早稲田大学の12パフォーマンスサークルが集う最初で最後!?の大イベント「四谷大作戦」。半年以上前から準備をされてきた四谷大作戦実行委員に密着取材をしました!実行委員の熱い想いや苦労話がたくさん盛り込まれています。
目次
第1部:四谷大作戦の舞台裏
・開催されることになった背景
・イベントに向けての道のり
第2部:実行委員の想い
・実行委員のプロフィール
・実行委員になったきっかけ
・運営する中での苦労
・イベントへの意気込み
第1部:四谷大作戦の舞台裏
四谷大作戦が開催されることになった背景は?
早稲田大学の大隈講堂は大規模改修工事により、2019年4月から2020年3月まで使用不可となりました。
この事実は、早稲田のパフォーマンスサークルや放送研究会など多くのサークルに大きな衝撃を与えました。大隈講堂は、早稲田祭や1年を通して催される企画など多くの機会で使用されるためです。
※四谷大作戦実行委員の代表:二村さん
本来であれば、早稲田祭の期間に大隈講堂で卒業パフォーマンスを行い3年生はサークルを引退するのですが、改修工事によりそれが叶わなかったのです。そんな中で「現役中にやり残したことやもう一度やりたいことを実現し、満足してサークル生活を終えたい。それができる場を作ることで、それぞれが胸を張って次の道に進むことに繋がるのではないか」と考えました。
早稲田のパフォーマンスサークルや放送研究会は、「1年間大隈講堂が使えない」という事実に正面から向き合い、悩み抜き、外部の施設を利用した様々な挑戦を経て逆境をチャンスに変えてきていました。 こんなにも熱量を持ったこの代なら最後に一丸となって何か起こすことができるかもしれない。その想いでこの“四谷大作戦”は生まれました。
さらに本公演では、最後まで可能性を追い求める姿勢で後輩・同期の頑張る背中を押すことも目的としています。 四谷大作戦に参加するのは、12団体・総勢約180名。 こんなにも大学のサークルが互いに手を取り合い、何かを生み出すというのは日本の中でも早稲田でしかできないことだと思います。 12月6日、180名で最後の延長戦に挑みます。
イベントに向けての道のりはどのようなものだったのでしょうか?
まず、2019年5月に「四谷大作戦」の企画の提案・相談を、イベントの企画統括を経験したことのある世一にしたことがこの公演の始まりです。
※実行委員メンバーの紹介は第二部にあります。
そして、その1週間後に放送研究会の副代表の井河にも企画の相談をし、この3人が企画当初のメンバーになります。 まず企画を行う時期や場所の決定。企画時期は早稲田祭後の12月。早稲田のパフォーマンスサークルでは前代未聞の時期に、引退後の2019年度幹部代を動かすことを決意しました。 そして企画を行う場所は、早稲田からできるだけ人が来やすい新宿区内、かつできるだけ多くのお客さんが入るホールということで「四谷区民ホール」に白羽の矢が立ちました。
6月にはさっそく半年後の12月分の施設予約抽選が行われ、厳しい抽選の中、なんとか第1希望の日時を勝ち取ることができました!
