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  • 2015/04/07

三井物産がセブンイレブンを支えている?!大学生は意外と知らない商社とコンビニのつながり

就活で大人気の総合商社に迫る

こんにちは!t-newsライターの遠藤です。みなさんは、「総合商社」という言葉を聞いたことがありますか?

総合商社は、「東早慶の就職活動生1000人が選ぶ就職人気企業ランキング」では上位4位を占める人気ぶり。でも、そもそも総合商社がどんな仕事をしているのかはよく分からない、という方も多いのではないでしょうか。

しかし、そんな総合商社は私たちの身近な、あのコンビニと密接に結びついていたのです。今回は、コンビニを通じてわかる総合商社の仕事に迫っていきたいと思います!

 

 

そもそも総合商社って?

総合商社ってなに?

そもそも総合商社とはどんな仕事を専門にしている会社なのでしょうか?

総合商社はもともと「トレーディング」と呼ばれる事業を専門に扱っていました。「トレーディング」とは、国内外の売り手と買い手の間に立って、貿易を仲介するビジネスです。仲介する際、総合商社の持つ情報網などをフル活用して、体系的な取引システムを構築しています。

しかし「商社の冬の時代」と呼ばれる時代が来ると「トレーディング」だけでは生き残れなくなります。これは各企業が自力で貿易のノウハウを取得してきたことが、大きな原因でした。

そこで次に、トレーディングで得たノウハウを活用して「事業投資」を行うことで、商社はこの冬の時代を乗り切ることができました。「事業投資」とは文字どおり、企業に出資して(資金だけでなく人材や技術なども)その企業を成長させるとともに、グループの利益を拡大するという方法です。そして現在では主に、上記の二つの方法で、収益の拡大を目指しています。その結果、現在では「ラーメンから、航空機まで」といわれるような非常に多くの領域を網羅する事業内容となっているのです。


総合商社のポイント「バリューチェーン」

さてそのような広範な領域を網羅する総合商社ですが、一体どうしたら、そんな多くの場面で活躍できるようになるのでしょうか?

その肝となるのが「バリューチェーン」の考え方です。「バリューチェーン」とはその名の通り「価値の連鎖、鎖」であり、資材の調達から製品の加工、その販売に至るまでの価値の流れのことを意味します。

例えば車について言えば、まず資材である鉄鉱石の調達が必要とされるわけですが、総合商社はこの鉱山開発を手がけています。それだけでなくそこで働く人々の生活基盤なる学校や病院などのインフラ整備もすることで、より生産性を上げることに寄与しています。

さらに生産・加工の段階になると、鉄鋼メーカーから収められた鉄板を元に各種自動車メーカーの注文に応じて、鋼板を加工して送るというマメなサービス行っています。さらに最終の販売の段階ですら、総合商社の役割は欠かせません。その強固で幅広い情報網とコネクションを活かして、メーカーが事業展開していない国や地域でも、製品を売ることを可能にするのです。



コンビニで学べる!総合商社の活躍

そんな総合商社は、実はコンビニと密接な関係があるって知っていましたか?

セブンイレブンの親会社が「セブン&アイホールディングス」であることは、知っている方も多いと思います。しかしセブン&アイホールディングスは実は三井物産と提携しているのです。他の例もあります。ファミリーマートの筆頭株主(:持ち株比率が最も高い株主は伊藤忠商事で、ローソンの筆頭株主は三菱商事なんです。

では、総合商社は「バリューチェーン」を応用して、どのようにコンビニを支えているのでしょうか?今回は三井物産とセブンイレブンの連携を例に、紹介していきます! 


お弁当が届く仕組みから、商社の連携が始まった!

毎日たくさんの種類が並ぶコンビニ弁当。そのコンビニ弁当はどのような経路を経て、店頭に並んでいるのかみなさんは考えたことがありますか?コンビニ弁当は、非常に合理的なシステムのもと、生産管理されているんです。

お弁当をつくるときには、さまざまな会社の協力が必要です。お弁当の具を作る会社(デイリーメーカー)や、容器を作る会社があります。各工場がばらばらに発注していたら、無駄な在庫が生まれてしまったり、規格が統一されていなかったりして、余計なコストが発生してしまいますよね。これを、商社が運営する「機能会社」が統括し、それぞれの情報を一元化して管理することで、スムーズな流通を実現させています

機能会社は、セブンイレブンが持っている各店舗の情報を利用することで、「どれくらい商品が売れるのか?」や「そのためには容器や中身がどれくらい必要なのか?」といった予測を行い、在庫の管理を徹底しています。また、機能会社が原材料の情報を一元的に把握することで、トレーサビリティー(:追跡可能性。生産から廃棄までの流れが追跡可能な状態にあること)を実現し、消費者の安心を守っています。
(参考:何をやっているの?「総合商社」 - 三井物産株式会社 


どんどん広がった!商社の強みを活かした連携

さらに、三井物産とセブンイレブンの結びつきは強まっていきました。それが「電力の供給」です。事業領域が広く、電力まで扱っていた商社だからこそ生まれた連携でした。商社がコンビニに電力を売るって、どういうことなのでしょうか?

そもそも、業者と一般家庭では、電力会社から供給される電圧が異なります。大規模な業者は高圧を、一般家庭は低圧を利用しており、コンビニのような小さな店舗は低圧の電力を使用しています。そして、実は高圧の方が値段が安いんです。そこに目をつけたのが三井物産でした。

三井物産では、電力会社から高圧の電力を買い取り、変圧器を通して低圧に変換してから、セブンイレブンに販売しています。そうすると、セブンイレブンは電気代が下がって嬉しいし、商社も収益を得られる。連携することで、お互いに利益のある仕組みを作っているのです。

他にも、結びつきはあります。例えば「ギフト事業」です。お中元やお歳暮の季節になると、コンビニに贈り物カタログが置いてあったりしますよね。あのカタログ内容の提案や、在庫管理、さらには問い合わせを受け付けるコールセンター業務まで、三井物産が携わっているそうです。

(参考:何をやっているの?「総合商社」 - 三井物産株式会社
コンビニ市場、10兆円目前――セブンを追え、影に商社、社会インフラに成長
 


まとめ

楽しんでいただけたでしょうか?このように、普段当たり前のように利用しているコンビニからも、実は総合商社がつくるモノやサービスの流れを見ることができるんです!

総合商社に就職したときに、現場も知っているのは重要なこと。商社を志望している人は、ためしにコンビニで働いてみてもいいかもしれません。「近くて便利な」コンビニエンスストアは、実は「広くて有意義な」可能性を提供してくれる場でもあるのです。

視点を変えれば、普段当たりまえに接しているものから、新しい何かが見えてくる。これからもそんな記事を発信していきます!

遠藤壮一郎

著者:遠藤壮一郎

千葉県生まれ千葉県育ちです。今年国際基督教大学2年生になります。2014年11月からt-newsWebライターとして記事を書かせてもらっています。皆様が知らなくて驚くような内容の記事をお届けできたらと思います。
大学では演劇をやっています。主にミュージカルです!歌を歌う事と、ダンスが大好きです。よろしくお願いいたします。

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