• バイトあれこれ
  • 2014/12/10

ハードなスケジュールでタイムマネジメントを学ぶ!アメリカの大学生のアルバイト事情

はじめに

みなさんはアルバイトをしていますか?していなくとも、周りの友人がしていたり、これから自分もしようと考えていたりするのではないでしょうか。日本の大学生にとって、学生‐アルバイトという関係は切っても切れない関係にあると思います。

特に日本では、「アルバイトをするのは学生にとって当たり前のこと」という意識が強いように感じられます。しかし、その考え方は万国共通なのでしょうか?ある程度同じだとしたら、どのような点に違いがあるのでしょうか?日本と比べてみることで、何か学べることがあるかもしれません。そこで今回は、アメリカの大学生のアルバイト事情について調査しました

日米のアルバイト就業率には、どんな差がある?

日本における大学生のアルバイト従事者の割合は、約75%です。一方、ある統計によれば、アメリカの大学生のアルバイト従事率は約66%となっています。それほど大差はなく両国とも大学生の大半はアルバイトに従事していることが分かります。
(参考:日本学生支援機構 H24Student Jobs – Working Part-Time) 

アメリカと日本の大学生のアルバイト就業率に大きな差はない

アルバイトに対する意識の差が影響している?!日米の職種の差とは

では、職種やアルバイトへの関わり方には何か違いがあるのでしょうか?まず、アメリカの大学生に人気のアルバイトの職種を紹介します。

【アメリカ】
1位 チューター(家庭教師など)
2位 TA
3位 図書館スタッフ
4位 キャンパスツアーガイド
5位 映画館/イベントスタッフ
(参考:The Best Jobs for College Students

学業に携わるアルバイトや、学内で出来るアルバイト多くランクインしていますね。一方、日本の大学生に人気のアルバイトは、

【日本】
1位 ホールスタッフ
2位 コンビニスタッフ
3位 事務・アシスタント
4位 講師・インストラクター
5位 キャンペーン・PR
(参考:先輩から後輩へ やったほうがいいアルバイトランキング 

となっています。やはり文化の差、なのでしょうか、職種にかなりの違いがありますね。 アメリカの大学生は学業優先、というのはよく聞きますが、バイト先にまでその様子が現れているようです。一方、日本の大学生には仕事経験そのものへの関心がありそうな様子で、接客業が多くランクインしています。

ある調査によれば、日本の大学生はアルバイトを「学校から職業社会への移行を潤滑にし仕事経験を通じたキャリア形成を行う機会」と捉える傾向が強いそうです。
(参考:大学生のアルバイト経験とキャリア形成

アメリカの大学生には、学業に関係するアルバイトが人気!

なぜアメリカの大学生は、アルバイトに熱心に取り組むのか?

そもそも、なぜアメリカの大学生はアルバイトをするのでしょうか?それは、家がよっぽど裕福でない限り、自分で学費を稼ぐのが当たり前だからだそうです。他にも、下宿先の家賃や生活費の一部を自分で払ったりと、「自分で稼ぐ」という意識が根付いているようです。
(参考:
Student Jobs – Working Part-Time) 

自分のことは全部自分でする、という意識があるからこそ、その分学業も一生懸命にできるのでしょう。なによりも、アメリカの大学は卒業するのが大変、というのはみなさんもどこかで聞いたことがあると思いますが、卒業率が約50%ほどであり、低いところでは約10%を切るところもあります。
(参考:アメリカの大学を卒業できる人は半分以下?!

そうなると必然的に、学業を疎かにして卒業出来なくなる=自分の学業を成り立たせているアルバイトをする意味がなくなる、となるので、アルバイトをするひとは一生懸命に勉強もするのでしょう。
学費や家賃を稼ぐほどのアルバイトをこなしつつ学業も疎かにしない、この両立を成立させるためには一日の24時間、一週間の168時間をいかにうまく使うか、が重要になってきます。

大学を卒業する為、学業とアルバイトのどちらにも真剣に取り組む大学生が多い!

アメリカの大学生に学ぶ、「よく学びよく働き、よく遊ぶ」姿勢 

勉強とアルバイトの意識的な両立によって、自由に遊ぶ時間はどんどん削られていきます。しかし、遊ぶ時間が削られることがそれほど悪いこととは言えないかもしれません。時間自体は短くなってしまいますが、その分遊び時間の大切さが増し、無為に引き延ばされた遊び時間よりも効率的に過ごせるようになるはずです。
これこそが、社会人になっても求められる「タイムマネジメント能力なのです。アメリカの大学生は、学業とアルバイトの両立を通じて、タイムマネジメント能力を養っていると言えます。

海に浮かぶ企業戦士

よく学びよく働き、よく遊ぶ、の"よく"とは量的な意味での"よく"ではなく質的な"よく"です。そのため一日一週間をより"よく"なりたたせるには、時間管理の能力が必要になってきます。勉強、アルバイト、遊び、すべてを積極的に行えば限られた時間をどう利用するかの時間管理能力が自然と身に付くのは間違いないでしょう! 

学業とアルバイトの両立を目指すことで、タイムマネジメント能力が学べる!

まとめ

以上、アメリカの大学生のバイト事情についてお伝えしました。如何でしたでしょうか?この内容を踏まえると、アメリカの大学生は学業と職業の両立を重視している傾向が強い、ということが分かります。勉強、アルバイト、遊びのバランスのよいタイムスケジュールを"自分で"たてることによって、タイムマネジメント能力を身に付けていることが分かりました。みなさんも、アルバイトをする際には、自分の目標から逆算してシフト表を作ってみてください!

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  • 記事執筆:rocky
  • 猫派です。
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