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  • 2014/10/23

最大300万円の留学費用支給も!国家プロジェクト「トビタテ!留学JAPAN」で海外へ行こう!

 日本代表として海外へ!トビタテ!留学JAPANとは?

トビタテ

文部科学省が海外留学に自ら一歩を踏み出す気運を作り出すことを目的として発足した留学促進キャンペーンです。各分野で活躍されている方々や民間企業からの支援や寄附などにより、官民協働で「グローバル人材育成コミュティ」を形成し、将来世界で活躍できるグローバル人材を育成するために発足しました。(トビタテ!留学JAPAN )

 

上記のように国の事業として行われており、留学支援学生に選ばれると最大300万円の返済なしの奨学金がもらえる。ちなみに第1回目の募集では1,700人が応募して、323人の学生が最終合格しています。倍率は約5.2倍と皆さんが思ったよりは低い倍率ではないのでしょうか!?

自分にはダメだ…と思った方!そこで負けています。

留学に限定されず、海外インターンシップや海外研修プログラムなど、海外経験を積むためのあらゆるプログラムが対象になることや、公的なキャンペーンではなかなか評価されにくい「意気込み」や「情熱」といった抽象的な部分もしっかりと評価されることが大きな特徴です。

つまり

「そこのキミにも十分採択のチャンスがある!」

ということ。

そんなトビタテは、10/1から第二期の募集が始まり、民間支援機関が増えていることから、今後もさらに規模、頻度が増えてくることが予想されます。第二期募集は10/24まで。まだ間に合う!ということで、今応募に向けて頑張っている人、これから駆け込む人に役立つかもしれない情報を、T-News読者限定に前編・後編の2本立てでお伝えしたいと思います。

ちなみに文部科学省の発表によると、応募人数1700名(男性:809名、女性:891名)のうち、最終選考合格者は323名。約5人に1人という倍率ですが、しっかりと趣旨を理解して真摯に望めば、その5分の1に選ばれる可能性は十分にあります。

今回は、大学生の海外キャリア支援を行うメルサゼミの仲間で、前回のトビタテの募集の中でも最も倍率の高かった「多様性人材コース」の合格者である男子学生Y君のレポート、そして業務でクソ忙しい中、学生のエントリーフォームを添削した私鈴木の見解に基づいて書かせていただきます。(あくまで私どもの私的な見解であることをご理解ください。)

前提として:Y君は、日本にイノベーションを起こす起業家を目指して、学力向上よりも海外の起業文化やテクノロジーを学ぶことに重点を置き、起業のコースがあるシリコンバレーの大学への入学、現地企業でのインターンシップを目的として応募しました。

1.しっかりと準備が必要!審査全体の傾向をつかもう。

まずは前提として以下の要素が重視されていることを覚えておきましょう。

①目的と行動計画の一貫性

留学前・留学中・帰国後に何をするか、そのためにどのような行動をするか、といった具体的な行動計画と、目的や動機との一貫性が重視されるようです。国家の一大プロジェクトとして重大な審査を任されている審査員の皆さんに、小手先のテクニックはすぐに見透かされてしまいます。もちろん、英語力向上だけが目的ではダメ!「国際人として世界で活躍するために英語力を磨きます」では、よほど他で光る部分がなければ採択はされないでしょう。

②動機、想い、情熱

今回の公募の特徴として、応募者の人間性や想い、考え方、留学の動機、そして情熱をしっかりと評価してくれるという傾向があるようです。(もちろん、審査員の方によって程度は様々です。)なおこれも、上記との一貫性があることが大前提。とって付けたような抽象的な表現ではなく、自分の経験から得た想いや目的、夢などを適切に言語化して伝えるようにしてみてください。

③留学資金援助を受ける妥当性

現実問題として、ポテンシャルや情熱は十分にあるが、資金的な問題で留学が難しい学生の支援を政府は重視しています。言うまでもなく、ウソは絶対にダメですが、経済的な面での支援が必要な理由を明確にすることも合格要因のひとつになるようです。

2. エントリーフォーム

次に、一次審査の基準となるエントリーフォームについてです。応募に際し、いくつかの書類を提出しますが、最も重要である願書のうち

① 留学計画書

② 留学に対する意識・意欲

について、項目ごとにいくつか要点をまとめます。

①1次審査を突破する留学計画書とはどんなもの!?

(1)受入機関

留学であれば入学先の学校、インターンシップであれば受け入れ先企業の詳細情報があればあるほどGoodです。その学校にどのようなコース内容と留学の目的と一貫性や、期待できる成果の仮説ができていればパーフェクトです。ちなみにY君は、受け入れ先の大学でどのようなコースを受け、その後にインターンシップをする企業の例を具体的に挙げ、得られる成果の仮説を体系化して記入しました。

(2)留学計画の概要とスケジュール

留学中にどこで何を学ぶのかを細分化して記述し、具体的な計画段階にあることを示すことができれば評価が一気にあがります。Y君の場合、学校への願書提出からインターンシップ、帰国までのスケジュールを細かいところに落とし込み、記入しました。その通りにいくかどうかが重要ではなく、そこまでの行動計画を考えているかどうかが評価対象になるようです。

(3)目的と達成目標

いうまでもなく、留学によってどのような目的を掲げ、どのような目標をどのような手段によって達成するかをこれも細かい部分まで落としこんで書くことが望ましいでしょう。Y君は、シリコンバレーで起業を学び、インターンシップで実践経験を積み、現地でのネットワークを広げ、起業のためのリソースを網羅するという目的を掲げ、それぞれのプロセスで目標を達成するための具体的な行動計画を示しました。(例:1ヶ月で◯◯人の起業家と会う など)

