• 学業
  • 2020/03/09

前期課程を左右する!?東大の第二外国語事情

駒場の2年間を左右する第二外国語選択

この記事を見てくださった新一年生の皆さん!合格おめでとうございます!

突然ですが、第二外国語は決めましたか??

すでに先輩から色々聞いてるよーという方もいらっしゃるかもしれませんが、中には「高校から一人しか行かないし何もわからない!!」という方もいらっしゃるかもしれません(私も何もわからない派でした)

…そんな方のために、t-news会員の先輩方のアンケートをもとに、第二外国語の難しさ、クラスの雰囲気、単位の取りやすさなどを徹底比較してみました!

 

目次

1. 外国語選択とは?どこまで影響するの?
2. 先輩に聞いた第二外国語選択の色々
3. 各言語について
4. 語学選択について先輩のアドバイス!
5. 最後に

 

 

1. 外国語選択とは?どこまで影響するの?

合格発表後に最初に決めるもの…第二外国語

外国

まず気になるのは「どの程度外国語の授業があるのか」ということだと思います。

理系だと1年生で週1~2コマ、文系だと1年生で週2~4コマ程度になるかと思います。

入試の英語の成績が良ければTLPといって第二外国語に力を入れるコースに入ることができます。

 

また、東大では選択した外国語によってクラスが決まります。

クラスでは必修の授業(理系の場合はほとんどが必修です)やオリ合宿などの行事を共にするため、駒場生活の大事な要素になります。

他にも、クラス仲がよければ、五月祭や駒場祭への出店、たびたび開かれるコンパ(飲み会)などのイベントも行われます。

クラスごとの雰囲気も選択した語学によって変わるということもよく聞かれます。(スぺイン語は陽キャ、フランス語はきらきら、といった感じです)
こちらに関しては後ほど説明します!

 

2. 先輩に聞いた第二外国語選択の色々

 

①外国語選択をするときに迷いましたか?

二外に迷いましたか?

↑↑t-news会員の先輩の約3人に1人が語学選択に迷ったと回答しています。

先ほども書いたように、クラスや毎週の授業を決める大事な決断なので、どの言語にするか調べてみるのも良いでしょう!

(二外を2年生が終わるまで取り切れない場合、留年になります…)


②先輩たちの言語を見てみよう!人気なのは何語?

二外

出典:東京大学消費生活協同組合(2017年)

やはり人気なのはスペイン語、中国語、フランス語、ドイツ語あたりでしょうか。

ロシア語、韓国朝鮮語、イタリア語などは人数が少なく、選択する人の中にはその国の文化に強い興味がある人が少し多い気がします。(韓国語ならK-POP)

 

 

3. 各言語について

 

続いて、7種類の各言語について、クラスの雰囲気・授業内容それぞれの良い点・悪い点を教えていただきました!

韓国語選択者の会員の方を見つけられなかったため、韓国語に関しては載せられていません…申し訳ございません。

 

中国語(通称:チャイ語)

中国

よいところ
クラスの雰囲気に関して:

☆一般的な東大という感じで落ち着いていて良い(経済・4年)
クラスに真面目な人が多い、女子が(比較的)多い、仲が良い(薬・修士1年)
クラスが仲良かった、先生たちが熱心だった(農・5年)

言語自体に関して:

漢字を知っているのでとっつきやすい(理二・1年)
中国はこれから最も発展する国であり、かつ話者が多いため、とても有用な言語であること。(農・4年)
中国文化が楽しい!(工・4年)


 悪いところ
クラスの雰囲気に関して:

もっと大学生したかった、スペ語にすれば良かった(農・2年)

言語自体に関して: 

☆既修者が多い(経済・4年)
発音が難しい。たまにまったく聞き取れない人もいる。(文・4年)
発音とピンインが難しい(文一・1年)

 

関連記事:東大の中国語についてもっと知りたい方はこちら!



スペイン語(通称:スぺ語)

スペイン

よいところ
クラスの雰囲気に関して:

活気のあるクラスでよかった。くだらないノリが通用した。(理・2年)
明るい友達が多かった。先生も陽気で楽しかった。(経済・2年)
明るくて、インキャも陽キャも仲良く平和だった(工・修士1年)

言語自体に関して:

発音が楽。(文三・1年)
言語が苦手でも勉強しやすかった。(教養・2年)
(多分)他の言語より簡単(工・2年)


 悪いところ
クラスの雰囲気に関して:

クラス仲が悪かった(教養・2年)

言語自体に関して: 

活用が意外と多い。過去形に6種類くらいあって(点過去、線過去、現在完了、過去完了、過去未来、過去未来完了)覚える&使い分けがかなり大変。(教養・1年)
先生がハズレの人が多い。(文三・1年)
簡単と聞いていたが、結構難しく苦労した(経済・2年)

 

関連記事:東大のスペイン語についてもっと知りたい方はこちら!

