• 2014/09/25

自分の取り組みについて 留学生支援部門 田中

海外生活で学んだ事とは

留学生支援部門の田中です。僕は、中学3年生から高校3年生の4年間ロンドン、そして大学の1年間カナダで過ごしました。

その海外での生活の中で、日本との様々なGAPを感じ、現地の人たちとの交流を通して、海外の素晴らしさ、日本で生活していては得られない経験、海外で暮らすことの価値などを学びました。

と同時に、日本という国を客観視することが出来たことで、日本では当たり前だと思っていたことがその国では当たり前ではないことも多く、改めて日本の魅力や素晴らしさを再認識(再発見)することも出来ました。

日本で感じた留学生の現状

日本に戻り、そんな思いを持ちながら日々生活をしている中で「今、日本に留学などで来ている世界各国からの学生にどのくらい日本の魅力は伝わっているのだろうか」と考えるようになりました。

そして実際に留学生に「どういった目的で日本に来て」「何を日本で学んでいて」「将来、何を目指しているのか」などを聞いて、実際に日本での留学生活を通して「その目的は達成されているのか」「生活は満足をしているのか」「日本のことを来る前よりも理解し、好きになってくれているのか」などを聞いてみると、意外なことにあまり満足をしていない学生が多くいることを知りました。

理由として聞いてみると、目的は●●大学の●●を勉強したいと思って進学を目指しているが、情報不足や周りのサポート不足などで別の大学に仕方なく進学をしたり、大学進学を諦めて専門学校に通っているという事で、そういった学生が多数いることを知りました。

さらに日本での生活についても、留学の醍醐味である現地の文化や人たちと触れ合い、異文化交流をする機会もほとんどなく、また彼等の強みでもある語学力などを活かせるような場(アルバイトなど)もほとんどないという現状も知りました。

その時、こんな状態が続いてしまうと、何も日本の魅力を理解しないまま、ある意味日本に来日した時と何も日本について印象が変わらない、さらに言うと逆に印象が悪くなってしまうことすらあることに気付きました。

そして、彼等のご両親が日本に観光も含めて来たいと言っても、「何も日本について話せない」「魅力を伝えられない」「習慣やマナーを説明できない」など、親御さんからしてもいったい留学で何をしてきたのかと感じてしまうのではないかと思いました。

また、母国の後輩が日本への留学を考えていても、後輩にオススメも出来ない。なぜなら彼等自身が「日本のことを理解できていない」「好きになっていない」「だから薦めることも出来ない」という感じになっていると感じました。

よって、僕の中で彼等に日本を様々な切り口で知ってもらう(伝えること)ことで、日本(人)を理解してもらい、好きになってもらい、そして彼等自身も成長してもらえるのではないかと思い始めました。

このサイクルを回すことで、周りの全ての関係者(留学生本人、留学生の両親、企業、大学、日本、トモノカイなど)がハッピーになり、

  •  日本の素晴らしさを伝えること
  •  更なる人を海外から呼び込み
  •  その彼等に日本で様々な経験を伝えて、体験してもらう
  •  彼等が我々と一緒に(もしくは我々の代わりに自走して)世界へ日本の素晴らしさを伝えてくれる
  •  更なる人を海外から呼びこむ

というサイクルが出来上がると思いました。

留学生支援事業部の誕生

そして、それをボランテイアやNPOではなく、しっかりとビジネスとして立ち上げることで、今目の前にいる留学生だけでなく、これから日本にやってくる将来の留学生も含めて、永続的に続くものとして実現していきたいと思い、この留学生支援事業を立ち上げました。

立ち上げた留学生支援事業部の特徴は、留学生のためにではなく、留学生の立場(目線)で物事を考えることにフォーカスを当てて、彼等の幸せ(成長)が我々の幸せ(ビジネスとしての成長)に繋がるようなビジネスモデルにすることでした。

そのために意識したことは、部分的ではなく全て、断続的ではなく連絡的、そして全ての情報が日本の理解、好きになってもらう、成長につながるもののみを一人の留学生にではなく、全ての留学生に提供することでした。

それを実現するために場(プラットフォーム)の提供が最適だと考え、留学生の生活支援プラートフォームというモデルを考えて、上記に該当するあらゆる情報のみを彼等に提供して、今、事業を推進しています。

今後は日本に来る留学生全てが我々のプラットフォームで日本での生活を充実したものにしてもらい、一人でも多くの留学生が日本で成長し、世界で活躍できる人材になってもらう、そして一人でも多くの方が留学や観光などで日本を訪れてもらうために、日本の魅力を海外に発信していきたいと思います。

 2014年度スタートの学生スタッフ『通年採用制度』について

トモノカイでは、皆様との「縁」大切にしたいと考え、2014年度より通年にわたる採用制度を設けました。これまで、タイミング等の問題で応募ができなかった方にも、お気持ちのある方であればいつでも応募できる制度です。トモノカイの取り組みなど、ご興味をお持ちの方はぜひ一度ご確認下さい。