はじめに
晴れて皆さんが大学生になった後もずっと英語を使う必要になると思います。留学や大学院入試、就職などで最も多く利用される英語のテストがTOEICなのではないでしょうか?今回は大学受験英語とTOEICの両方を経験した先輩方から寄せられたアンケートをもとに、その違いを明らかにしていきたいと思います。
代表的な両者の違い
1. 単語レベルでかなり違う?
TOEICでは、日常で使われる意味とは違う意味の単語(例えばminuteの意味が分ではなく、議事録など)が多く出るので、受験英語ではなく、専用の対策をしなければなりません。知っている単語なのに意味が全く違うことがあるので苦労します。
(上智大学総合グローバル総合グローバル1年/女性)
大学受験では様々な分野から出題されるが、TOEICでは主にビジネスを中心とした出題傾向となっている。そのため、普通の英単語に加えて、TOEIC用の英単語帳を用いて対策するべき。レベルは標準的だが、時間が少ないので素早く正確に問題を解いていく必要がある。
(駒澤大学文学部地理学科1年/男性)
単語が全然違う!TOEICの方が専門的な感じ。
(法政大学文学部日本文学科1年/女性)
大学受験で求められる英単語と、TOEICで出題される英単語とでは、単語のレベルもそうですがジャンルが大きく違うことが特徴のようです。そのため、新しく覚えなければならない単語が多いことに苦労している人が多い印象でした。
2. TOEICのほうが解くスピードが求められる!?
大学受験では1つの難しい文章を時間をかけて読み解けばよかったが、TOEICでは、短い文章を素早く正確に読む必要があるため、より実践的な英語である。そのため、勉強法も小手先だけのテクニックの通用する大学受験とは異なり、ボキャビルはもちろんのこと、多くの文章にあたり、地道に速読のスキルを身に付ける必要がある。
(中央大学法学部法律学科2年/男性)
よく言われることですが、一番の違いはスピードだと思います。もちろん大学受験の英語、とくに東大や、早慶の問題もスピードが命ではありました。しかし、大学入試では、日本語の力も問われたのに対し、TOEICでは英語を英語のまま理解する力が求められています。加えて、大学入試は、全体の内容を素早く把握する力が求められましたが、TOEICは必要な情報だけを感知して読み取る力も求められています。以上のことから、TOEICの方が大学受験よりも実戦的だと思います。
(慶應義塾大学法学部政治学科1年/男性)
まず大学受験の勉強とTOEICの主な違いは問題文の難易度である。大学受験の英語は物語など小説のような問題文が出てくることが多いが、TOEICは広告や、商業の話がメインである。更に、大学受験の英語では比較的容易なレベルの単語が出題され、難しい単語には注釈がつく一方、TOEICでは難易度の高い単語が頻出してくる。故に、大学受験の英語では話の内容をいかに正確に理解するか、TOEICでは知らない単語をいかに話しの流れから推測して読み進めるかが問われるのである。従ってTOEICでは知らない単語がでてくるのを前提にして、スピード重視で読み進めなければならない。
(首都大学東京健康福祉学部看護学科2年/女性)
上記のように、受験においても問題を解くスピードは求められますが、TOEICはさらに早く問題を解かなければ最後まで解ききれないほどです。顕著なのがリスニングで、リスニングでは一度しか会話などが読み上げられないため、長時間にわたって集中力を持続させる必要があります。
まとめ
大学受験英語とTOEICとの違いを紹介しました。TOEICの問題形式は独特であり、受験英語をクリアしてきた人たちにもきちんと対策をしなければならないようです。英単語の暗記や、問題を解くスピード等をきちんと意識しながら対策をされると、受験後のTOEIC対策への勉強の移行もスムーズに進むのではないでしょうか?皆さんもこの記事を参考に、TOEIC対策を有効に進めてみてください。
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- 記事執筆:ハル
都内在住。数学に苦しむ金融学徒です。残り少ない学生生活をどう過ごすか思案中。