• 2017/03/22

【トモノカイ マネージャー×新卒対談】元戦略コンサル敏腕マネージャーが刺激を求めて選んだ事業家の道

2016年春、トモノカイに異色のコンビが登場した。
自由な発想で堅いイメージの教育を変えていこうと構想するトモノカイ第一期新入社員と、アクセンチュア戦略部門出身の敏腕ソルジャー系マネージャー
ふたりが取り組むのは、中学校や高校の放課後や進路学習の時間を使い、“まなぶ力”を育てる学習デザイン事業。
なぜふたりが肩を並べて働くことになったのか、二人三脚で目指す先はどこなのか。

三部作の第一部となる今回は、15年秋にトモノカイに転職し、学習デザイン部門の部門長を務める内山さんにスポットライトを当てる。

一歩引いたアドバイザーから、理想・想いを自らカタチにしていく事業家へのチャレンジ

 

トモノカイ、コンサル出身者が多いですが、内山さんはアクセンチュアでどんな仕事をされていたんですか?

新卒4年目でアクセンチュアに転職したのですが、それまで営業ばかりだったため、実は転職時の評価では新卒10ヶ月目扱いで入社しました。上司はみんな年下でした。それまでExcelも触ったことがなく、一番下のアナリストから昇進するのに苦労しましたね。昇進してコンサルタントになった後は、工場現場の効率化のミッションに向けて、やる気のないSEに声を上げながら現場管理をしたり、新規事業を担当したり。各企業でさまざまな事情がある中、相手は人間なので、数字を並べてロジックを語るだけではすんなり行かず、ここで前職の泥臭い経験が活きましたね。その後、ある程度権限のあるマネージャーとしてチームを同時に3つ動かしていました。

 コンサルタントとして仕事をこなされていたようですが、コンサル業界を飛び出そうと思ったのはなぜですか?

マネージャーを2年弱やった頃から、先を考えるようになりました。上に上がっていくと、大きな会社から仕事をとってくる営業業務がメインになる。年収は上がり続けるのですが、そこで転職をしようとしても、同じ値段を出してくれる会社は、コンサル業界を除いて世の中どこにもなくなるわけです。一生コンサルタントとして生きていくか、事業会社に転職するか。コンサル出身者が事業会社に転職する場合、数少ない一部の企業を除いて年収ダウンは避けられません。事業会社にとって、アドバイザーとしての役割が主だったコンサルタントに、事業の現場で生の人・組織を動かす力があるのか見極めが難しくリスクがあるからです。結果、上に上がれば上がるほど事業会社への転職に踏み切りにくくなります。

私はもともと事業をやりたい気持ちが強かったので、マネージャーを2年やったあたりで、もう瀬戸際かなと思いました。

新卒の頃、泥臭く営業した経験がその後のキャリアのベースになっている

  そんな中、内山さんはなぜアクセンチュアからトモノカイにいきなり人・組織を動かして事業を統括する部門長として採用されたのでしょうか?!

何ででしょうね(笑)。ただ、今ではよく「元コンサルタントでスマートだ」なんて言われますが、実は泥臭いことばかりやっていたんです(笑)。新卒では、誰も知らないような小さな企業で飛び込み営業も日常茶飯事の泥臭い営業をしていました。入社2年目には中国への事業進出支援も担いました。中国に行ったこともなければ興味もなかったんですが、中国の本を読みながら、お客さんに「中国に行きましょう」と声を掛け、自分でチラシを作ってFAXをまき、セミナーを主催して呼び込み、一緒に中国現場の視察をしたり、夜は接待をしながら「中国進出しませんか」と誘うのを一年半くらいしていました。その後、現地法人を作るタイミングで1年ほど北京に渡り、日本の経団連にあたる中国の経済団体とジョイントベンチャーを立ち上げ、現地の人と日本の現地企業の拡販をしていました。泥臭くやった結果、大きなクライアントから案件を獲得することもできて、過酷な環境なりに楽しんでいました(笑) 新卒の時に身に付けた価値観は色濃く残ると言いますが、自分にとってはこの経験があらゆることのベースになっていますね。

4年ほど続けた後、「このまま続けていたら10年後やばいかな」と考えるようになって、リスクヘッジも兼ねて世間からの信頼のある企業への転職を考え始め、アクセンチュアに移ったんです。

 なるほど。コンサル会社での経験に加え、新卒の頃のソルジャー経験があったからこそ、トモノカイでいきなり事業を任されたのかもしれないですね。
ちなみに、トモノカイに転職されたのはなぜですか?

