- 2017/04/28
【トモノカイ マネジャー×新卒対談】「面白い大人になってほしい」上司が部下に期待する”社会人像”
2016年春、トモノカイに異色のコンビが登場した。
自由な発想で堅いイメージの教育を変えていこうと構想するトモノカイ第一期新入社員と、アクセンチュア戦略部門出身の敏腕ソルジャー系マネージャー。
ふたりが取り組むのは、中学校や高校の放課後や進路学習の時間を使い、“まなぶ力”を育てる学習デザイン事業。
なぜふたりが肩を並べて働くことになったのか、二人三脚で目指す先はどこなのか。
三部作の最終編となる今回は、トモノカイの文化やビジョンが伝わる二人の対談をご紹介!
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心から実現したい想いを共有していれば、
個性はさまざまでも強いチームになれる
前回(第二部)近藤さんから、多様なバックグラウンドの社員が集まっているという話が出ましたが、そのあたりをもう少し詳しく聞かせてください!
近藤:私は変に空気を読むところがあるんです。皆が個性的だと素を出せるけれど、皆が同調していたり自分を出さない環境だと周りを気にしてしまいます。
その点、トモノカイは皆いい意味で個性が突出しているので、ありのままの自分でいられて居心地がよいです(笑)
内山:たしかに近藤さん、突然周りを気にすることがあるよね。
以前、いきなり「謙虚にならなきゃ」「新入社員なんだからお茶汲みしなきゃ」と言い出したことがあったんです。そもそもそんな気があったんだ、と驚きました(笑) 誰もそんなこと期待していないし、もう跡形もなくなっちゃったけどね(笑)
最近は先輩にも「ねえこの本貸して~!」って言ったりしていますね。
近藤:いや、ちゃんと「貸してください」って言いましたよ!(笑)
内山: (笑)そんな近藤さんはじめ、学習デザイン部門にも個性豊かな面々が集まっています。個々人のバックグラウンドも、先生やプロ家庭教師や塾講師といった教育業界だけでなく、建築・IT・経営コンサルなど多種多様です。ばらばらだからこそ、個性も出しやすいと感じていますし、日々楽しませてもらっています。
そんな個性的なメンバーをまとめるのは難易度が高そうですが、学習デザイン部門ではどうされているんですか?
内山:自分はまとめなくていいと思っているんです。まとまりすぎるのは気持ち悪い。極論すると「自分でまなぶ力を付ける」という大きなコンセプトは統一しつつ、あとは自由でいいのかなと思っています。
アクセンチュアで働いていた時(第一部)は、たとえば蓄電池の拡販のプロジェクトでは客観的に数字を良くする事を議論すれば必要十分でした。しかし、ドメインが教育だと、過去の経験や価値観、理想が、論点を複雑にしぶつかり合いやすくなります。それでも、どのメンバーも先生と話したり生徒を見たりして現状を把握し、そのうえで教育現場をよくしていきたいという想いを共通して持っているので、個性はさまざまでもチームとしてうまく機能できているのかなと思います。
トモノカイで自ら実現したい・できると思えることが
たくさんある

お二人が今後目指していきたい先はどこですか?
