必要だから受けたけれど
TOEICは就職や入学試験に必要なことも多い資格。その為に受けたけれど、なんだか不満…。そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか?TOEICやその点数を使うことに不満を感じているのは、あなただけではありません!受けたけれど、一言申す!そんな声を今回はお届けします。
1. 点数が英語力を表さない!
実戦的な英語力が測れるテストではないように感じる。リスニングはさておき、その他が単語、語法の問題だったり簡単な読解の問題だったり、大学入試レベルよりも必要な英語力は低く、むしろ時間との勝負、要は経験がものをいうテストであると感じる。また、スピーキング、ライティングもなく、これではTOEICを使うのは日本だけになるのもおかしくない。
(東京大学 教養学部理科三類 2年 / 男性)
スピーキングとライティングのセクションがない事、またリスニングの先読みや時間配分といったテクニックがモノをいう「試験」である事から、英語の実力を正確に反映しないと思う。現に私はわずか1ヶ月の問題演習でTOEICの点数を170点も上げることができた。もちろん、点数が伸びた大きな要因は試験の問題形式に慣れたことである。
(東京大学 工学部システム創成学科 3年 / 男性)
統一された試験では仕方ないのかもしれないが、英語力そのものの向上ではなく、TOEICの形式に対応することが点数に結びつくという側面がある。毎回形式が同じであることもさることながら、試験時間が長く集中力を要する。大学受験などと同じく、過去問を参考にしてある程度ルーティン的に解かないと高得点が狙えない構造は、本来資格試験としては望ましくない。
(東京大学 工学系研究科 修士2年 / 男性)
筆者もTOEICを受けて感じることですが、TOEICは形式を把握して対策をしていれば点数が容易に上げられる試験です。そのため英語力の指標として用いられることに疑問の声が多数上がりました。TOEICは就職活動の英語力の指標に使われることも多いですよね。一生の仕事に関わる英語力を試験テクニックだけの試験で測られてはたまらない!という声には、うなずけるものがあります。
2. スピーキング、ライティングは?
TOEICというのはリーディングとリスニングのみを範囲としておりスピーキングが入っていないため、ビジネスの場で英語の資格試験として認められているのはどうかと思います。ビジネスでは読みよりも書きよりもまず、スピーキングが優先されます。従ってスピーキングの入らないTOEICが公的に認められるのは若干おかしい気がします。
(早稲田大学 政治経済学部経済学科 3年 / 女性)
TOEICが英語力の指標とされていることに対して、もう少し慎重に考えるべきだと感じる。TOEICというテストの本来の目的、問うている能力というものを改めて再認識して、その上でスコアを活用すべきではないだろうか。もちろんスコアの妥当性がないというのではないが、リスニングスキルと、短時間で多くの文章を読みこなすリーディングの処理能力が問われているのであって、これだけをもって総合的な英語運用能力を測るものではないだろう。
(早稲田大学 政治経済学部経済学科 2年 / 男性)
TOEICの試験で試されるのは所謂実践的な「英語力」ではないと思う。かと言って「文法」や「語彙」がそこまで重要かと言えばそんなこともないし、「発音」などの会話能力も試されない。では何が試されるかというと、「速読力・聞き取り力」、「集中力」、「判断力の俊敏性」の3つだと思う。時間制限が比較的厳しいので、文章を速く読めないと最後まで終わらず、リスニングも試験の半分を占めるので、ある程度英語の会話を聞く力が必要。さらに同じような問題が延々と続くので、集中力はかなり求められる。また、リスニングは次々と問題が読み上げられるし、リーディングの時間制限は問題量に比して短いので、いかに迷わず答えを選んで次の問題に移れるかが勝負を分けると思う。つまり、「受け身」の英語能力しか問われておらず、自発的な発信力や思考力は全く問われない、機械的な試験であるといわざるを得ない。
(東京大学 経済学部経済学科 4年 / 男性)
TOEICは読む能力と聞く能力しか測ることが出来ません。それが総合的な英語力の指標として使われていることへの違和感が多く挙げられました。TOEFLを受け付けてくれる企業・大学も増えてきています。英語力を測れているか分からない、TOEIC受験を強制することに疑問を感じることは理解に難くないですよね。
3. そもそも、TOEICは使えない!
日本人、韓国人向けに出来ており、国際的な知名度がほとんどないため、就活や昇進にしか役立たない。TOEFLなどと比べ、問題内容も非実践的である。TOEFLのリーディングでは文法問題は出題されず、文章理解が出来ているかを聞く問題が多いが、TOEICは日本の受験問題のように空所補充があったり、実際の運用力より勉強したか、対策したかが問われている。
(東京大学 工学部機械情報工学科 修士1年 / 男性)
TOEICのテストにおいて高得点を取っていても、いざビジネスの場で英語を求められると話すことのできないという人も多いと聞くので、英語能力を真に測れるテストにして欲しい。スピーキングの能力を測れるテストにする必要があると思う。
(東京大学 教養学部文科一類 1年 / 男性)
TOEICではイギリスの大学が出願を受けてくれないという話も出ていますが、スコアは日本と韓国でしか通用しないのが実情だそう。これでは、国際的に活躍したい人にとって不満ですよね。また期間制限があって定期的に受け直さなければいけない、何度も受けることが前提、ビジネスで使えない英語なのにその点数が評価される等、言いたいことは尽きないものです。
まとめ
世間では万能な英語力試験のようにもてはやされているTOEIC。しかし、その評価は実はさまざまのようです。その一方でTOEICが一部の評価に使われているということや、相対評価で実力のある人は上に行くということも事実。毛嫌いしないで受け、TOEFLより点数が出やすいなどのメリットを活用しちゃう位のたくましさも必要なのかもしれませんね!
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- 記事執筆:みつ
都内某大学院で法律を勉強中。一人暮らしに勉強にアフター5に、頑張っています!