はじめに
東京大学の学生にとって前期課程は進学先を決めるとても重要な時期です。誰だって行きたい学科に行くための努力を惜しむ事はないかと思います。しかし、そんな前期課程ですが、実はほかにもやっておくべきことがあるようです。そこで今回はt-newsに寄せられた、後期課程に進学した理系の先輩たちが感じる前期課程にやるべきことを紹介します。前期課程の東大生、特に理系の学生は必読です。
前期課程でやっておけばよかったこと
1. 多くの学問分野に触れられるのは今だけ
そもそも行きたい学科があまり高い点を必要としない傾向にあったこともあり、教養過程では成績に拘らず広い範囲の学問を見てみようと思いましたが、結局楽に単位をとれる科目をつい沢山取ってしまったことを後悔しています。高い点数が要らない人は興味を持った科目を物怖じせずにどんどん取りましょう。これは東大でしかできないことだと思います。
(理科二類 ⇒ 農学部 応用生命科学課程3年 / 男性)
専門の勉強は進学した後で十分に出来ます。なので、駒場時代はより広い範囲に目を向けて、理系であっても文系の興味のある分野を取ってみたりしてみるといいと思います。特に、心理学や脳科学の分野は誰が聞いても興味深いと思いますし、人間に関わることはやっておいて損はないです。
(理科一類 ⇒ 工学部 機械情報工学科4年 / 男性)
色々な場所に足を運ぶこと、色々な学問分野に触れること、これだけはやりすぎることはありません。視野の広さは後期課程で専門で没頭している中でも生きてくるものです。
(理科二類 ⇒ 薬学部 薬科学科修士2年 / 男性)
前期課程では様々な分野の学問に触れることができます。進振りを意識して単位を取りやすい授業を取ることはもちろん重要ですが、だからと言って自分の興味のある学問を学ばないというのは非常にもったいないことです。文系理系にかかわらず、気になった授業は受けてみてはいかがでしょうか。
2. やりたいことがあるなら前期課程のうちに
前期は進振りに必要な科目は取り終わり、かなり自由な時間が多かったので、課外活動にもっと取り組んでおけばよかったなと思いました。4年になってから海外の楽しさに気づいたので、低学年の間に行かなかったのはかなり後悔しています。
(理科二類 ⇒ 農学部 獣医学課程4年 / 男性)
専門課程の講義がかなりハードで、英語の学習に充てられる時間が前期と比べるとかなり減ってしまった。TOEIC,TOEFLの勉強、受験は前期のうちに1度はやっておいたほうが院試の前にどたばたとしないで済むと思う。
(理科一類 ⇒ 理学部 数学科3年 / 男性)
大学生の自由な時間は、理系の場合特に2年目までだと思った方がいい。やりたいことをやるなら、早めに始めて悔いの無いように!
(理科一類 ⇒ 工学部 マテリアル工学科4年 / 男性)
理系後期はどの学部も共通して、実習や研究で自分の時間を取りづらくなるようです。前期の時間のある間に課外活動を存分に楽しんだり、あるいは後期課程を見据えた勉強を始めたりと、今やれること、今しかできないことは様々です。後期課程に入ってから後悔することがないようにしたいものです。
まとめ
以上、理系学生が前期課程でやるべきことを紹介しました。前期課程では後期課程と比べると時間が豊富だったり、自由にいろいろなことがやれたりと、なにかをするにはもってこいの期間です。後期課程に進んだ後に自分がどんなことをやりたいかを意識すれば、今やるべきことも見えてくるのではないでしょうか。将来のあなたが後悔しないように、視野を広められるように、今のあなたにできることをやっておきましょう。
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- 記事執筆:youkey
- 食品研究を行う都内大学院生。
料理、食べ歩きを趣味とし、食をこよなく愛する。
現在、ランニングで減量中…。