はじめに
皆さんは今までにどんなアルバイトをしてきましたか?「カフェ」「居酒屋」「塾講師」「レストラン」…この日本にはたくさんのアルバイトがありますよね!そして、その「アルバイト」を続けるとどんどんとベテランになっていき、大げさかもしれませんが「人の上に立つ」とういうことになってくるかもしれません。
自分は「試験監督」のアルバイトをすることでそのような経験をさせてもらいました。正確には試験監督を続けることによって「模擬試験の運営」をさせてもらえるようになって「試験監督を監督する」という立場になることで学ばせてもらいました!そんな貴重な試験監督本部バイトについて、ご紹介します。
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1. 試験監督の本部って?
試験監督の仕事は、大まかに言うと「30~40人程度の受験者を監督すること」です。マニュアルもとてもしっかりしていて、初めての方でもマニュアルを熟読すれば十分にこなすことができます。もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください!
試験監督の本部の仕事って?
自分が経験したのは、高校受験用の中学三年生向けに行われている模擬試験です。運営をしている部署を「本部」と呼んでいます。
試験監督の運営という仕事には試験監督をする際と違って全くマニュアルがありません。あるなら自分も欲しいくらいなのですが、仕事の量が多く、また、決まった仕事が定時刻にある訳ではありません。そのため、ほとんどの場合、試験監督をやった経験をもとに仕事をすることが多く、その経験がないと運営をするのはなかなか厳しいです。ですので、試験監督を何度もやることが試験監督の本部を務めるのには大変重要になってきます。
試験監督本部の主な仕事は生徒の誘導・答案の回収と整理、配布です。
誘導
生徒が会場に入って来たらそれぞれ受験番号の教室に生徒を誘導します。この際、一つの会場で様々な試験を実施していることが多く、生徒に各自の試験を受けてもらうためにも一人一人丁寧に誘導しないといけません。また、当日に突然来ても料金を払えば受験が可能な場合もあり、その際のお金の管理以外の生徒の割り振りに関しては本部の人間が決定を行うこともしばしばあります。
答案の回収と整理、配布
試験が始まっていき、受験表や解答用紙を回収し、また次の試験科目の問題用紙・解答用紙を配布しなければなりません。回収・配布を行うのは各教室が試験を行っている時間です。その際に試験中ですので静かに作業を行わなければならないのはもちろんのこと、試験前や試験中になにかトラブルがなかったかを聞くのも大切な仕事になります。
答案回収後、本部のある教室にて氏名・受験番号などの必要事項が記入されているかを本部のメンバーが各教室分、 二重以上にチェックをします。受験番号が記入されていないというミスはよくあることですが、中には違う受験番号を書いていて同じ受験番号の答案が二つ!!なんてこともあり、修正するのに苦労しました。
そんな大変な模擬試験を通して、学んだことが2つありました。
2. 模擬試験を運営して学んだ2つのこと
2.1 自分で仕事を探さないと始まらない!
これは、模擬試験を運営するのに最も大切なことだと思ってます。運営をしていて解答用紙を回収するのはなかなか大変な作業です。それと同時に回収した解答用紙の整理の作業を行わなければなりません。
この作業を並行してやるためには本部の人間が各担当教室へ速やかに配布・回収を行わなければなりませんが、もしトラブルが起きてしまった際にはその人の担当教室の作業が滞ってしまいます。そんな時には他の人がフォローをしなければなりません。
また、答案整理の作業も二重にチェックしなければいけなく、手が空いた時間があるなら答案の不備をチェックしないと次の科目の答案が回収されてきてしまうため、最悪の循環に陥ってしまいます。会場の規模にもよりますが、300~400人の答案を6~7人でチェックしなければならないこともよくありますので立ち止まっている暇は全くありません。この経験は、自分の主体性を磨くのに役立ったと感じています。
2.2 リスクを先回り出来るようになった!
