- 大学生活
- 2020/06/12

東大進振り徹底大解剖!【2020年度版】
前期教養最大のイベント…進振り!
みなさんこんにちは。東大3年のいでいでです。最近は就活が始まってあわあわしている毎日です。つらいです()
オンライン授業、いかがお過ごしでしょうか。わたしは早く学校に行きたい派ですが、学校はオンライン推進の流れらしいですね…(´・ω・`) 早く生の人と会いたい…。
今回は東大の進振りシステムについてご紹介したいと思います。
余談ですが、わたしは元々文転の予定で理Ⅱで入学し、進振りで文転しました。
第一段階は、なぜか工学部に出し理Ⅰとの定数の差に嘆いていました。(落ちた)
第二段階は、迷いに迷ってぎりぎりまで迷って今の学部に内定しました。
結果的には今の学科のコミュニティーは本当に楽しくて、勉強内容も聞けば聞くほど面白いと感じており、選択は間違っていなかった!と思っています。
学科を選ぶ基準に女子の人数も少し気にしていたなあ…ということで、
各学科の女子の人数や学科の雰囲気も書いた記事(随時更新!)
も作成したので見てみてください!
人気学科の紹介(学科の雰囲気や所属する先輩の声なども!)やアドバイス、底点計算、進振りの流れなど、様々な情報を載せてみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
1. 進振りの流れは?
2. 内定後はどのような流れなの?
3. 人気学科・学部の紹介
4. 先輩たちの学科決定
5. 先輩からのアドバイス
1. 進振りの流れは?内定後は?
大学受験の際に、進振りがあることで東大を選ぶ人って割といますよね。わたしもその一人です(先送り~~~)
ですが、正直進振りは謎に満ちており、「実際いつ学科決めるの?」「え、理Ⅰと理Ⅱで定員がこんなに違うの!?(入試の時に理Ⅰ受けとけばよかったあああ)」「正直第一志望すら決まらない…」などという意見はよく聞かれます。
そこで、この章では進振りの流れについてまずは説明します。
内定までの大まかな流れはこんな感じ↓(締め切り順、教務課HPより)
【6月~7月】(日付は2020年)
①第一段階定数発表、第一段階の進学志望・不志望の登録(6/29-7/1 16:50)
②第一段階進学選択志望集計表発表(7/10)
【8月】
③2Sセメスター/2S2ターム成績表発表(8/21)
④第一段階の進学志望登録の変更(8/21-26 12:00)
⑤第一段階進学内定者発表、第二段階定数発表(8/31)
【9月】
⑥第二段階進学志望登録(8/11-9/3 12:00)
⑦第二段階進学内定者発表、第三段階定数発表(9/16)
⑧第三段階進学志望登録 (9/16-9/17 12:00)
⑨第三段階進学内定者発表(9/24)
次に、それぞれでどんなことをするかについてご紹介します。
①第一段階定数発表、第一段階の進学志望・不志望の登録
第一段階の定員が発表されます。(こんな感じ↓)
*****************************
【表の見方は以下の通り】
(知ってるわ!という方は読み飛ばしてください!)
