• 学業
  • 2014/07/09

文理を決める際に迷ったところ〜文系編

はじめに

高校生活で迫られる大きな決断「文理選択」。文理選択はその後の人生をある程度方向付けるということもあり、多くの皆さんが簡単には決められないと思います。文系理系どちらにもそれぞれの面白さ、大変さがあるため、一概にどちらのほうがいい!と決めることはできず、悩んでしまう人も多いでしょう。そこで今回は、寄せられたアンケートをもとに大学生の先輩方はどのような理由で文系を選んだのか、を皆さんに紹介したいと思います。

文系選択の決め手

1. 得意・好きな科目が決め手に!

私は文系ですが数学が好きです。国語も面白かったので文理には迷いました。文理で得意科目が別れている場合は迷うと思います。私は倫理という社会科目が理科科目より好きだったので、文系にしました。得意科目の多さで決めるのも手段の一つです。
(神奈川大学 経営学部国際経営学科 3/ 男性)
文理選択の際、それまでの授業の理解度や模試の良し悪しを考慮したが文系科目も理系科目も差がほとんどなく、どっちを選ぶか迷った。就職率や就職先をみても理系の方が良いという印象をうけた。しかし、自分は読書が好きでもっと色々な文章を深く読みたい気持ちがあった。そこで国語の授業数が多い文系を選択した。一見、文系は理系から何教科か削ったものと思われがちだが、文系だからこそ学べた、学べることがあると思うと実感している。
(立教大学 法学部法学科 1/ 男性)
私は文系を選択しましたが、その決め手になったのはどっちが好きかということでした。小学校からずっと社会科系の科目に興味を持っていたし、苦手意識も特になかったので文系を選択しました。先輩や先生の意見を参考に自分はどっちがより好きなんだろうと考えていました。
(慶應義塾大学 法学部法律学科 4/ 男性)

得意科目や好きな科目が文系寄りだったから、文系を選択した」という意見が多く寄せられました!大学での勉強は、高校とは比べ物にならないくらい要求される勉強量も多く、内容も高度になります。そのような際に自分の好きな科目が多いと、モチベーションを維持し続けやすいため、勉強もあまり苦にならずに済むというメリットがあります。

2. 将来を考えた結果文系に!

両方魅力的だった。文系も理系も、自分にとっては魅力的だった。文系なら国家公務員理系なら薬剤師になりたいと考えていたが、結局自分は国家公務員になると決心したので、今は法学部に在籍している。やはり、自分の意思で決めることが大切であると思う。これからもいろいろと決心を迫られる時があると思うが頑張っていきたい。
(中央大学 法学部法律学科 1/ 男性)
僕は高3の春まで理系でしたが、その後文転しました。はじめ理系だった理由は、文転する可能性を考え、文系から理系に変わるよりも理系から文転するほうが楽だろうと思ったからです。文転した理由は2つあります。1つ目は苦手科目の問題です。2まで理系として化学、物理を選択して勉強していましたが、物理に関しては塾に通っていなかったこともあり全くできませんでした。高2も終わりに差し掛かると、周りの理系の人たちより物理ができないことを考えて、このまま理系に進むのは難しいと思っていました。2つ目は将来やりたいことについてです。文転を考えるきっかけとなった一つに、家にあった経営の本を読んだことがありました。その本を読んで、経営に興味を持ち、文系の経済学部に進みたいと思ったのです。
(東京大学 教養学部文科一類 2/ 男性)
自分は最初ガチガチの物理化学型の理系を1年の初めは考えていましたが、自分の好きな範囲(素粒子物理学)は工学部の中でもトップレベルしかいけないと知り挫折。しかし就職のよさで理系も捨てられず、しかし学費のこともあり考えれば考えるほど、文理選択は悩んでしまいました。そんな時にオープンキャンパスで、全くの関心のなかった政策学部を友達につられて見学。なんて面白い学部なんだ!と思いました。残念ながら現在は政策学部ではなく他の学部に通っていますが、あの時のことが今の選択にかなり影響を及ぼしています。実際にオープンキャンパスに行ったり、文系理系の学部の勉強する学問のこと(文系なら国際関係論、組織論、理系なら量子力学など大雑把ではなく少し掘り下げて)に触れて見るのがいいと思います。
(関西大学 社会学部社会学科 1/ 男性)

自身の将来性を考えて文系選択をしていた先輩も多く見られました。なかには、オープンキャンパスに参加することで自身の将来やりたいことが変わった、という人もいたように、自分が行きたいと考えている大学の様子を実際に見ることが自身の文理選択に大きな影響を与えることもあるようです。

まとめ

いかがでしたか?多くの先輩方は迷いながらも、それぞれ自身が納得できる結論を出したようです。「まだ、将来のことなんて想像できない」や、「得意不得意で文理を決めるのはどうか」などさまざまな悩みを持っているであろう皆さんにとって少しでも助けになれば幸いです。慎重に、でも重く考えすぎないことがポイントのようですね!この記事などを参考に、後悔のない文理選択ができるよう願っています。
 

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  • 記事執筆:カツノキマリ
    • 趣味は読書と演劇鑑賞、好きな科目は現国と美術。ばりばりの文系女子でしたが、生物のおもしろさに魅せられて科学の世界に飛び込みました。理系で文系で体育会系の大学院生です。