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  • 2014/04/14

年収数千万も可能!公認会計士のよくあるキャリア5選

今回は、難関国家資格の中で最もキャリアの選択肢が広いと言われる公認会計士のキャリア5選について説明していきます。

無限の選択肢がある公認会計士

公認会計士は、三大難関国家資格の一つであり、経済界の最高峰の資格です。一般的には、『監査の専門家』・『税務の専門家』・『会計・財務・経営管理』の専門家といわれますが、ビジネスにおける幅広い専門知識を有しているため、様々な業務フィールドで活躍できる資格と言えます。

 では、公認会計士には、どのようなキャリアプランがあるのでしょうか。

 士業の中で最も業務フィールドが広いと言っても過言ではない公認会計士を、タイプ別に分けるのは困難ですが、今回は代表的な

  •  監査法人パートナー
  •  独立開業
  •  経営コンサルタント
  •  大企業の経理・財務・経営企画
  •  ベンチャー企業のCFO

という、5つのタイプを挙げることにします。

①  監査法人パートナー

 公認会計士が、合格後にまず就職するのが監査法人です。監査法人という言葉自体、あまり聞いたことがないと思いますが、公認会計士にとっての監査法人は、弁護士でいうところの法律事務所の様なものであり、資格に基づく独占業務を行っている事務所です。

監査法人は、公認会計士が5名以上で設立することが可能であり、主に大企業の成績表である財務諸表が適正に作成されているかをチェック(監査業務)しています。

 ここで、公認会計士のもっとも王道のキャリアが、監査法人における共同経営者を意味するパートナーになります。監査法人でのキャリアは、入社してからスタッフ → シニアスタッフ → マネージャー → シニアマネージャー → パートナーと進んでいきます。もっとも出世が早い人で、入社後15年程度でパートナーになることが可能です。

 パートナーになると、事務所の運営に責任を負う立場であると同時に、より多くのクライアント(取引先・顧客)を獲得することも求められるため、マネージャー時代とは違い経営者としての役割が求められるようになります。ただ、パートナーの平均年収は2,000万円以上とも言われ、公認会計士になった多くの人が目指す王道のキャリアです。 

② 独立開業

 公認会計士が、監査法人で経験を積み、セカンドキャリアとしての王道が、独立開業です。独立開業は、自分の事務所を開業することで、一国一城の主になるので、責任も伴うが、やりがいも非常に大きいものになります。そのため、独立開業を目指して、公認会計士を志す人も多くいます。

さらに、事務所が順調に業績を拡大し、社員を何名も雇えるようになれば、収入も監査法人のパートナー以上に稼ぐことができるのも魅力の一つです。

しかし、独立開業をした場合には、個人事務所になるため、大企業の監査業務を担うほどの組織力が伴わないことが多いです。そのため、中小企業を対象にした、税務業務や経営コンサルティング業務などの監査以外の業務を行うことが一般的です。独立開業の一番のメリットは、自分のやりたいように仕事を行えることですが、自分でクライアントを獲得し、かつクライアントから継続して契約を獲得することが必要なため、高度な専門知識に基づく価値の高い業務を、自ら提供しなければならないことに加え、営業力があることが必須ともいえます。さらには、税理士や中小企業診断士という他の士業とも業務がバッティング(競業)することも多い点には注意が必要です。 

 多くの人が、個人事務所の独立開業と聞くと、自由に仕事ができ、かつ、高収入を稼ぐことができるというイメージを持っていると思います。確かに、事務所をうまく運営することができれば、そのようなメリットを享受することは可能ですが、すべての責任が伴う中で、人を雇い事務所を拡大していくことには、相当な苦労が伴うのも事実です。

よって、多くの公認会計士が、独立開業のメリットを享受するためには、開業当初は休みなく働くぐらいの覚悟が必要という認識を持つことが必要になります。 

③ 経営コンサルタント

 公認会計士が、監査法人で経験を積み、次のキャリアとして、最も人気があるのが経営コンサルタントです。経営コンサルタントは、クライアントがビジネス上で抱える様々な課題に対して、専門知識を用いて、解決策を提案し、実行することが業務です。

業務が毎回創造的であること、直接クライアントのためになったことが実感できること等から、非常にやりがいを持ちやすい業務であり、収入も完全に実力主義であることが多いため、結果を出せる人には、とても人気のある職業なのです。一流のコンサルタントであれば、年収数千万円稼いでいる人も多くいます。

また、経営コンサルタントといっても、その得意とする分野によって、様々な種類があります。

  • 企業の経営戦略を担当する「戦略系のコンサルタント
  • 企業の資金繰りや財務諸表分析を担当する「財務コンサルタント
  • 企業のM&A戦略を担当する「ファイナンシャルアドバイザリー・企業評価
  • 企業の再生を支援するための「企業再生アドバイザリー

など、その領域は多岐に及びます。

 このようなコンサルティング業界で、公認会計士が活躍しやすい理由は、公認会計士が持つ、財務・会計・経営管理等の専門知識が、企業の課題や問題点を数値から分析して、解決策を立案することに活かせるためです。

 ただし、コンサルティング業界は、トップファームほど、非常に競争が激しい世界でもあり、毎年30%の人員が切られると言われるほど、結果を出せない人が生き残れない職場でもあります。なので、公認会計士であっても、コンサルタントとしての素養がなければ、専門知識だけでは通用しないということも認識しておくことが大切になります。 

