はじめに
69年ぶりに国内感染が確認されたデング熱、豪雨による大規模な土砂災害。これらの現象が起きた一つの原因として地球温暖化を挙げることができます。地球温暖化は私たちの生活に大きな影響を与えます。今後、さらに地球温暖化が進行した場合どのような影響があるのでしょうか?今回は地球温暖化によって発生する日本への影響を紹介します。
感染症の拡大
地球温暖化による気温や湿度の上昇に伴い、病原体をもつ生物や病原体を媒介する蚊の生息範囲が拡大します。人間が蚊と接触する機会が増えるため、感染症に感染するリスクも高まってしまいます。では、日本ではどのような感染症が流行する可能性があるのでしょうか?
日本脳炎
日本脳炎を媒介するのは、コガタアカイエカ。感染した蚊に刺されても発症しない場合がほとんどですが、発病すれば高熱、頭痛、嘔吐、けいれんなどを発症し、意識障害や神経系障害など脳に重篤な後遺症を生じます。致死率は20~40%と高く、特に乳幼児の場合は死亡リスクが高まります。(出典:感染症から子どもを守るために1:babycom ecology)
デング熱
発症すると高熱を発し、数日後、全身に発疹が広がりますが、通常は後遺症なく治ります(ただし、時に重症化して死亡することもあります)。媒介蚊はネッタイシマカかヒトスジシマカで、温帯に属する日本はヒトスジシマカの発生が見られます。(出典:感染症から子どもを守るために1:babycom ecology)
日本人の食卓が変わってしまう!?
地球温暖化は私たちの食卓にも大きな影響を与えます。気温などの自然環境の変化により作物の収穫量の減少、品質の低下などが発生します。地球温暖化により日本人の食卓はどのように変化してしまうのでしょうか?
お米に大ダメージ
このまま温暖化が進むと、私たちが毎日食べているお米にも影響が大きい。例えば出穂後、20日間の平均気温が26~27℃を越えると急激に現場意が白濁するなど品質が低下するなどの影響が出る。また栽培適地についても北国では多くとれるようになるが、西日本では減ると予測されている。しかも、地域によって味が落ちるブランドもあるというから深刻である。
(出典:温暖化SOS!日本で起きる数々の異変 - ストップ!地球温暖化特集 - 環境goo)
日本の魚食文化にも影響
温暖化で海水の温度や海流が変わると、魚をとれる時期や漁場が変化する。それだけではない、プランクトンの数が増えたり減ったりすると、それをえさとするイワシなどの育ちが悪くなり、それらの魚を食べるアジやサバはもちろん、さらにそれを食べるマグロやブリなどの漁獲高も減ることに。(出典:温暖化SOS!日本で起きる数々の異変 - ストップ!地球温暖化特集 - 環境goo)
地球温暖化は日本の食文化を変化させてしまう可能性があるのです。また、日本の食料自給率は40%と大部分を海外からの輸入に頼っています。地球温暖化により海外でも作物が穫れなくなり、日本へ輸入が減少してしまえば日本の食文化への影響はさらに深刻になってしまいます。
楽しいレジャーもできなくなってしまうかも!?
日本の海岸の消滅
環境省の発表によると温暖化により海面が1m上昇すると、砂浜面積の90%が消失し、渡り鳥の餌場となっている干潟なども消失する。レクリエーションの視点からは、海面上昇のために全国の砂浜や干潟が失われることによる経済損失は6兆円を超すという試算も。数十年後、日本の美しい海岸線はどうなっているのだろうか。(出典:温暖化SOS!日本で起きる数々の異変 - ストップ!地球温暖化特集 - 環境goo)
雪の減少でウィンタースポーツも危機
温暖化に伴う気温上昇によって雪国などで降雪量が減ると、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむことのできる期間が短くなる可能性がある。ある研究によれば、気温が3度上昇すると、北海道や標高の高い中部地方を除くほとんどのスキー場で、利用客が3割以上減少するという。(出典:温暖化SOS!日本で起きる数々の異変 - ストップ!地球温暖化特集 - 環境goo)
大学生の多くが夏は海水浴、冬はスキーやスノーボードなどを楽しみますよね。しかし、これらの楽しいレジャーも地球温暖化の影響を大きく受けてしまいます。地球温暖化の影響で将来の大学生の遊び方も変化してしまうかもしれません。
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- 執筆:しゅん
- 都内の私立大学に通う大学二年生です。あらゆる映画をみまくっています。