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  • 2013/05/01

法律と実態に深い溝。未成年の飲酒について大学生が思うこと

法律と“実態”に溝がある、未成年の飲酒問題

こちらの記事でも取り上げましたが、t-newsを通じてのアンケートの結果、回答した学生の6割が「未成年飲酒の経験あり」と答えました。

近年ニュースでもよく取り上げられる、大学コンパ等での飲酒事故。法律で未成年飲酒が禁止されているのはコモンセンスですが、大学コンパなどで、未成年飲酒が暗黙の了解となっている場面も少なくないのが実態です。

この法律と実態の乖離を前に、もはや「未成年の飲酒は法律で禁止されています!」と呼びかけるだけでは、飲酒事故の抑止にはつながりません。

繰り返される飲酒事故の解決策を皆さんと共に考えるべく、今回はアンケートで読者の皆様から寄せられた「未成年飲酒に対して思うこと」を掲載いたします。

 

未成年の飲酒に対してどう思いますか?

年齢よりも飲み方の問題の方が大きい

法律で禁止されている以上、いくらもっともらしいことを述べても未成年での飲酒はすべきでないことであるのは事実だが、もはや「大学生=飲酒OK」という構図がほとんど一般的に当たり前になっている。
実際、周りの何百人という知り合いの中で、未成年のうちに飲酒したことない人を1人も知らない。
私は、法律で禁止していることがために、逆に18~19歳の人に正しい飲酒の仕方を教育できていないことに問題があると思う。
私の大学で起きた飲酒死亡事故の被害者は、未成年ではなく成人(20~21歳)だった。
急性アルコール中毒などのリスクは、年齢の問題ではなく、飲み方の問題なのだと思う。
未成年に飲酒をさせないようにすることよりも、18歳以上の飲酒を認めたうえで、高校卒業時や大学入学時に一気飲みやアルコールハラスメントのリスクを教育する環境を作ることの方が大事だと思う。
(慶應義塾大学2年生 / 男性)

 

法律違反なので問題である

未成年の飲酒は違法であるし、身体にも悪い。まして、一気飲みなどもってのほかである。
僕は成人するまでは決して飲まないつもりだし、成人してもできるだけ飲まないつもりである。
(東京大学1年生 / 男性)

 

実態に沿っていない法律が問題

現在、未成年の飲酒は法律的には禁止されていますが、社会的にはあいまいです。
何となく、大学生からなら飲酒してもかまわない、という雰囲気があります。私の実感としましては、大学の推進する未成年の飲酒禁止運動が効果があるのかどうか、はなはだ疑問であるといわざるを得ません。
新入生歓迎会では普通に店でお酒を飲むことができました。社会の意識改革は進んでいるとは思いますが、現状ではまだまだです。
法律と現実の間には深い深い溝があるのです。私の意見としましては、現在の法律を変え、18歳以上の飲酒を許可すべきだと思います。
なぜなら、その方が逆にアルハラを予防できる、と考えるからです。法律と現実の矛盾は、未成年の飲酒事故が起こった際に、誰にとっても不利益です。
事故が起こった際になかなか救急車を呼べないことがあるのは矛盾の弊害の一つでしょう。
また、店で起こった事故の場合は学生だけでなく店側にも法律的な責任が生じます。
しかし、社会的に大学生の飲酒を黙認してる現状で、店だけに責任があるとはいえないのではないでしょうか。
私の意見としましては、18歳以上の飲酒を法律的にも許可すれば、事故がおこった際に、学生や店の対処もはやくなり、尊い命が失われるリスクが減るはずだと思います。
未成年の一気飲みも、大人が公式に関われるようになれば、ある程度予防ができるのでは、と思います。
(東京大学1年生 / 男性)


「飲酒事故の抑止=未成年飲酒撲滅」ではない!