④ 大企業の経理・財務・経営企画

 公認会計士が、監査法人で経験を積み、次のキャリアの一つとして挙げられるのが、大企業の経理・財務などを担う業務です。公認会計士は、本来は、出来上がった財務諸表が正しいかどうかを確かめることがメイン業務ですが、事業会社に転職した場合には、会計・財務・経営管理などに関する豊富な知識を用いて、大企業の経理部・財務部・経営企画部の業務を担うことが可能です。

近年は、企業の大規模化、国際化、複雑化に対応するために、財務諸表を作成するルールである会計基準も高度に複雑化しているため、特に、大企業においては、財務諸表を作成することを担う経理部などにおいて、会計に関する高度な専門知識を有する、公認会計士の必要性が増しています。このような事情を背景に、会計に係る専門知識を用いて、完成した財務諸表をチェックする立場から、正しい財務諸表を作成する立場へ、転職する人も多いのが現状です。

さらに、従来の間接金融中心時代では、銀行と良好な関係を築くことが、資金繰りを考える上で最も重要なことでしたが、現在は、直接金融の割合が増加し、かつ、資金の調達手段も多様化しています。そのため、自社の状況や資金調達の必要期間等を勘案し、どのように資金を調達していくべきかという、最適な財務戦略を構築する必要性も高まっているのです。そのような状況の中で、財務部においても、公認会計士への需要は増加しているといえます。私の知り合いの会計士も相当数が総合商社や金融機関の財務戦略チームで活躍しています。

さらに、会計の目的は、外部利害関係者への適正な情報開示するだけでなく、企業内部においては、経営意思決定に有用な情報を提供することも挙げられます。そして、企業は、その情報に基づいて、適切な改善案を策定し、実行できるかが重要になります。

そのため、意思決定の迅速性や経済活動の複雑性も相俟って、経営管理部や経営企画室における公認会計士の需要も増大しているのです。

大企業の経理・財務・経営企画等の仕事の一番のメリットは、大企業ならではの安定性にあります。独立開業やコンサルティング業務ほど、競争社会ではないため、安定を望む人には人気が高いキャリアと言えます。 

⑤ ベンチャー企業CFO(最高財務責任者)

近年人気が出てきているのが、ベンチャー企業への転職です。ベンチャー企業は、管理部が整っていないことも多く、経理・財務・経営企画等が同じ部署で行われていることも多いです。

さらに、ベンチャー企業では、高度な専門知識を有した人材が乏しい傾向にあるため、経営に関する幅広い知識を有しており、管理部における様々な分野の業務を一手に担うことが可能な公認会計士へのニーズは非常に高いです。

そのため、ベンチャー企業に転職した場合には、激務ではありますが、様々な重要な業務を担うことで、貴重な経験を積み、大きく成長することが可能な環境があります。

また、株式上場を視野に入れているようなベンチャー企業に転職をした場合には、株式上場という貴重な経験を積むことができ、さらには、ストック・オプションなど、大きな報酬(経済的利益)を得ることも夢ではありません。

さらには、ベンチャー企業に転職し、才覚を発揮して、ベンチャー企業の代表取締役社長(CEO)の片腕である、CFO(最高財務責任者)として活躍している人も多くいます。

 確かに、ベンチャー企業は、監査法人や大企業に比べ、安定という意味では劣っていますが、多くの経験を積める点や、上場すれば、上場企業の役員になれる可能性が高い点は大きな魅力です。

 ここ数年は、ベンチャー企業のCFOを目指す若手公認会計士が非常に増加していると感じますし、今後ますます、高度な財務戦略が求められる時代において、益々公認会計士のニーズが拡大していくと予想されます。 

 ただ、ベンチャー企業は、本当に激務であることが多いですし、会社が倒産する可能性は、大企業の何倍も高いという点は認識しておくことが大切となります。

まとめ

 以上が、公認会計士としての代表的なキャリアモデルです。つまり、公認会計士のキャリアは、監査法人や会計事務所において、監査業務や税務業務といった独占業務を行うのか、事業会社等に転職していくのかの大きく二つの選択肢があります。また、事業会社での業務は、コンサルティング業務・CFO業務・経理・財務・経営企画業務以外にも、IR業務・金融業務など非常に多岐にわたります。学生時代に生涯かけてやりたい仕事を決めるのも難しいですので、公認会計士のように合格後に選択肢の幅が広い専門知識は魅力があると思います。 

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コラムニスト

国見 健介(KENSUKE, Kunimi) @cpakunimi

Blog 教育で社会を変える公認会計士国見健介のひとりごと

 

 

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 コラムニスト紹介

東京CPA会計学院理事/監査法人クラリティ パートナー/一般社団法人次世代戦略会議 代表理事
1999年公認会計士試験合格、2001年慶應義塾大学経済学部卒業。
日本の教育をより良いものにするために公認会計士を目指す大学生の育成に尽力。
人生のビジョンは、社会を担う志の高い若者に貢献すること!

学校法人東京CPA会計学院。公認会計士の資格支援スクールとして日本で最初にできた歴史ある学校。大学生を中心に、質の高い教材と講義で、高い支持を得ている。慶應大学の大学在学中の合格者の50%は東京CPAが輩出している。2012年度は、公認会計士試験の合格率30.1%を達成している。 

CPA会計ゼミナール
一般社団法人次世代戦略会議

主な著書

商品の詳細

公認会計士の「お仕事」と「正体」がよーくわかる本 (秀和システム)

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