「指定科類」とは、この科類から何人とります、ということ。
法学部なら、文科一類から263人、理科一類、二類、三類から合計で4人、それぞれ点数順に上からとられる。
「全科類」とは、科類にこだわらず、上から○○人とります、ということ。
法学部なら、指定科類であふれた人(文科一類の264番目以降、理科の5番目以降、文科二類、三類の全員)から12人、上からとられる。
優先順位は「指定科類」→「全科類」の順番であるため、指定科類に当てはまる人(法学部なら文一、理一、理二、理三)は少し入りやすい。
この段階では、定数表を見て第一志望を登録するだけです。登録すると、②の段階で全体で自分が何位なのか、というのを見ることができます。
今回は登録し忘れても全然大丈夫です。割と登録を忘れる人は多いです。
②第一段階進学選択志望集計表発表
UTAS上で①で登録した第一志望の集計結果(各学科の志望人数)がみられます。
この表を見て、どの学科が人気なのかを見る、などが少し大事です。(去年私は第一志望の学科が7倍程度であるのを見て絶望した)
また、登録した学科、他の学科の中で自分が何位相当なのかを確認できます。(大事)
①で登録し忘れた人が人数に換算されていないので、正確ではないですが、「余裕で入れるかも」「わんちゃん入れるかも」「無理だ…」というのが少しわかります。
この段階では2S1タームまでの成績で順位が出ます。
③2Sセメスター/2S2ターム成績表発表
つまり成績発表です。
すべての成績が出切るので、追い出しや重率を加味した自分の成績(平均点)が出されます。(この段階で②の順位は少し変わります)
学部学科によって平均点の出し方は異なりますので、この段階で出される表を参照しましょう。
④第一段階の進学志望登録の変更
成績を踏まえて第一段階の最終志望を決めます。
第二段階もあるので基本的には素直に一番行きたいところを書くのがよいかと思います。(ときどき第二段階に特定の科類の枠がない学科もありますので、その学科に行きたい場合は第一段階で出さないと進学できません。)
この登録は忘れてはだめです。
⑤第一段階進学内定者発表、第二段階定数発表
第一段階で内定したかどうかが発表されます。
内定しなかった場合は第二段階に進みます。
(第二段階に進む人は案外たくさんいます、私も第二段階ですw)
第一段階同様に、第二段階の定数が発表されます。
⑥第二段階進学志望登録
第二段階の志望登録をします。
また、今の進振りのシステムでは、志望順位が低いからといって不利になることはなく、完全に点数制(面接なども含む)です。
そのため、素直に行きたい順に書いてしまうのがよいでしょう。
ほぼ無限に(無限ではないが)志望をかけるので、好きなだけ書きましょう。
(わたしはなぜか15個出しました…)
学科によっては志望動機の提出や面接があるので、見落とさないように必ず提出しましょう。
⑦第二段階進学内定者発表、第三段階定数発表
⑧第三段階進学志望登録
⑤の繰り返しとなります。
(第三段階は一部の学科にしかないので、気を付けましょう)
第三段階で決まらないと路頭に迷う可能性があるので、必ず出しましょう。
志望理由書をきちんと書きましょう。
⑧第三段階進学内定者発表
第三段階の内定者が発表され、進振りの内定までの段階が終わります。
ここまでの段階で学科に内定したことになります。
2. 内定後はどのような流れなの?
進振りにかかわる具体的なイベントは下記の通りです。それぞれについて簡単にご紹介します。
①内定者学部ガイダンス
②進学内定辞退届受付
③進学決定者発表
①内定者学部ガイダンス
内定先の学科で集まって今後の流れについて聞きます。
私の学科は20人程度の少人数学科なので上クラのような当時のB3(3年生)の学科の先輩が逆評定を下さったり、終わった後にコンパを開いてくださったりと、周りの人と仲良くなる良い機会でした。
学科によっては大人数だったり説明だけの場合もありますが、とりあえず行っておいたほうがよいかと思います。(夏休み中なので来られない人もいますが…)
②進学内定辞退受付
「 内定した学科をやめたい!」「もう一度進振りに参加したい!」というときにはここで辞退をする必要があります。
③進学決定者発表
Aセメスターの成績が出て、前期課程修了要件を満たした場合、進学が決定します。
(進振り参加の要件と前期課程の修了要件は異なるので注意です)
ここで気になるのが、「2Aは結局どんな勉強をするの!?」という点かもしれません。
2Aでは基本的に後期課程の「持ち出し科目」、(ある場合は)足りない前期課程の科目をとります。
私は教育学部に内定していたので、教育学部科目、後期教養学部科目で合わせて14コマ、日本国憲法(前期教養、教職用)を1コマとりました。
進級に必要な前期教養の科目(+教職をとる人は日本国憲法)は2Aでとりきるようにしましょう。
また、2Aのキャンパスですが、学部・学科によります。
私は週に2コマ本郷(残りは駒場)に通っていましたが、学科によって全部本郷・全部駒場、など様々です。
3. 人気学部・学科の紹介
中には、進振りで非常に倍率の高い学科や定数の少ない学科が存在します。
今回は、わたしが周りに聞いた学科で人気の学科や人数の多い学科の紹介記事のリンクを下に貼ってみました。
(今回紹介した学科以外にも、随時更新していくつもりです!)
