• バイトあれこれ
  • 2016/01/18

「感謝しかありません」日本最大のマクドナルド閉店。元マッククルーの大学生がその瞬間にみた光景とは…

マクドナルド日本最大の「原宿表参道店」が閉店

みなさんはマックにどういう印象を持っていますか?大学生にとっては、友達との食事や時間つぶし、試験前のテスト勉強などでお世話になっている人も多いのでは。一方で

「日本マクドナルド、史上最大の赤字」
「マクドナルドの閉店が相次ぐ」 

など、各メディアが報道するものは全て"マックに未来はない"という内容のものばかり。近年様々な情報が飛び交うマクドナルドですが、実際の現場に足を運ばないと見えてこないものもあるはずです。

 

そこで今回、元マッククルーだった筆者はTwitterやネット上などの口コミで拡散された「日本最大の店舗"マクドナルド原宿表参道"」2016年1月15日18:00をもって閉店するということを聞きつけ、その様子をt-news編集部で取材してきました!マクドナルド閉店の瞬間に見えたものをみなさんにご紹介します!



実際の店舗で見た光景とは

17:00 現場につく

閉店1時間前ですが特に変わった様子もなく店周辺も落ち着いていました。 

17:05 客席では既に片づけが…

店内3階の一部客席では既に片づけが始まっていました。奥に関係者と思われる方が談笑をしながら撤収作業をしている様子が見受けられます。

17:10 普段と変わらない様子の客席

少し混雑し始めましたが特に変わった様子はなく、お客さんはそれぞれの時間を過ごしていました。時たま「え!?今日で閉店なの!?」と、クローズの事実に驚きを隠せない人の声も聞こえてきます。

17:20 関係者たちが別れを惜しむ

間に合って良かった~!」「久しぶりだね!」とOBOGクルーと思われる方々が自分たちの愛着あるお店の最後を見届けに来ているようでした。中には子供連れのご夫婦がクルー達と会話していて、マックでの勤務がきっかけでご結婚されたのかもしれません。クルーからお客さんにフレンドリーに話しかけるだけでなく、クルー同士も仲睦まじく話している様子を見て温かい気持ちになりました。

 
(photo by 写真AC

17:30 クルーが閉店時間の挨拶にまわる

「あと30分ほどで店内、完全に閉店いたします。3年間ありがとうございました。」 スマイルでの接客が大原則のマックですが、ここでのクローズ挨拶に笑顔はありませんでした。閉店への寂しさとご愛顧いただいたお客さんへの申し訳なさを感じさせる表情で、一席ずつ1人のクルーが閉店挨拶にまわっています。

17:45 蛍の光が流れ始める

24時間営業の原宿表参道店で、恐らく最初で最後の18時閉店を知らせる"蛍の光"が流れ始めました。お客さんたちは片づけを始め、少しずつお店から出ていきます。3年間の営業に終わりを告げる"蛍の光"は心なしか、いつも聞こえてくる曲とは違うように感じます。

17:50 マッククルー達が店頭レジに集まり始める

営業終了10分前になると十数人ものクルー達がレジ周辺に集まり、クルー同士で肩を寄せ合い、中には関係者に写真を撮ってもらっている人もいました。そこでは寂しさよりも一緒に働いてきた仲間と閉店の最後に立ち会える喜びを感じさせる、晴れ晴れとした表情がありました。

 

17:55 閉店直前までお客さんが並ぶ

営業終了5分前なためテイクアウト中心の販売ですが、閉店直前までお客さんはレジに並んでいました。t-news編集部も最後の注文と会計を済ませ商品を待ちます。そこで勤務中で恐縮ながらも、カウンターで待機中のクルーに「私もマック店員の経験があるのですが…閉店直前の今、どういうお気持ちですか?」と聞いた結果、このようなコメントを頂きました。

クルー:「もうただただ寂しい気持ちでいっぱいです…私はマックが大好きで、この店舗だけでずっと働いてきたので本当に悲しいです。お客様の皆様にも感謝の気持ちでいっぱいです。3年間のご愛顧ありがとうございました。」

クローズ時間ギリギリにも限らずこちらの質問に丁寧に答えてくださり、その語り口は笑顔がありつつもどこか寂しげでした。

18:00 クルーによる花道を通り退店する

閉店1~2分前に店を出ようとしたところ、マッククルーの皆さんが出口まで花道をつくってくれました。退店するお客さんひとりひとりに深々とお辞儀をする様子は、笑顔の一方でどこか哀愁がただよっています。時にクルー同士で目を合わせながら、別れを惜しむように感謝を噛みしめて「ありがとうございました!」を繰り返していました。

 

18:05 イベントが起きるかも…外で待機

マスコミ関係者や利用客、通行人含め数十人もの人が店舗前にて「何か閉店イベントが起きるかもしれない…」と待機していました。

 

18:10 3年間の営業に終止符を打つ

t-news編集部も10分弱待機していましたが特にイベントなどはありませんでした。
「マクドナルド原宿表参道店」は静かにその3年間の営業に幕を閉じました。

 
(閉店当日22時:既に大きい「M」のロゴ看板が取り外されていた)

 

 

取材を終えて

今回取材に行ったのはあくまで1店舗にすぎませんが、そこで見た光景は「マクドナルドが人を大事にし、その人々がマクドナルドを愛している」ということでした。勤務先の閉店を見届けに来るOBOG、楽しそうに最後までホスピタリィ溢れる精神で接客する現役クルーなど、そのお店への愛着がなければ今回見たような光景は生まれません

(画像提供 by flickr 246You

マクドナルドでは従業員を「クルー」と呼び、”crew=船の乗組員”として同じ目的地を目指してサービスを創出しています。CMでも有名な「i'm lovin' it」のフレーズは、お客さんが好きになる"it"を追求するために掲げているコンセプトでもあります。

閉店の際に垣間見れた見た光景は、まさにマクドナルドが一緒に航海する仲間としてクルーを大切にし、それに答えるようにクルー自身がお客さんの求める"it"のために生き生きと働く姿だったのではないでしょうか。


(閉店当日22時※下の写真:看板は取り外され、撤収作業のための業者さんが見える)

現在、大人の事情(ここでは「大人の事情」とでも言っておきます。)で縮小を続けているマクドナルドですが、どんな実情がある中でも各店舗で働く人は会社の掲げるコンセプトに共感し、目の前のお客さんのために一生懸命働いています。これは、自分がマクドナルドでの勤務経験があったから言えることであり、マクドナルドに育てられた思い入れがあるために言えることです。

「マクロな視点でしか見られていない事実」の裏には「ミクロに見た時にしか分らない事実」が沢山あるということを今回の取材を通して感じました。みなさんも沢山の情報の中で、目の前で働いている人や今の環境を見つめなおすと初めて見えてくるものがあるかもしれません。

Kisato執筆の記事はコチラ!
「エルム、営業やめるってよ」早稲田のツンデレ愛され店主、34年間の営業に終止符 

 

 

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Kisato

著者:Kisato

早稲田大学2年です。t-news編集部に携わっています。好きな言葉は「意志あるところに道は拓ける」。ヨッピー信者です。