そこからは出演団体を決めるために、早稲田内の著名なパフォーマンスサークルの代表にひたすらヒアリングを行い、どのような演出をしたいか、どれくらいの人数が出演可能かを聞いて回りました。
8月からは実行委員に大尾と川口が加わり、現在と同じ5人運営という体制になりました。
四谷大作戦は今回が初の企画なので前年度からの金銭の引き継ぎはありませんでした。さらに外部施設ということもあって、開催に約80万円の費用がかかると分ってからはどのようにお金を集めるかを考え続けました。
様々な企業や飲食店を回り今回の企画をプレゼンしたり、インターネットの登録協賛を通じて出演団体の本当に多くの人に協力してもらったりして、少しずつ開催費用を集めることができました。
実行委員の5人はもともと所属しているサークルが忙しいこともあって、会議は全て深夜0時くらいに開始で、5人で家に泊まって議論することを何十回も繰り返してきました。 その中でも、川口は早稲田大学チアリーディングチームMYNXに所属していて全国大会への出場を決め、大会前の大切な時期は毎日練練習がありとても忙しそうです。
そんな中でも、自団体の単独公演の統括を務めた経験を活かしながら、主に地域の飲食店協賛において四谷大作戦の大切な役割を果たしてくれています。
※深夜のミーティングの合間に。青春いいなあ...とはいえ、3日に1回集合、しかも朝まで議論が続くこともあり辛い時もあったようです。
川口と同じタイミングで運営に入った大尾はバンカライズム -万色主義- に所属していて、四谷大作戦運営の中では会計として、約80万円がかかるこの大規模な企画の金銭面の根幹を支えてくれました。また地域の飲食店協賛においても活躍しています。
早稲田大学放送研究会副代表の井河には、今回の四谷大作戦を進行、照明、音響、映像など様々な面でサポートしていただく、放送研究会約40名の代表者として運営に入ってもらっています。まだ引退しておらず、様々な公演を掛け持ちしながら四谷大作戦のステージを支える裏方の役割を務めてくれています。
世一は下駄っぱーずに所属していて、早稲田の新歓公演の統括をしていた経験を生かし、公演を行うにあたって何をしていくべきか的確な指示、行動をとってくれています。
そしてそれだけでなく、広報用の映像や当日配布用パンフレットなど本当に多くの制作物を手がけてくれています。 実行委員のメンバーも四谷大作戦当日は出演するので、それに向けて練習を重ねながら、当日までの準備のため毎日会議を重ねています。
第2部:実行委員の想い
まずは実行委員のみなさんの簡単なプロフィールを!
①二村祐介(ふたむらゆうすけ) 教育学部3年 元下駄っぱーず 「好きな企業はt-newsです!」
(→ありがとうございます。めちゃ嬉しいです!ただ1個惜しい!「t-news」はサービス名で、会社名は「トモノカイ」と申します(笑)。二村さんとは打ち合わせやメールで何度もやり取りをさせていただきましたが、温かさがにじみ出るようなお人柄でした。)
②世一麻恵(よいちまえ) 商学部3年 元下駄っぱーず
(→笑顔がチャーミング!それにしても楽しそうに踊っていますね♪)
③大尾洋貴(だいおひろき) スポーツ科学部4年 元バンカライズム
(→髪も洋服もめちゃカラフル!めちゃめちゃダンス上手そうです!)
④ 川口栞乃(かわぐちしの) 教育学部3年 早稲田大学チアダンスチームMYNX
(→いや~キュート!女神!これは早稲田祭の野外ステージとかでしょうか。)
⑤井河恭祐(いがわきょうすけ) 文化構想学部3年 早稲田大学放送研究会
(→とてもマイクパフォーマンスがうまそう。四谷大作戦当日のスクリーン操作などは放送研究会さんが担当されるようです。頑張ってください!)
運営に携わろうと思ったきっかけは?
二村:大隈講堂という夢の舞台に1年間立つことができなかった逆境の代だからこそ、早稲田のパフォーマンス団体として何か形にも記憶にも残るものを作りたいと考えたからです。
t-news編集部:逆境にめげない姿勢がとても素敵ですね。
世一:私は同じサークルの二村に企画の相談を受けたことがきっかけですね。早稲田大学合同新歓公演Rideを開催した際に、普段は別々の活動をしている各サークルが力を合わせて一つの公演を作る際のパワーを実感しました。2年半経験を積みともに切磋琢磨してきた幹部代なら、従来のイベントでは実現が難しい「団体の垣根を完全に取り払ったパフォーマンス」で、早稲田に新たな可能性を残せると考えました。
t-news編集部:今年引退される代の幹部のみなさんはとてもパワフルですね。
大尾:僕は留学中にバンカライズムの同期が0から単独公演を作り上げる姿を見て、うらやましく、輝いて見えました。そのときに自分もイベントの運営に携わってみたいと思ったのがきっかけです。栞乃(川口さん)は?