内山:20代の頃は、漠然と、リタイア前に学校を創り理事長になってのんびり子供たちを見守っていたいなんて思っていました(笑) その後、社会人経験を重ねて様々な視点からビジネスの仕組みを知るようになり、例えばスマホをショップで手にとって触っている裏で、新しいユーザー体験を生むために1mmの角度に拘りデザインを試行錯誤する人、広大な中国の工場団地で中国人に生産管理・指導をする人、輸送費を1円でも下げるために最適な積載方法を計算している人、在庫日数を1日でも短くするための計算式を組んで特許を取っている人、新しい顧客体験を魅力的にPOPに表示するため1ヶ月かけてワンセンテンスを磨き上げる人、、、関わる様々な人の知恵が積み重ねられていることに感動を覚えるようになりました。日常生活のふとしたものに人類の知恵が結集されている面白さを中学生・高校生のうちから体感できる環境を創りたいという想いで、教育業界への転職を決めました。
トモノカイとしてこれを実現するにもさまざまな形が考えられますが、まずは楽しい教育現場を創るにあたってそこに繋がることをどんどん取り入れたいと思っています。
近藤:世の中の動きの面白さを感じてもらいたいというのは私も同じです。そのうえで、私は、物事の仕組みがどのようになっているかという日常と、学校での学びを紐づけられるような学習エンターテインメントの場を創っていきたいと思っています。社会科見学はじめ、コンテンツは既に学校の中にあるので、それをどう見せるかという世界観さえ学校ごとに創れれば、形になるのではないかと思うんです。
トモノカイでならやれるんじゃないかと思います。
内山:公的機関でも、日常の中で平方根をどう使うかといった問題は作っているようですが、それを広げて多くの教育現場に浸透させていく仕組みを創ることに限界を感じているようで、我々がそれをできれば面白いのではないかと思います。
いつまでに実現させたいですか?
内山:いま現場に入って段々と知恵をつけてきているところなので、まず来年には自分たちが一番いいと思うカリキュラムを創り上げたいです。そのために、どこかに自分たちの場所を借りて“トモノカイ式”の教育を研究したいと思っています。そこを近藤さんに任せて…
近藤:場所が海外なら行きたいです!それか横浜なら(笑)
内山:(笑) まだ場所は未定ですが、来年度の終わりにはそんな状態にしたいと思っています。そこを拠点に、数年内に他の地域にも展開したいですね。
「つまらない大人になってほしくない」
ちなみに、上司-部下という関係ながらとてもフラットに話をされている印象ですが、普段のお二人はどんな感じなんですか?近藤さんから見た内山さんは?
近藤:すごく好きですし、尊敬しています。内山さんは本当によく人のことを見ていらっしゃって、メンバーが落ち込んでいたり暗かったりすると「今日元気ないんじゃないの?」と声を掛けて気遣ってくださいます。仕事でも、企画書を短時間で作るのはもちろん、ホワイトボードをうまく使って図示しながらメンバーに示したりして、人を導く方法をたくさん持っている方だなと思うんです。まだ出会って一年ですが、今私が把握できている以上にたくさんの引き出しを持った方だと思います。
内山:いいこと言うね~(笑)
近藤:あとは、お茶目な方だと思います。私の席に置いておいたチョコがある日突然減っていて、隣の内山さんが翌朝「食べちゃった」って言ってきたんです。しかも3つも(笑)
(笑) 楽しそうな職場の様子が目に浮かびます。
内山さんは近藤さんに何かメッセージなどありますか?
内山:「つまらない大人になってほしくない」かな(笑) 生意気なくらいがいいんじゃないかと思っています。よく気にして泣いているけど(笑)
近藤:生意気といわれるのは謙虚さが足りないのかなと思って…
内山:縮こまっていてもつまらないと思うんです。もっとのびのびとやりたいことを貫いてほしい。少し相手がびっくりするくらいでもいいんじゃないかと思います。ベースが優秀だし、近藤さんの想いと先生方の想いは同じ方向を向いていて通じ合えるはずなので、もっと踏み込んでいいんじゃないかと。
うちの社長の権限移譲の仕方は桁違いですよね。普通は不安や防御心からついつい細部を掘りたくなってしまいそうなところを、信じる勇気と覚悟を持って任せてくださる。そんな会社だからこそ、社員ひとりひとりが自律的に考え、行動することが大切だと思うんです。特に、トモノカイの学習デザイン事業はまだ学校の中に浸透していないので、一人一人が商品として信頼を得ていくことがベースになると思います。だからこそ、面白い人になってほしいです。
社員ひとりひとりの個性や想いがトモノカイを形作っていることを感じる言葉ですね。
最後にお互いに一言ずつお願いします!
内山:繰り返しになりますが、とにかく面白い大人になってください(笑)