教養学部
【超域文化科学分科】
・比較文学比較芸術学コース
・文化人類学コース
【統合自然科学科】
・認知行動科学コース
【総合社会科学分科】
・国際関係論/相関社会科学コース
【学際科学科】
・B群(総合情報学/広域システムコース)
工学部
建築学科
都市工学科
機械工学科
機械情報工学科
社会基盤学科
マテリアル工学科
物理工学科
計数工学科
航空宇宙工学科
システム創成学科
応用化学科
化学生命工学科
化学システム工学科
理学部
生物情報科学科
天文学科
地球惑物理学科
数学科
情報科学科
物理学科
化学科
生物学科
農学部
生命化学・工学専修
国際開発農学専修
獣医学専修
応用生物学専修
4. 先輩たちの学科決定は?
では、先輩たちは実際どのように学科を決めていったのでしょうか。
下の図は、先輩たちが第一段階の志望を決めた時期についてのグラフです。
意外とみなさん二年生になってから決めているようです。(わたしも!)
今決まっていないよ!という二年生は焦らず自分の興味を探しましょう。
次に、第二段階のグラフがこちらになります。
こちらも2年生で決めている人がほとんどですね。
第一段階終了後という猛者も数名いらっしゃるようです。(わたしも!)
※「特に決めなかった」の方々は第一段階で決まった方々です…()
最後に、先輩たちがどのように情報を手に入れたかについてです。
学科ガイダンスや先輩、というのは多くの人が利用しているようです。
進振りについては、友達の先輩などに聞いても快く答えてくださることが多いと思います。先輩だと表向きではない情報も教えてもらえることが多いので、おすすめです。
今はコロナウイルスで開いていないかもしれませんが、進学情報センター(1号館2階)も非常におすすめで、わたしは通い詰めていました。
5.先輩からのアドバイス
経済学部に進振りしましたが転学部しました。点数低い学科と悩んでるなら、高いところに行って転学部するのも一つの手です。(文学部・日本史学科)
後期課程は自分の興味分野を深められてとても楽しいです!進振り応援しています!(教養学部・総合社会科学分科)
どの学部にするか今の段階で決めている人もまだ決まっていない人も、ぜひ学科ガイダンスに積極的に参加したり先輩に話を聞いてみたりしてみて下さい!もしかしたら自分が思っていたイメージと違うこともあるかもしれません。皆さんが納得のいく進学先を選べることを願っています!(文学部・社会学科)
どこへ行ってもなるようになります。どこの学部に行こうが将来の選択肢は狭まることは絶対にありません。就職とかいまブームだからとかそういうのは捨てて自分のしたいことをやれるところはどこなのかをしっかり考えるといいと思います。そうすれば後悔することはないと思います。(教養学部・学際科学科)
周りの友達などの話を聞いていると第一段階では行けなくても、第二段階などで希望のところに行けたと言っている人が多いので最後まで諦めずに頑張ってください!(教養学部・超域文化科学分化)
より専門的な内容を学ぶことになります。自分のなりたい将来像、本当に学びたいことなどよく考えて選びましょう。(理学部・生物情報科学科)
どこを選んでも後悔しないなんてことはないので、その時点で最良だといえる選択をしましょう。(農学部・応用生物学専修)
一番最初の方がおっしゃるように、東大には転学部というシステムがあり、進振り先が思ったものと違った場合、再度進振りに参加することができます。
1年学年が下がりますが、周りにも数人このシステムを利用している人もいます。
【おわりに】
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
進振りはシステム自体が難しく、特に第二段階では志望理由書の登録など気を付ける点や見落とすと困る点がたくさんあるため、少し戸惑うかもしれません。
システムについてお伝えしたいポイントとしては、
「第一段階は行きたいところに出す!」
「第二段階は行きたい順に多く、志望理由書がある場合はしっかり書く!」
「定数表は見てみる!」
という感じです。
また、情報収集にはぜひ先輩方のご意見を参考にしてみてください!
友達の先輩などに聞くのも全然ありです!
みなさんの進振りがうまくいくことを祈っています(^^)/
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東大の3年生。
テニスと食べることがすきです。
教育社会学を学んでいます。