• 学業
  • 2013/12/11

【第二外国語】ここでしか聞けない!東大のドイツ語事情

<2023年3月更新>

色とりどりの第二外国語

大学の講義のおもしろさは、高校までの授業よりもそれぞれ個性があることではないでしょうか。同じ名前の講義でも、方法や内容は講師によって違いますし、さらには大学によっても全く違います。第二外国語は多くの大学や学部で必修とされる講義ですが、他の大学・語学のことは意外と知りませんよね!また、新入生にとっては、語学に関する一般論でなく、自分の大学における自分が選ぼうとしている第二外国語についての情報を得る機会はなかなかないでしょう。実際に第二外国語を受講したそれぞれの大学の学生は、どのような感想を抱いているのでしょうか。今回は、東京大学のドイツ語を紹介します!

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 東京大学のドイツ語の秘密

満足度調査 〜ドイツ語履修生に聞きました〜

なんと東京大学のドイツ語選択は「とてもよかった」が6%しかおらず、「よかった」を足しても32%という悲しい結果でした。この数値はドイツ語選択者の他2大学と比較しても、東大内の他3言語と比較しても、ダントツで低い割合となっています。「非常によくなかった」との答えもあり、東京大学のドイツ語はどうしてこんなにも低い結果になってしまったのでしょうか。

おしえて!本当のところ!

1. 進度は早いけど、やりがいは一番?

難しいですが、文法が論理的な言語なので、やりがいはありました。また、カントやニーチェなど、世界的に有名な哲学者の文章を原文で読めるというのは貴重な体験だったと思います。 
(東京大学 教養学部文科三類 2年生 / 女性)
理系の第二外国語履修は1年間だけです。ドイツ語は進路が早く、ほかのの第2外国語は1年かけて文法を勉強するに対して、ドイツ語は、1学期で文法を完成させて、2学期は長文を読むことになるので、ほかの第二外国語よりも明らかに文章を読めるようになるし、使えるようになると思います。
(東京大学 教養学部理科一類 1年生 / 男性)
東大のドイツ語では、後期からは文法を終わり次第、文章を読んでいきます。やはり、せっかく言語を学んだからには何かしら文章を読んで生かしてみたいと思うので、その点は良かったです。
(東京大学 教養学部理科一類 1年生 / 女性)

東大は他の第二外国語よりもドイツ語は進度が早くて大変だ、という意見が多かったですが、逆に文法以外にも実際の長文を読むといった実践的なトレーニングを積む事もできるため、他言語よりも実力はつくかもしれません。また使われるテキストも難しくて辛いという意見もありましたが、興味のあるテーマなのでおもしろいというコメントも複数ありました。

2. いい成績がとれない!

発音方法も文法も想像以上に難しく、試験の度に大変な思いをしました。東大のカリキュラム的にもドイツ語は一番ハードなスケジュールらしく、もっと楽な言語を選べば良かったと後悔したことも多々あります。
(東京大学 教養学部文科三類 3年生 / 女性)
周りが真面目すぎて優をかっさらって行くので点数取れなくて困った
(東京大学 教養学部理科二類 2年生 / 男性)
ドイツ語は難しく、あまりよい成績がとれませんでした。この成績が後の進学振り分けに影響してくるので、ほかの教科で補うのが大変です。 
(東京大学 教養学部文科三類 1年生 / 男性)

第二外国語は教養学部時代に履修するため、進振りのために良い成績を取っておく必要がある状況下で「いい成績が取れない!」という科目は辛いようです。また授業内容も大ボリュームで予習復習に時間がとられ、他の教科の成績にも影響してしまう、という意見もありました。

3. 東大のドイツ語はとにかく「まじめ」

クラスがとにかく真面目。悪く言えばお堅い人が多く自分が浮いているようにも思える。
(東京大学 教養学部理科二類 1年生 / 女性)
とにかく難しい。特に二学期から使うテキストが鬼畜。(カフカとかニーチェを読まされる。)圧倒的な女子の少なさ。基本的にまじめ(長所でもあるけれど)だからあんまりクラスでまとまって遊んだりはしない。
(東京大学 教養学部理科一類 1年生 / 男性)
クラスに真面目な人が多かったため、つられて勉強を頑張り成績が伸びた気がする(中国語、スペイン語あたりは皆サボりがちだったイメージがある笑) 
(東京大学 経済学部 4年生 / 男性)

よくも悪くも「まじめ」な人が多いという意見が大変多く、その雰囲気が好きだったとの答えもあれば、なじめなかったとの答えもありました。意識の高い友人が多くつくれた、とのコメントもあり、勉強がしたい!という強いモチベーションの学生には、ぴったり合う環境かもしれません。

真面目第一!意識高めで実力をつける!東大のドイツ語

東京大学のドイツ語は、とにかく他の言語とは厳しさが違う!という印象をアンケートから強く受けました。特に東大には進振りという独自の制度があるにも限らず、真面目な学生が集まるドイツ語のクラスで結果を残す必要がある、というフラストレーションが、アンケート結果に強く影響したのかもしれません。しかし哲学書を読んだり、ある程度「使える」言語まで持っていくやりがいは十分に存在します。ドイツの歴史・文化・学問に少しでも関心のある人は選択してみるといいのではないでしょうか。

 

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調査期間: 2012/12/05~2012/12/14
調査方法: WEBアンケート
調査対象: 東京大学生220人
性別内訳: 男性(67%)女性(33%)
学年別内訳: 1年生(39%)2年生(29%)3年生(15%)4年生(18%)
  • 記事執筆:まこ
  • 都内の情報系の大学院生、いわゆるリケジョです。
  • 実家暮らしですが、運動不足解消のために
  • 毎日30分以上かけて自転車で大学に通っています。