受けてみて初めてわかること
やってみなければわからないことは多いです。思ってたより大変だったのか、楽だったのか。「案ずるより産むが易し」という言葉もあれば、「聞いて極楽見て地獄」という言葉もあります。実際に就活を乗り越えた先輩方から見て、想像と実際にはどれほどギャップがあったのでしょうか。生の声を聴いてみましょう。今回は、本当に貴重な声が多いので、いつもより回答の紹介が多めです!
マニュアルでも、流言でもない、生の声
会社は沢山ある。
(立教大学 経済学部 4年生 / 男性)
シンプルです(笑)。が、業界も職種も、私たちが思うよりたくさんあるのだというメッセージを感じます。最初から決めつけすぎずに、いろいろな可能性を、広い視野で見たいものです。
これだけ大企業が危ういと言われている中でも、やはり大企業が一般的には人気だったこと。
(早稲田大学 政治経済学部 4年生 / 男性)
ザ・現実、という感じがします。これがいいことなのか、悪いことなのか、私にはわかりませんが、ある種の事実として知っておいてもよいかもしれません。
労働時間や賃金とらわれがちだが、もっと広い視点で見てほしい。
(一橋大学 経済学部 4年生 / 男性)
仕事に関して勉強すればするほど、今まではわからなかった魅力が見えてくるはずです。興味のある分野かどうか、やりがいはどうか、社会問題には取り組んでいるか、将来性はあるか、など、考えればいくらでも基準はでてきますね。
「シューカツ」というと、まるでセンター試験で回答が絞られているかのように、皆「いい子」になろうとします。ですが、面接官は「いい子」は求めていません。面接官に怖気ずく人もいますが、いつも満員電車で押しあっているサラリーマンたちと同じく、面接官も一人の社会人です。ありのままに自分をさらけ出していいのです。その際、よく、「何をしたか」ではなく「やったことから何を得たか」を書けという言説を耳にします。でもそれ以上に大切なのは、「やる中で目標にしたことは何か、悩んだ思考回路は何か、やる中で持っていた信念は何か」ということです。
(慶應義塾大学 法学部 4年生 / 女性)
どんなことにも答えがあると考えてしまうのは、日本の教育の病理かもしれません。きっと社会に出れば、答えなどないことが大半なのでしょう(私も、最近ひしひしとそれを感じます)。だからこそ、逆説的ですが、自分の個性や考え方には自信を持って、それを面接でぶつけることが大切なのかもしれません。
面接は自分らしさを魅せる場。就活本の丸暗記は通用しない。私は数々の企業の面接(全てインフラ)で、少し冗談をはさみながら話していた。多くの人がガチガチに緊張しているが、過度の緊張は
むしろマイナスだと思う。普段通りの自分で臨むこと。
(早稲田大学 教育学部 4年生 / 女性)
内定先に、自分を採用した理由を聞いたら、素顔が見えたからだと言われました。素の自分という言葉は、就活中よく聞くので半信半疑に思うかもしれません。しかし、私が内定を頂いた会社の面接は、本当に思ったことをいつも通りの自分で話しました。本当に行きたい会社だったので、最後の一言も本気で気持ちを伝えました。やはり、素顔の気持ちは相手に通じます。
(明治大学 文学部 4年生 / 女性)
就活の前段階の「自己分析」という行為を、まるで、もうひとりの自分という虚像を作り出すかのような行為に挿げ替えてしまっている人もいます。人事の方は、ずっといろいろな学生を見てきた方ですから、嘘はすぐ見破られますし、ボロは必ず出ます。それよりも、真実と本音を語ることが大切なようで、それは先輩の実感としてもあることなのですね。
社会の面白さを学ぶことができました。例えば「なぜ電車が動くのか」を考えてみても、運転手さんがいて、駅に勤務する人がいて、清掃する人がいて。色々な要素で社会は成り立っている面白さを学ぶことができました。
(東京女子大学 現代教養学部 4年生 / 女性)
就活前は、多くの先輩や親から、「就活は大変だよ。なかなか内定もらえないし。」と言われて、ビビっていた。しかし、終わってみれば、就活によって、自分とじっくり向き合えて、自分の将来について考えて有意義な時間を過ごすことができたと思えた。大学受験より遥かに楽だった。ものの見方には差がある。私は就活がうまくいかなかった人ばかりに話を聞いてしまい、始める前から必要以上に警戒してしまっていた。そのため、就活前と後のギャップがあったのだと思う。就活は決して怖くない。むしろ、自分を見つめ、過去を振り返る貴重な機会である。
(立教大学 社会学部 4年生 / 女性)
このように就活を前向きなものとしてとらえることができれば、本当に素晴らしいですね。そのためには、1・2年生のころから、アンテナをのばして、社会のいろいろなことに興味関心を抱けるといいかもしれませんね。
就活は怖くない!
いかがでしたか。ともすれば就活は、怖いもの、面倒なものと思われがちですが、自己成長の機会は、きっとそこかしこに落ちています。就活でうまくいくことを目指す中で、また、就活そのもの中で、世界が広がり、自己成長できるとよいですね。上に紹介した先輩の声などを、ぜひ参考にしてください。
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- 記事執筆:小松崎
- t-newsの学生スタッフとして、記事作成を担当しています。
- 某大学の法学部生です。
- 最近は、様々な分野の本を乱読しています。