 (4)申請コース選択の理由

Y君は、最も倍率の高かった「多様性人材コース」を選択しましたが、現地の空気を肌で感じて学ぶことに重点を置いているため、学校での勉強だけではなく、人との関わりや実践経験の学びを多く得たいという理由でこのコースを選んだことを書きました。

(5)必要となる語学水準とそれに向けた勉強計画

短期プログラムであっても海外の大学に入学しますので、当然一定の語学力の水準を満たしている必要があります。大学入学はさることながら、インターンシップや現地で情報を得る上で必要な語学力を客観的に分析し、その語学力を習得するまでの勉強計画を明確に示す必要があります。(例:△△大学のXXコースでは留学生に対しTOEFLXX点が入学条件となるため、渡航◯◯ヶ月前までにTOEFLxxx点を取得します。そのための勉強法としては〜〜 といった具合)

②留学に対する意識・意欲を自分の言葉で伝えよう。

留学の妥当性を体系的に示す計画書の他に、意気込みや意欲を記述するシートの提出も求められます。こちらは、情熱、思い、考え方、人間性の部分が、留学の目的に沿うものであるかを判断する材料になります。蛇足なく簡潔に、かつインパクトを与える内容にすることが重要です

(1)動機・夢

なぜ留学したいと思ったのか、その動機や根底にある夢を具体的に記述します。

(2)応募理由

こちらは、夢や動機よりも、実際にどうして支援が必要なのかという部分を抽出して書くことが良いようです。Y君は、家庭の経済的な事情や留学先の物価の高さを具体的に示し、支援が必要な理由を記述しました。

(3)困難を克服した経験

過去に困難を克服した経験、それによって得たものを今回の留学、帰国後の自分の行動にどのように生かしていくかを示すため、また、自分の人間性や能力をアピールすることを目的に内容を記述します。Y君は、過去にインターンシップ先で経験した営業の失敗から学び、2回目で成功した、いわゆる「グロースハック」の事例を出し、未知の環境下で根気強く問題に取り組み、失敗を重ねながらも成功を収めたエピソードで自己アピールをしました。

(4)帰国後に目指すゴール

具体的に留学を通して、帰国後にどうなりたいかを具体的に記述します。思いや情熱が重視されはするものの、思い返してほしいのはこのキャンペーンは文部科学省が運営する国家プロジェクト。当然、留学に送り出した人材が世界における日本の経済・産業の発展に貢献してもらうことがゴールです。つまり、「外資系の企業に就職して国際人として働きたいです」とか「海外で勉強して、一流の起業家になります」だけでは国家が支援するメリットとしてはインパクトが足りません。

模範解答としては、「海外の大学で各国からの留学生と共に学び、インターンシップにより日本 では流通していない商品やサービス、ビジネスの形態に触れて得た知識や経験を生かし、世界に通用する日本の産業を担う人材になることを目指します。」といったゴールを見据えた回答がベストでしょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか!?一時審査はくれぐれも、具体性と全体との一貫性を意識することが重要です。書ききれなかった内容は次回をお楽しみに!

次回は、後編〜3.面接・グループディスカッションについてお伝えします〜

コラムニスト

鈴木

鈴木郁斗(IKUTO SUZUKi)

株式会社メルサ・インターナショナル・ジャパン代表取締役
米国法人MELSA INTERNATIONAL LLC C.E.O.

1983年生まれ、山形県出身。大学卒業後、航空宇宙機器メーカにて設計エンジニアとして5年間勤務。予てからの海外起業を目指し、2009年に米国留学し、留学先のロサンゼルスで留学支援会社を設立。以降、文科省関連の国際教育プログラムの案件をはじめ、日本の大学生向けの海外ビジネスに関する教育のプログラムを運営。自身の米国での4年間のビジネス経験を経て帰国後、2013年に㈱メルサ・インターナショナル・ジャパンを設立。現在、大学生向けの海外ビジネスの研修プログラムや、米スタンフォード大学、シンガポール国立大学など、日米、アジアの教育機関や企業との連携による、大学生/若手の海外ビジネスに関する学び・実践の場を提供し、大学生/若手人材のキャリア支援に従事する。

関連先リンク

◇大学生のための海外ビジネス研修・インターンシップ・プログラム
◇㈱メルサ・インターナショナル・ジャパン ホームページ
◇留学・就職/起業・キャリアに関する相談窓口


著者:鈴木郁斗

1983年生まれ、山形県出身。学生時代は航空工学を専攻し、航空宇宙機器メーカにて設計エンジニアとして5年間勤務。予てからの海外起業を目指し、2009年に米国留学し、留学先のロサンゼルスで留学支援会社を設立。以降、文科省関連の国際教育プログラムの案件をはじめ、日本の大学生向けの海外ビジネスに関する教育のプログラムを運営。自身の米国での4年間のビジネス経験を経て帰国後、2013年に㈱メルサ・インターナショナル・ジャパンを設立。現在、大学生向けの海外ビジネスの研修プログラムや、日米、アジアの大学・教育機関や企業との連携による、大学生/若手の海外ビジネスに関する学び・実践の場を提供し、大学生/若手人材のキャリア支援に従事する。一方で、日本企業の海外進出/新規事業を担うプロジェクトマネジメント業務を請負い、自らもグローバルビジネスのキャリアアップに奮闘し、より高度な実践と教育の両立を目指している。