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  • 2014/12/30

悔いのない決断を。学部選びの動機になった3つの要素

変更が難しいからこそ……

photo by flickr 59632563@N04

高校までは、多少の選択の授業があるとはいえ、ほぼ全員が一つのクラスで、同じ時間割で授業をうけるのが一般的です。一方、大学は、より専門性を高めるために、個人個人で選択した学部に分かれて学ぶことになります。そして、入学後に学部を振り替えたり、または、学部を決定するのに猶予があるような大学は、多いとは言えないと思います(東京大学にはそのようなものとして、進振り制度があります)。よって、傾向としては、10代後半の時点で、自分の進む先がおおまかに決まってしまうのが現実です。それだけ学部選びは重要なものなのです。進む学部を決断して、実際に進んだ学生の方々は、どのように決断を下したのでしょうか。

1. ○○○に、おれ(わたし)はなる!

photo by flickr mac_filko

私は小学校に上がる前から歯科医師という職業に憧れていて、その夢は大学受験を迎えるまで変わることはありませんでした。最初から今の大学を目指していたわけではないですが、目標を持って努力を続けていた結果、歯学部でもトップクラスの大学に入れました。
(東京医科歯科大学 歯学部 1年生 / 男性)
もともと経営者になりたいという夢があり、そのためには今の大学の、今の学部が一番いいのではないかという結論に至ったから。
(一橋大学 商学部 3年生 / 男性)

小さな頃からずっと抱いていた夢を追って、学部に入った人はたくさんいます。大学は、専門職を養成する機関として発達してきた側面も持ち、医学部や法学部などにはその歴史が色濃く残されています。今日では、その他にも実に多種多様な学部学科・専攻があります。会社員以外の、何かしら特殊性のある職業に就く場合は、それにあった大学、学部に進学することが一般的かと思います。

2. ○○○が、好きだから!

photo by flickr brianac37

理学部天文学科に入ったのですが、入学した当初はどこに行くか決まっていませんでした。1年間いろんな授業を取ってみて、宇宙に興味が湧いたので天文学科に行くことを決意しました。
(東京大学 教養学部理科一類 2年生 / 女性)
自分は工学部(材料工学)に所属しています。この学部を選んだ理由は、ものは全てある材料からできていて、その原点を勉強できることは興味深いと思ったからです。
(東京工業大学 工学部 1年生 / 男性)

好きなことを学ぶ、というのは、学問において究極的ななにかを感じさせます。それが将来の職業になればもちろん最高ですし、そうならなくても、好きなことを学べた時間はきっと、かけがえのない時間です。そして単なるよき思い出ではなく、必ずその人の人生を豊かにすると思います(偉そうですが)。

3. ○○○に、強いから!

photo by flickr smswigart

理2から農学部獣医学科に進学しました。生物系は就職に弱く、研究職くらいしかめぼしい選択肢がないのですが、獣医の場合、国家資格が取れるということもあって、動物病院等での臨床や公務員の獣医枠、食品・製薬会社への就職など様々な道があります。自分が研究職に向いていないことを痛感してからは、普通の就職に強い学科を選ぼうと心に決めました。
(東京大学 教養学部理科二類 2年生 / 女性)
他大学にはない学部であり、今までにはない新たな観点から学びを深められることができると思い、最終的に入学を決めました。偏差値が全てではありません。
(早稲田大学 文化構想学部 2年生 / 女性)
高校生の時、国語の教科書で、お試し用の粉ミルクをアフリカに贈ったアメリカの会社の失敗談の話を読んだことが社会学部に入ったきっかけでした。アメリカの会社の「飢餓が減るだろう」という思惑ははずれ、現地では粉ミルクをめぐる窃盗や、衛生管理を怠ったために起こった菌の繁殖が問題になりました。これに関して、私は、分野と分野をつなぐ架け橋の存在がいれば、未然に防げた問題だと思い、スペシャリストではなく、ゼネラリストになれるような学部を探しました。社会学部は様々な分野の授業を取りやすいだけでなく、日常に疑問を投げかけ続けることが学問の根底にあり、私の夢を叶えるには最適な学部だと思いました。
(一橋大学 社会学部 3年生 / 女性)

具体的に、「この職業に就きたい」「この分野が好きだ」という思いがなくても、その学部の強みに惹かれて目指すというタイプの人もいるようです。就活に強い、というのはその典型です。この分野の就職には、この学部が強い、というのは、私もよく耳にします。しかし、それだけではありません。一見実利には直結せずとも、「おもしろい教授が多い」「科目選択の自由度が高く、教養を身につけることができる」「視点や考え方を深めることができる」というように、、純粋に学問的な魅力のある学部もあります。

 それでも視野は広く

断片的にではありますが、皆さんが学部に入学した動機を、一部紹介しました。特定の職業に就く固い決意をもって専攻する学問に取り組んでいる人も多いと思います。ただ、このよう「学部」「専攻」というと、ともすれば、縦割り的な、独立した学習と思い込みがちです。むしろ、大学における学問とは、高校までの勉強よりも、相互に関連し、分野同士がつながっているものだと思います。また時々刻々と変化する社会の中では、上で学生の方もおっしゃっているように、分野横断的な考え方が重要になるでしょう。自分の得意分野をのばしつつ、いわば多芸に秀でるような視野の広さが必要なのかもしれません。

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オススメ書籍
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これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学 / 早川書房 / マイケル サンデル
世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業 / 日本実業出版 / 狩野 みき

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  • 記事執筆:小松崎
    t-newsの学生スタッフとして、記事作成を担当しています。
  • 某大学の法学部生です。
  • 最近は、様々な分野の本を乱読しています。