 

 

ドイツ語(通称:ドイ語)

ドイツ

よいところ

クラスの雰囲気に関して:

ウェイが少ないので、コミュ強でなくても肩身が狭くなくてよい。(理二・1年)
人間関係の煩わしさがない。(理一・1年)
クラスの雰囲気が落ち着いていた(工・4年)

言語自体に関して:

格変化などの概念は新鮮で面白かった。発音がかっこいい。ドイツでドイツ語を喋るとよろこばれる。(文・4年)
ドイツ語圏には哲学者や作家に有名な人が多く、原文で読むことができる。(法・2年)
発音が分かりやすいこと。(理二・1年)


 悪いところ
クラスの雰囲気に関して:

真面目な人が多くちょっと堅苦しい。(理二・1年)
☆女子が少ない。(工・4年)

言語自体に関して: 

覚えることが多く、英語とも日本語とも共通点が少ないため勉強するのが大変でした(工・4年)
格変化というやつが理解できなさすぎてつらい。名詞の性はもっとわからなくてもっとつらい。総じて自分とドイツ語は相性が良くなかったと思う。(文・4年)

 

関連記事:東大のドイツ語についてもっと知りたい方はこちら!

 

 

イタリア語(通称:イタ語)

イタリア

よいところ
クラスの雰囲気に関して:

クラスの雰囲気が良かった。(工・2年)
☆楽しい。(教養・2年)

言語自体に関して:

先生たちが優しく、良い成績が取りやすかった点。(文・3年)
発音がしやすい。(工・2年)
イタリア語の歌が歌えるので楽しい(理・2年)


 悪いところ
クラスの雰囲気に関して:

男女仲が良くない(教育・2年)

言語自体に関して: 

使える国が少ない。(工・2年)
カリキュラムが独特で(1Sは文法のみ、1Aはほぼ読解)、自分にはあまり合わなかった(理・2年)

 

 

フランス語(通称:フラ語)

フランス

 よいところ
クラスの雰囲気に関して:

クラスは落ち着いていて、とても仲が良いです。みんな優しい。(文三・1年)
クラスの男女比が半々(文・2年)
真面目な人が多く、勉強に集中できた(教養・4年)

言語自体に関して:

多くの国で使える(文三・1年)
教養がありそうに見える(理二・1年)
日常にたまに出てくるフランス語がわかる(工・2年)


悪いところ
クラスの雰囲気に関して:

意識高い人が多すぎてしんどい(文一・1年)

言語自体に関して: 

言語が難しい(理三・1年)
ネイティブの先生が怖かった(教育・2年)
普通に難しい。特に変形(経済・4年)

 

関連記事:東大のフランス語についてもっと知りたい方はこちら!

 

 

ロシア語(通称:理ロシ、文ロシ)

ロシア

よいところ
クラスの雰囲気に関して:

コミュ障でもなんとかなる(理・4年)
ロシア語はかなりマイナーだったので面白い人が多かったのと、気が合う人が多いので2年生になっても結構クラスで仲の良い人はいます。(法・2年)
☆ロシア語は理一から理三まで合同で行事に参加するので、交友関係が広がります。(理二・1年)

 言語自体に関して:

ロシア語は文法事項が多く、面白いです(文三・1年)
日本に近いのに意外と知らない国であるロシアの文化について少しでも知ることができる。なんならロシア語で情報を得られるようになる。(教養・4年)
☆ロシア語が楽しい。教員が優しい。(教養・2年)


 悪いところ
クラスの雰囲気に関して:

多少ひねくれて人、扱いづらい人はいる。(教養・2年)

 言語自体に関して: 

ロシア語はかなり難しいということです。発音、格変化など、覚えて使いこなすのは大変です。(理二・1年)
発音や語尾変化がひたすらに難しい(法・2年)
☆格変化などが難しく、また一つ一つの単語が長くて覚えにくいので、英語と同じようにやればできるだろうという甘い見込みだとなかなか上達しません。(教養・4年)



4. 語学選択について先輩のアドバイス!

 

最後に、t-news会員の東大の先輩にいただいた語学選択のアドバイスを紹介します!

勉強したいことももちろんですが、クラスの雰囲気も大事なので、自分に合った雰囲気の言語を選ぶといいと思います!(ドイツ語・工・4年)
好きな国で選んでみてもいいかもしれません(フランス語・文一・1年)
第二言語の授業は大変なので、一番頑張れると思う言語を選ぶのが大事(中国語・農・5年)
自分が気になる言語にしないと勉強のモチベーションが上がりにくいので、その言語が話されている国に関連する文化でもなんでもに、少しでも興味の持てそうな言語にすると良いです。(スペイン語・経済・2年)

どの言語にするにしても、後悔のない選択がしたいですね!


5. 最後に

 

語学選択は入学前(しかも合格してあわあわしてる間!)にきめなくてはならないので大変ですよね。先輩たちのアドバイスを参考に自分に合った言語を選んでみてください!

 

~余談~
私はチャイ語選択でしたが、仲が良く、クラスの雰囲気は真面目です笑
ほかのクラスの人と授業を取っていると出席率が異常に高かったり進振り点がみんな高かったり。。

また、小テストでピンイン(声調も覚える…)を覚えるのもとても大変でした。(みんな真面目だったので平均点も高かった笑)

 

 

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いでいで

著者:いでいで

東大の3年生。
テニスと食べることがすきです。
教育社会学を学んでいます。