学生時代に塾を運営していたこともあり、元々教育には興味がありました。教育の中でも、きれいなオフィスで居心地よく仕事をしているイメージのあるICTなどではなく、現場との接点がある企業に行きたいと考えていました。刺激が欲しい性格なので(笑)、出来上がっていない企業に行きたいという思いもありました。そんな自分には、“よくある社長のイメージ”と違って、「自由にやってください」と言ってくれた徳岡(トモノカイ代表)の言葉が刺さりました。

 なかなか社長から聞ける言葉ではないですね(笑) ちなみにトモノカイでは何をされているんですか?

学習デザイン部門で、中学校・高校の放課後や進路学習の時間に「選抜された大学生」と「自ら学ぶ力を育成するプログラム」をかけ合せて提供し、生徒さんの学びを支援しています。

 “まなぶ力”があれば、自ら未来の選択肢を拡げて掴み取っていくことができますよね。その力を持った生徒さんを、学校や先生方とともにたくさん育てたいですね。「まなぶ力は一生の武器である」というメッセージを、学校はもちろん、社会全体に届けていきたいです。
 

チームメンバー皆に幸せになってほしい

 トモノカイで1年半仕事をして、コンサル時代と比べてどうですか?

コンサル時代は、大きな仕事に関わり評価されて上に上に上がっていこうという野心家が多く、「自分が自分が」という考え方が強かったです。自分の成果のアピール、社内政治も熾烈でした。自分も元々は結構いい人なんですが(笑)、コンサル時代はいい人でいる余裕がなく、自分が乗っているエレベーターに他の人が向かってくるのが見えても、少しでも早く仕事を進めようと閉めるボタンを連打したりしていました。ゆとりのない人間だったと反省しています。。(笑)

トモノカイは、逆に心配になるくらいいい人ばかりですね。皆、ベクトルが外に向いていて、常に社会や顧客のために何ができるかを考えて動いています。私も日本の社会人が世界の中でも全然勉強をしないという事実に危機感を持っており、学生時代に自ら「学ぶ力」を付けてもらうことで、この社会課題を解決していきたいと思っています。

 社会課題解決、素敵ですね。
ちなみに前職と今とでチームの在り方に違いはありますか?

アクセンチュアではチームを3つ持っていたのですが、同時並行で全てのお客様と向き合うことはできないので、一定期間不満を与えてしまうこと前提で、ポイントだけ押さえて接していました。それもあり、コンサル時代はチームメンバーについても、それぞれが勝手にやればいいというスタンスだったのですが、今は初めて皆に幸せになってほしいと心から思っています(笑)やりたいことが明確なメンバーばかりなので、それぞれのやりたいことをどうやってもらうかを考えています。

あとは、部門長として皆が働きやすい環境を作っていきたいですね。昔のように仕事だけゴリゴリやるのはもうないなと思っています。コンサル時代に出会った元パートナーのお偉い方々は、皆成功者で、夜な夜な銀座に連れて行ってくれたり、お金持ちで何でもできたんですが、自分が求める幸せの形ではないなと思っていました。お金を持っていても幸せそうじゃないように見えたんです。大学生や生徒さんと接することも多いので、自分たちが余裕を持って楽しくいることで、心を充実させておきたいです。もちろん毎日の仕事に刺激は欠かせませんが(笑)

 なるほど。ちなみに今の仕事における刺激ってなんですか?

人口減少が進み、企業が優秀な新卒学生を求めて躍起になる中で、10万人規模の大学生ネットワークを持っていることに可能性を感じます。これをベースにできることはまだまだ沢山あると考えています。自分はこのような出来上がっていない状況が好きなので、そういう人にとってはとても楽しいかと思います。

また、トモノカイでは新卒入社5年目で事業を創れる人材を目指してもらっていますが、思考するところも実行するところもここまで新卒でやれる近藤さんが羨ましいです(笑)


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