• 大学生活
  • 2013/12/02

【東大進振り】人間の営みを探求する--文学部紹介!

はじめに

毎年波瀾万丈の展開をみせ、「情報戦」とも揶揄される東京大学進学振り分け。読者の皆さんの中にも、思うように情報を得られず苦戦した人もいるのではないでしょうか。
今回は、この「進学振り分け」をくぐり抜けた東大3・4年生以上の皆さんから多数アンケートを頂きました。進学した理由は何か、進学後何をしているのか、など、普段では得られないような生の声を多数特集します。これから進振りを向かえる東大前期課程の皆さん、既に進学した皆さんの他、「実際あの学部ってどうなの?」って思っている他大学の皆さん、是非今回の記事を見ていって下さい。

今回は、東大設立からの長い歴史を持つ古強者、文学部の紹介です。

文学部

  • 明治10年(1877)に、東京大学は、文学部・法学部・理学部・医学部の4学部で誕生しました。この時点で、文学部は、史学・哲学及政治学科と和漢文学科から成り立っていました。間もなく政治学科は法学部へと移されますから、文学部は歴史・哲学・文学を学ぶ場として歴史を歩み始めたことになります。
    文学部の「文」とは、まずは文字であり、文字で書かれた文章・文献・書物の総体を指しました。人間はことばを持ち、それを文字で記し、伝え、文化を生み出してきました。文学部とは、何よりもまず、人間について考える場にほかなりません。
    それから130余年の間に、文学部の教育研究領域は拡大し、文字以外の文化を視野に収める考古学、美術史学、音楽学、心理学、社会学などをも加え、今日では27の専修課程を擁するに至りました。
    この専修課程が文学部における基本的な単位で、しばしば研究室と呼ばれます。それぞれの学問領域も伝統も気風も大きく異なりますが、その独自性は可能なかぎり尊重されてきました。したがって、文学部は27の専修課程に分かれているというより、27の専修課程が集まって文学部を構成しているといったほうが適当かもしれません。専修課程は教員(教授、准教授、助教、外国人教師)と学生(大学院生、学部学生、研究生)によって構成されます。
    (引用元:http://www.l.u-tokyo.ac.jp/faculty/index.html) 

自分の道を突き進む?!文学部

進学理由

満足度

進学理由は、やはり「やりたい勉強・研究ができる」がダントツでした。ほぼ全員がこの回答を選択しています。しかしそれ以外でも、約半数が「入学時から決めていた」を選んでいるのが特徴的。「師事したい教授がいる」を選んだ人も一定数いることから考えると、文学部に進学する方は、確固たる意志を持っている人が多い印象です。また、「想像との差」が3.0と他の学部に比べて低いことからも、この傾向が伺えます。学科別の記事にもある通り、何でも自由に勉強することが出来、自分の好きな学問に打ち込める点が人気のようです。

まとめ

学部紹介にもある通り、文学部は東京大学設立当初からある学部です。そんな由緒正しい学部では、人間の営みについてさまざまな角度から研究が行われてきました。その研究分野の広さを考えると、この分野を学ぶんだ!という強い意志を持って入学した学生から、まだ何を専門にするか選べないといった学生まで、幅広く受け入れる環境が整った学部と言えるかもしれません。この記事を通し、少しでも文学部に興味を持って頂けたなら幸いです。

学科別イチオシポイント・不満なところ

言語・行動学
思想・歴史学

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  • 記事執筆:めがね
    都内某大学の1年生で、将来は法学部に進学します。トモノカイの学生スタッフとして働いています。
    活字を読むのが好きで、お菓子のパッケージもじっくり読んじゃいます。