はじめに
毎年波瀾万丈の展開をみせ、「情報戦」とも揶揄される東京大学進学振り分け。読者の皆さんの中にも、思うように情報を得られず苦戦した人もいるのではないでしょうか。
今回は、この「進学振り分け」をくぐり抜けた東大3・4年生以上の皆さんから多数アンケートを頂きました。進学した理由は何か、進学後何をしているのか、など、普段では得られないような生の声を多数特集します。これから進振りを向かえる東大前期課程の皆さん、既に進学した皆さんの他、「実際あの学部ってどうなの?」って思っている他大学の皆さん、是非今回の記事を見ていって下さい。
今回は、文系最高峰とも名高い! 多数のエリートを輩出する法学部の紹介です!
法学部
- 法学部では、法学だけでなく、それと政治学とが対をなすものとして研究され、教育されており、法学部生には、法的思考や政治学的識見の基礎を、自らのものとすることが期待されています。
法学部というと、法律家の養成のための学部というイメージがあるかもしれませんが、本学部の卒業生の進路は多様です。近年の卒業生について見ると、本学や他大学の法科大学院に進学する者のほか、中央官庁や民間企業に就職する者も多く、本学の公共政策大学院等に進学する者もいます。
法律家を目指す学生についても、そのために、狭い意味での法学のみをひたすら学習させるようなことは、本学部の教育の目指すところではありません。
法学部生は、中核的な科目については、必ず体系的に履修しなければなりませんが、それ以外は、法学、政治学を中心に、多彩に用意された科目の中から、自分の関心・進路の志望によって自由に選択し、個性的に自分の力を伸ばしていくことが可能となっていますし、また、それが期待されているのです。
「法学部砂漠」... でも、進学、就職に有利!
進学理由
満足度
法学部卒業生の2大進路は、法曹を目指す法科大学院(ロースクール)進学ルートと、民間企業・官庁就職ルートだと言われています。そのため、法曹を目指す人にとっては法学という勉強・研究ができることから法学部を選択し、就職を目指す人にとっては就職に強く、知名度も高いことから法学部を選択することも納得できます。
ただ、法学部のマスプロ授業が「法学部砂漠」と揶揄されるように、予想と実際のギャップを感じる人もいるようです。それでも、選択科目やゼミで各自の興味のあるものを選択することで、ある程度の満足感・充実感を得ているのではないでしょうか。
出席を取らない授業がほとんどであることもあり、時間的なやりくりは可能で、忙しさはそれほどではないようです。
まとめ
法学部というと六法全書にかじりつくといったイメージがあるかもしれませんが、実際には、政治系・国際系の科目も多くあり、法律ばかりを勉強するのではありません。
また、マスプロ授業が多いとはいえ、興味のあるゼミを積極的に取ることで、友人関係も含めて法学部ライフを充実させることができます。例えば、ゼミの仲間で海外旅行に行ったり、官公庁にインターンシップ的な訪問を行うなどの個性的なゼミもあるようです。
さらに、法律相談所というサークル活動に参加することで、上下の関係も含め、人脈を広げることもできます。
このように、進路のことも考えつつ、少しの積極性さえあれば充実した生活をデザインできる法学部を進学先の選択肢にするのはどうでしょうか。
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- 記事執筆:taku
- 東大大学院(法学政治学研究科)2年です。
大学から東京で独り暮らしを始めて6年目になります。