模擬試験を運営していると様々なトラブルに遭遇します。ここにはあげられないほどたくさんあるのですが、個人的に強く印象に残っているのは、模擬試験に遅刻してしまった生徒の対応と試験開始前のトラブルです。
本番の入試ではありえないことかもしれませんが、模擬試験では会場を間違えてしまって遅刻してきてしまう生徒が頻繁にいます。生徒が来たのが最初の試験が開始してすぐならまだ良いのですが、最初の試験が終わりかけ、もしくは終わってしまっていることまであります。その場合、次の試験から受験してもらうしかありません。
しかし、生徒はせっかくお金を払ってその日のために勉強してきている模擬試験に自分のミスから遅刻してしまった、という焦りから普通ではない精神状態であることがほとんどです。そのため、自分が遅刻してきた生徒を見た時に最も気を付けていることは、「大丈夫!」「まだ試験始まったばかりだし本番しないようにすればいいよ!」といったように、少しでも生徒に落ち着いてもらうための言葉をかけるようにすることです。運営側としてもせっかくお金を払っていただいて模擬試験を受けてもらっているので、少しでも良いコンディションになって試験を受けてほしいと思っています。
また、試験が開始する際には特にトラブルが起こりやすいです。「問題・解答用紙の枚数が足りない」「リスニングテスト用のCDデッキが起動しない」といったものから「生徒がいない」といったびっくりなトラブルまで様々あります。
ですので、全教室をしっかり管理し、例えば問題用紙が足りなかった時には隣の教室で残部が発生していないかどうかを確認して迅速に対応出来るかどうかを判断しないと、最悪の場合、全教室の試験に影響が出てしまいますので、そんな事態にならないようにしなければなりません。
上記の二つのトラブルに対して共通して言えるのは、「必ずトラブルは起こる」と思って先読みをし、リスク回避をすることの大事さです。前者の場合、遅刻してくる生徒がいるかもしれない時間帯には、入り口付近に張り紙をしておいて運営部の教室まで誘導するようにしておいたり、場合によっては運営部のメンバーが待機していることもあります。
後者の場合は各フロアに運営部のメンバーがいるように配置して、もしもトラブルが起きた際には他のメンバーに直ちに知らせると同時に、自分で対処できるようならば対処に奔走します。その際には試験監督に代わって生徒の前に立ち、試験開始を遅らせる主を伝えることもあります。
運営の経験は、こんなところで役立っています
今回のような「リスクを先読みする」という経験は実は自分の場合、日常の些細なことにも影響しているのではないか、と今では思っています。
例えば、自分は薬学部に在籍しているのですが、その中に「実験」があります。その実験では器具が十分に揃っている訳ではなく、次の次を読んで器具を洗わないといけず、自分から率先して作業をこなさないと実験が上手くいかなくなってしまいます。
またその中で、あってはいけないことですが、器具が割れたり違う操作をしてしまったりすることもあります。そうならないように細心の注意は払いますが、もしそんな事態が起きてしまったら怪我という最悪の事態に注意しながら先生方に連絡するとともにできる限りのことは自分達でするようにします。
この流れは模擬試験運営のリスクの先読みの流れと非常によく似ている、と感じています。まさか模擬試験運営のアルバイトの経験がこんなところにも生きているなんて今更ながら自分でもびっくりしています!笑
まとめ
大学生ながら模擬試験の運営に携わらせていただいて、振り返ってみると今挙げたように自分は様々なことに気付くことができたと思います。ただその過程には試験監督のアルバイトに応募して、その監督の業務を何回も繰り返し、模擬試験の運営会社の社員さんと連絡を取り合うことによって初めてやらせていただいたことでした。
実は、「試験監督」を始めたのは偶然でした。塾講師のアルバイトをしている自分にとって日曜日などの塾のない日にアルバイトができることはとてもありがたく、継続して応募させていただいた結果、今回のような貴重な体験に繋がりました。「継続力」と「人との繋がり」は本当に大切だと改めて感じました。
大学生には自由な時間が多くあるため、アルバイトやサークルに割く時間も多いと思います。その活動を継続していくと「人の上に立つ」ようなことが起こると思います。そして、その経験を振り返ってみて自分はどんなことを学んだのか、ということに気付けて初めて、将来、社会に出て上司になった時にその経験を還元できるのではないでしょうか。
自分も、今回の記事を書きながら、何気なく始めた「試験監督」が自分にこんなにたくさんのことを気付かせてくれていることに気付きました。皆さんも大学生になって様々な活動をしてきたと思います。その活動を振り返ってみてはいかがでしょうか?その振り返りが少しでもあなたを良い方向に導いてくれて、本記事がそのきっかけになれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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都立高校を卒業後、一浪の果てに都内私立薬学部に在籍しています。2015年3月からt-newsWebライターとして活動させてもらっています。
本名は久米で1文字で表すと粂です。カンボジアにクメール人(Khmer people)という民族がいるのをご存知ですか?僕は最近知りました。大学では筋トレと授業と実験とバスケに励んでいます。「熱い」ライターになりたいです!よろしくお願いします!!