読者から寄せられた意見の多くを要約すると、まさに次の方の回答のようになるのではないでしょうか。

未成年飲酒を撲滅することは、飲酒による事故を撲滅することにはまったく繋がらないと思います。
未成年による飲酒事故が起こった原因は、「未成年であること」よりも「過度な飲酒を行ったこと」にあると思います。
アルハラや強要はたとえ20歳以上であっても起こることです。したがって、未成年飲酒を撲滅するより先に、お酒の飲み方のルール(強要、イッキの禁止など)をしっかり徹底させる方が良いと思います。
そして、このようなお酒の正しい飲み方や、お酒の断り方ということを含めて、大学時代に学ぶ必要があるのではないでしょうか。
さらに、未成年飲酒を禁止することが一層、飲酒事故を助長させているとも私は思います。もし、飲み過ぎてしまって救急車を呼ぶか迷ったとき、未成年飲酒であることの発覚を恐れて救急車を呼ばないがために、重篤な事故につながるという例はあると思います。
正直、未成年飲酒が大学生に横行している現代では、現状に則して法律は18歳以上に改正して、むしろ、正しいお酒の飲み方を徹底させることに注力すべきだと思います。
(一橋大学4年生以上 / 男性)


要するに、「未成年飲酒の撲滅に盲目的に取り組むことは、大学生の飲酒事故抑止には有効ではない。

むしろ現状を認めたうえで、アルコールのモラルに関する教育・情報発信がなされるべきだ。」という意見が多かったように思います。

言うまでもなく、法律の遵守は必要なことです。

しかし、飲酒事故の悲劇をこれ以上繰り返さないためには、新しい対策が必要だと言えるでしょう。

そして、行政による法律や教育の改革を待つばかりでなく、私たち一人一人がアクションを起こすことが重要です。

 

飲酒にはメリットもある

 飲酒にも良い部分はありますよね。

コミュニケーションの手段としては大変有効だと思います。ただ、節度ある飲み方をすることが大切です。まわりの人たちも、未成年であることを認識して、控えめにさせることも大切だと思います。
(慶應義塾大学3年生 / 女性)

また以下のように、飲酒に関して、提供する居酒屋バイト側は「就活」に有利という意見もあります。

 

大人がしておいたほうがいいと思うアルバイト
1位 居酒屋のホールスタッフ(27.7%)
2位 事務(18.7%)
3位 ファミレススタッフ(17.7%)
*大人=新卒採用に1年以内に関わったことがある人
(参考:an 若年層白書2015)    

 

新卒採用関係者がやっておいたほうがいいと思うアルバイトも、接客を学べる
居酒屋のホールスタッフ」が1位です
(参考:an 若年層白書2015)           


 

居酒屋ホールスタッフが就活で有利に働く理由は、「接客を学べるから」としか書いていないのですが、

新卒関係者が学生に求める事をan 若年層白書2015から収集し、なぜ居酒屋のホールスタッフの経験をして欲しいと考えるのかをまとめてみました。

 

就活でおすすめな理由

このように飲酒に関して、主にコミュニケーション力が養われていく部分がありますよね。

編集部厳選!
高時給+まかない有の居酒屋バイト!
【関東】【東海】【関西】
【北海道・東北】【甲信越・北陸】
【中国・四国】【九州・沖縄】 


アルコールとの付き合い方・モラルをそれぞれ考え、発信していく。こういった一人一人の小さな努力の積み重ねが、悲劇の連鎖をとめるのではないでしょうか。


関連リンク

新入生のあなた。どうか見てください。学生の飲酒の実態

アンケートまとめ

【お酒に関するアンケート】 - 雰囲気に流されて飲み過ぎてしまった26の体験談
【お酒に関するアンケート】 - アルコールによる危ない現場に遭遇した19の体験談
【お酒に関するアンケート】 - アルハラを受けた7の体験談
【お酒に関するアンケート】 - お酒で後悔したことがある23の体験談
【お酒に関するアンケート】 - 未成年の飲酒についての69の意見
【お酒に関するアンケート】 - 日本の大学生の飲酒文化についての82の意見
【お酒に関するアンケート】 - 共有したいサークル・クラスコンパの際のお酒に関する30のルール
【お酒に関するアンケート】 - オススメする36のお酒の断り方
【お酒に関するアンケート】 - 痛ましい事故が起こらないための20の解決策の提案

  • 記事執筆:下川
  • t-newsで学生スタッフとして記事を書いています!
  • 神奈川県の田舎キャンパスに通っています。
  • 最近麻雀を覚えました!