんの著書では、グローバル人材について触れておられましたが、坪谷さんの考えるグローバル人材とはどのような人ですか」

坪谷:「グローバル人材って英語が出来る人や、世界中を飛び回って仕事をする人というイメージをする学生さんが多いと思うのですが、英語が出来る人がグローバル人材であるならばアメリカ人やイギリス人は全員グローバル人材ってことになってしまいますよね。言語に関しては一定時間を言語に触れていればある程度できるようになるんです。現在、語学習得には約2000~2500時間は必要と言われ、最低でも2000時間は触れないと日常会話なんてできるようにはならないです。この2000時間という基準は小学校1年生から高校3年生まで毎日1時間外国語を教わると約2000時間になると言われています。なので語学が一番重要とは言えないのです。じゃあグローバル人材とはなにかというと、人間はみんな小さい単位だと『家族』や『学校』『会社』大きい単位だと『日本』や『世界』という規模は違えどいろいろな集団に属しているんです。どの大きさの集団の中でも、その集団の中で、きちんと自分の役割を分かってその役割を果たせる人だと思います

 

末若:「東京インターナショナルスクールのカリキュラムではそのような学生を育成しようと尽力されていると思うのですが、僕らのような普通の中学、高校に進学していた学生はこれからどのような大学生活を送れば、グローバル人材になることができますか」

坪谷:「今の中学生や高校生を見ていると、ゴールの設定を間違ってしまったのかなと思うのです。大学への入学をゴールとしてしまっているために中学時代、高校時代は大学への勉強をして、大学に入ったとたん『四年間遊べるぞー』みたいな感じですよね。
以前高校1年生の子に『どんな大学にいきたいの』と質問すると『偏差値で入れるのは明治くらいですかね』と答えが返ってきたのです。行きたい大学を聞いたのになぜそんな回答してしまうのだろうと考えると、今まで将来どうしたいかを考えてきたことがないからだと気がついたのです。なので大学の4年間で中学、高校生の頃に考えてこなかった『自分の本当にやりたいこと』『自分に向いていること』をしっかり考える時間にすればいいと思います。大学生は、アルバイトやインターンなどでお試しをすることもできるために考えるには最適な環境が整っているのでしっかり考えることをしてほしいと思います

末若:「最後に、大学生にメッセージを頂ければと思います」

坪谷:「とにかくいろいろな経験をしてほしいと思います。大学生は『就職』も目標の1つだと思うのですが、最終的な目標の1つには親になるということがあるのではないかなと思うのです。子どもができると自分のやりたいことは出来ない場合が多々あります。子どもは自分一人ではなにもできないですし、子どもへ対してお金と時間かけていかないと自立する年齢まで育たないために、子どもが生まれるまでの間はいろいろな経験を積むことが大切だと思います。すぐに経験が役に立つことはないかもしれませんが、大学を卒業し、社会に出てから初めて経験が物をいうんです。頭のよさも大切ですが、それ以上に経験をするということに時間とお金をかけてほしいと思います。人生なんてうまくいかなくて当然ですが、たくさんうまくいかない経験をしていくと、つらくて嫌になるけれど、乗り越えた分だけ自分の力となるので面白いと思いますよ

前半はこちら→【同級生の自殺から世界へ飛び出す決意を】東京インターナショナルスクール代表坪谷さんへインタビュー

坪谷さんの活動はこちらより

東京インターナショナルスクール→http://tokyois.com/new/
国際バカロレア→http://www.ibo.org

世界で生きる教育推進支援財団

国際バカロレアを受ける生徒は従来の教育を受ける生徒に比べて、世帯にかかる負担が大きい。その負担は各世帯にかかってくるため、世帯の所得に応じた支援を行うことで、経済的な理由によって国際バカロレアを受けることを諦めることのないような社会を目指し活動しています。興味のある方は協力してはいかがでしょうか

著書のご紹介

世界で生きるチカラ---国際バカロレアが子どもたちを強くする

 

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