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  • 2015/07/27

【夏×オランジーナ】異国生まれの炭酸飲料が日本でもヒットした3つの理由とは?

はじめに

夏になると暑くて喉が渇きます。何を飲むかは人それぞれだと思いますが、冷えた炭酸飲料を飲むとすごくリフレッシュ出来て気持ちが良いものです。というわけで、今回は炭酸飲料の中でもとりわけ人気のある「オランジーナ」を、Amazonで箱買いするくらい好きな私がご紹介したいと思います!

オランジーナは◯◯生まれの国民的炭酸飲料!

まず初めに、この飲み物を知らない方のためにご説明します!この飲料オランジーナとは、1936年にフランスで誕生した果汁入り炭酸飲料です。けっこうな歴史がありますね。フランスを代表するブランドで、欧州を中心に世界約60カ国で販売されています。こうした事からも日本に上陸するまでに、十分に国民から人気を誇っていた商品であったことが伺えます。
(参考:【開発ヒストリー】快進撃の炭酸 フランス生まれの「オランジーナ」- MSN産経ニュース

 オランジーナがヒットした理由とは?

欧州を中心に人気のあったオランジーナですが、日本に上陸してそのまま人気になるかと言われると国ごとに味の好み等があり、そのまま日本に根付くかどうかは難しいところです。しかし、オランジーナは海を越えたこの日本でもヒットし人気商品となりました。その理由に迫ってみましょう。

1. フランスっぽさを見た目から演出

まず、オランジーナを日本で販売する際に直面した課題は「本来のブランドイメージを崩さずに日本でヒットさせるにはどうすればいいのか」ということです。欧州仕様のまま日本で販売しても文化や市場の違いもあり上手くいかない可能性があります。

具体的な問題として、飲料の容器の問題が挙げられました。フランスでは、カフェなどで飲まれるようなガラスのビンの容器でしたが、日本は店頭販売を想定していたためペットボトルや缶の容器を採用する予定でした。


(提供:足成

その差異を埋めるために考え出されたのが「ビンをモチーフに丸みを帯びた独自のペットボトル」の開発です。さらに、「表面にでこぼこをつける」ことで、ビンのようなイメージを強調しました。また、ラベルに国旗をプリントすることでフランスからの飲み物であることをアピールしました。ドリンクだけではなく、その容器にこだわることで、日本で受け入れてもらう下地をしっかり作っていたことは興味深いですね。

2.「炭酸飲料=健康」という新たなイメージ作り

炭酸飲料と聞くとどうも「甘ったるい」とか「体に悪い」という先入観を持つ方も多いかもしれません。しかし、オランジーナは柑橘果汁が12%含まれていて甘さは控え目の微炭酸で、オレンジピールや食物性繊維も入っています。従来の炭酸飲料に比べて健康志向が伺え、健康に気を使っている人にとってより気軽に飲みやすくなったという印象を受けます。だからといって私のように1日に5本、6本飲むのは全く健康的ではないので注意が必要です。


(提供:ぱくたそ

その健康志向をウリに出し、年齢層も20代から40代の男女をターゲットとしています。炭酸飲料と言えば10代~20代の若者が好んで飲むイメージがありますが、中年層にまで視野を広げることで新たな市場を開拓しようとした思惑もヒットの理由の1つかもしれません。

3. CMにも独自のこだわり

商品を売り出すのに様々な宣伝方法がありますが、CMは影響力が大きくその製品のイメージを大きく左右します。

オランジーナのCMはフランスの国民的飲料のイメージを生かすために、日本の国民的映画である「男はつらいよ」をモチーフにして制作されました。寅さんの格好をしたフランス人「TORA」をハリウッド俳優のリチャード・ギアさんが演じています。思い出した方もいるのではないでしょうか。

ちなみに本場フランスのCMは人間に扮した動物が登場するなど、日本のCMとは方向性が違いすぎて思わず笑ってしまいました。よかったらYoutube等で検索してみてください。(参考:【開発ヒストリー】快進撃の炭酸 フランス生まれの「オランジーナ」- MSN産経ニュース

 オランジーナだけじゃない!健康志向な炭酸飲料たち

オランジーナが健康志向をウリにしていることは先ほど述べましたが、その波は他社の炭酸飲料にも押し寄せています。その他の製品はどのようなものがあるのでしょうか。

あの有名な炭酸飲料も健康志向に…!

 炭酸飲料の新たな市場を切り開こうと、オランジーナだけではなく、あの有名な炭酸飲料も健康志向を経て生まれ変わりました。キリンのメッヅコーラはその1つです。


(提供:Photo AC

30~40代男性が「炭酸飲料は好きなんだけど、健康を気にして飲むのを控えている」という実情に目をつけ開発された商品です。注目すべきは炭酸飲料、それもコーラでありながらトクホ(特定保健用食品)の認定を受けている点です。健康に良いという側面がありながらコーラというギャップが受け、2012年4月に発売後、なんと年間目標の100万ケースの販売を2週間で達成しました。中年層が炭酸飲料を控える理由を突き止め、それを克服する形でコーラを生まれ変わらせたことがヒットの理由と言えるでしょう。
(参考:キリン「メッツ コーラ」誕生の軌跡:PRESIDENT Online - プレジデント

 まとめ

オランジーナが日本で成功したのは、その美味しさ以外にも宣伝や見た目の工夫など様々な方向から製品の魅力を高めようとした部分が大きいのではないでしょうか。また、健康志向×炭酸飲料という新たな市場の開拓によって、「大人の炭酸飲料」という新たなイメージが形作られているのも興味深いところです。みなさんも暑い夏は炭酸飲料を飲んで涼んでみてはいかがでしょうか。

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山口 豪久

著者:山口 豪久

神奈川県出身。慶應義塾大学に在学中。専攻は歴史学。2015年3月からt-newswebライターをやっています。「いい仕事さえすれば全ては輝くことは知ってます。」という言葉に感銘を受けました。ホワイトボードに書いて部屋の壁に吊るしてます。記事を読んだ方に、少しでも考える機会を持ってもらえるような記事を書けたらと思います。