川口:MYN隈の統括を通して、ひとつの公演を作る達成感を感じました。もう一度引退後にたくさんの団体とみんなが輝けるステージを作りたいと思ったからです。
t-news編集部:やはり、みなさん大勢で一つの公演を作ることのパワーや達成感を感じられているのですね...最後に井河さんお願いします!
井河:統括である二村の情熱に惹かれたからです。
t-news編集部:シンプル!でも分かります。私も二村さんとお話しするだけで、四谷大作戦にかける情熱がヒシヒシと伝わってきました。
運営する中で大変だったことは?
井河:例年はないイベントということで、元々予定していた活動の合間を縫って準備を進めなければならなかったことです。
t-news編集部:確かにダブルワークだから大変ですよね...
世一:初開催かつサークルによっては引退後のイベントだったため、公演の位置づけや目標を定めるのが難しかったです。また、できるだけ参加者一人一人の希望を組みたいと考えたため、良くも悪くも従来の枠組みに囚われない必要性がありました。
川口:初めて開催するイベントで前例がないため、地域協賛など断られることが多かったです。自サークルの大会での全国大会行きが決まったりと、当初の自分の予定よりも忙しくなってしまい、忙しさが増してしまったことです。
t-news編集部:もしかしたら地域の企業さんは、あまり協賛に慣れていなかったのかもしれませんね。でも安心してください!t-newsはサークルとの協賛には常に前向きです!(唐突な宣伝)ミーティングの写真でも川口さんの疲労困憊ぶりが一番伝わってきました(笑)。
大尾:僕は公演運営に関するノウハウがなく、パフォーマンスサークルに知り合いも少ないためとにかく力不足を感じました。代表のふってぃー(二村さん)をはじめ、他の実行委員メンバーは偉大です。 自分には会計報告という大きな仕事があるのでまだ気を抜けません!ふってぃーはどこら辺が大変だった?
二村:事実上本来の引退のタイミングを伸ばすことになった団体出演者もいるので、モチベーションが様々である中、企画を突き進めるのが僕は精神的に正直大変でした(笑)。
最後にみなさんでイベントに対する意気込みをお願いします!
まずゼロから始動したこの企画が実現するのは本当に嬉しいです。四谷大作戦は史上初の試みにして、幹部代最後の挑戦でもあります。そして、早稲田のサークルとして時には違う場所で、時には同じ舞台で2年半の道を歩んできた全12団体、総勢180名で最後に一つの公演に挑戦できることをとても誇りに思います。
幕が降りる最後の瞬間まで全力で駆け抜け、その姿で観に来てくださる方々の背中を押すことができれば幸いです。そして実行委員として、1人のパフォーマーとして悔いの残らぬよう全力で突っ走り、私たち自身も最後の舞台を楽しみます!
メインスポンサーであるt-news様をはじめ、開催にあたりご協力くださった全ての皆様に感謝申し上げます。
-2019年12月3日 四谷大作戦実行委員-
実行委員の皆様、お忙しい中取材へのご協力ありがとうございました。四谷大作戦の大成功をt-news編集部一同心より願っております。
「四谷大作戦」の概要
日時:2019年12月6日(金)18:30-20:00
場所:四ツ谷区民ホール
参加団体:下駄っぱーず、バンカライズム-万色主義-、早稲田大学“踊り侍”、早稲田大学ジャズダンスサークルOasis、早稲田大学男子チアリーディングチーム SHOCKERS、早稲田大学チアダンスチーム MYNX、早稲田大学ハワイ民族舞踊研究会、早稲田大学 Dance team Brilliant Pinks、早稲田大学よさこいチーム東京花火、早稲田べリーダンスサークル SARAHbelly、WASEDA BALLERS、早稲田大学放送研究会(計12団体)
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