はじめに
塾講師でもチューターでもない「採点・添削」のみを行うバイトがあること、皆さんご存知でしょうか?少し前までは私たちが結果に一喜一憂していた模試やテスト。実は大学生のアルバイトが採点をしている場合もあるのです。模試の実施時期等の都合でアルバイトの求人も不定期であまり大々的にはされていない場合が多いので、もしかしたら存在自体を知らない方もいらっしゃるかもしれません。そんな、意外と知られていない「採点・添削アルバイト」のメリット・デメリットを調査しました。
採点・添削のメリット・デメリット
<メリット>勤務時間の自由さ
勤務時間を自分で登録し、前日まで調整可能なので自分の都合に合わせてバイトができ勉強やサークルとの両立も可能でした。
(早稲田大学 商学部 1年生 / 男性)
添削バイトは自分の添削した答案の数だけ給料が発生するため、好きな時間に好きなだけ働いて稼ぐことが出来ます。サークルなどで忙しい時期も空いた時間を活用して働いた結果、30万以上稼ぐ月もありました。
(東京大学 工学部 3年生 / 男性)
今年の夏休みはイギリスに短期留学する予定があったので、できるだけお金を貯めておこうと思い、空き時間にバイトをたくさん入れました。期間中であれば何時間でも業務でき、シフト変更も前日までに申請すれば認められるという寛大さ。おかげで約10万円稼げました。
(東京外国語大学 言語文化学部 1年生 / 女性)
この種のアルバイトの最大のメリットはなんと言っても勤務時間の自由度でしょう。1年中定期的に勤務する場合はむしろ少なく、繁盛期に一気に稼ぐタイプのバイトです。多少時間的な最低ノルマがあるかもしれませんが、入りたいだけ入れる場合も多いので、欲しいものがある場合、はたまた留学資金にまとまったお金を貯めたい!という場合にはとても有効だと思います。勉強やサークル、はたまた長期でやっているバイトとの両立も容易くできるので、普段いろいろ忙しくてバイトなんてできない!という方でも勤務しやすいようです。
<デメリット>モチベーションが上がらない
ずっと同じ姿勢で延々と採点をするので辛くなります。時給はなかなかいいけれど、長時間やるのは難しい。
(東京大学 法学部 4年生 / 女性)
採点関連のバイトをはじめたのですが、ひたすら紙に向かって仕事をするということにやりがいを感じることができずに辞めました。時給は悪くありませんでしたが、人と直接する仕事の方が自分に合っていると思いました。
(東京大学 教養学部文科二類 2年生 / 女性)
某予備校のウェブ小テストの解答にミスがないか確認するバイトでのエピソードです。僕は主に中2、中3の問題を担当していました。当初は問題も簡単で楽そうなバイトだと思っていたのですが、基本問題を淡々と大量にこなしていくのは実際かなり苦痛で、バイトに充実感や楽しさを見つけられず、途中で辞めてしまいました。バイトを探す際は多少なりともモチベーションが持てるものを探した方がいいと思います。
(東京大学 教養学部理科一類 1年生 / 男性)
採点・添削アルバイトは一見すると単純で簡単そうです。「マルバツつけるだけでしょ?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。でも単純で簡単そうだからこそ起きる問題として、モチベーションの低下というのがあります。同じ姿勢でひたすら大量の答案に向き合って、なおかつ間違える訳にはいかないので集中しなければならず、見た目よりもきついバイトである、という意見もかなりありました。同じカテゴリとして、塾講師等と比べると充実感や「やりがい」を求めるのは難しいのかもしれません。
まとめ
採点・添削アルバイトのメリットとデメリットを紹介いたしましたが、いかがでしたか。実は私もやったことがあるのですが、時間の融通は聞くので稼ぎたいときに稼げます。また、対人でないので楽とも言えますが、やはり簡単とは言えないバイトという印象です。細かい作業を淡々とするのが好きな方には向いているかもしれませんが、接客や表にでるようなバイトが好きな方には不向きと言えるかもしれません。一つ付け加えるとするならば、「大学以前の勉強なんて忘れちゃったから無理!」なんて事は心配しなくても大丈夫です。ほとんどの場合は結果を均一化するために、採点のマニュアルはかなり厳しく決められており、判断は全てそれに従います。そのため採点とはいえ、かなりシステマティックな作業になります。時給も悪くないですし、興味のある方は一度アルバイトに関する情報を探してみても良いかもしれませんね。
- 記事執筆:まこ
都内の情報系の大学院生、いわゆるリケジョです。実家暮らしですが、運動不足解消のために毎日30分以上かけて自転車で大学に通っています。