はじめに
大学生活を送るにあたって、多くの人が「その先」にある就職を見据えた活動をしたいと考えることでしょう。しかし、何かと出費が多い大学生活、自分の望むような日々を実現するためには、お金が必要になることが多いでしょう。就職にむけた活動と稼金活動の両性格を同時に備えてくれる、アルバイトは時としてそんな都合のいい活動にもなりえるようです。この記事では、その前者の性格に焦点を当て、就活を一歩有利に進めるための経験を皆さんに提供してくれるかもしれないアルバイトについて、先輩たちの意見をご紹介します。
インパクト vs. 堅実さ 就活ではどっちが有利?
1. インパクト重視?
クラブワールドカップの語学スタッフを経験しました。大学での専攻(スペイン語)を活かすことが出来、わずかながら「自分の特技が金になる」ということを学び、学業のモチベーションも上がりました。
(東京外国語大学 外国語学部 4年生 / 男性)
今年12月の衆議院議員選挙のアルバイト。仕事は選挙管理委員会が発表する、選挙速報をテレビ局に報告する仕事。私の周りには、様々なメディアの社員さんがおり、プロの仕事を間近で見ることが出来たので、非常に刺激を受けた。
(早稲田大学 社会科学部 4年生 / 男性)
サークルの先輩の紹介で始めたバイトで、一応塾講師ということになりそうなのですが、普通の受験勉強ではなく、ロボット競技をおしえる仕事をやりました。ロボットの組み立てから、プログラミング、さらには自分のロボットを売り込むプレゼンまで教えるのですが、子供たちだけでなく、自分も学ぶことが多く、大変ためになっています。
(東京大学 教養学部理科一類 1年生 / 男性)
就活面接において、あなたの話の「インパクト」は重要な要素の一つです。自分にしか出来なかったであろう体験を活き活きと話す学生に、面接官は興味を持つことが多いのではないでしょうか。しかし、ただ単に「インパクトのあるバイトを経験した」だけでは不十分です。それを通していかに自分が成長したか、何を学んだか、という分析をしてはじめてその経験は意味を持つことでしょう。
2. 堅実さ重視?
コンビニで働くうえで一番大変で、重要なのは、接客。3年間働く中で、様々なお客様にお会いした。やたら絡んでくる方、タメ口の方、クレーマーの方などなど。逆に、優しいお客様も多かった。人の様々な側面に触れることができ、多くのお客様の生活の一部を観察できるのは、コンビニバイトならではのこと。そこから学んだことは、この先就活でも、就職してからでも役に立つと思う。
(一橋大学 商学部 3年生 / 男性)
ファーストフードのアルバイトで、店長やマネージャーが優しく温かみのある人だったので、自分のなりたい社会人像を描くことができました。マネージャーが辛そうなときには、アルバイトであっても仕事仲間として気遣う声かけをすることで、雇用関係を超えた信頼関係を築くことができました。
(慶應義塾大学 法学部 4年生 / 女性)
場合によって地味に思われそうなアルバイトであっても、それをどう「伝えるか」によって、あなたの経験は面接において大きくプラスに働くことでしょう。また、「スタミナ」「持続力」を学生に求める面接官は多いのではないでしょうか。一つの場所で長く頑張った経験は、良い印象を与えることができるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?どのような職業に就くとしても、やはりそれを通して「何を得られたか」を考えることが大事であることに気づかされます。大学生活で自由に使える時間は、案外限られています。
その中でバイト、遊び、就活準備、その他もろもろを全てこなそうとするのは、至難の技であると言わざるを得ません。従って、就活においてアルバイトの経験を伝えることが出来れば、まさに「一石二鳥」だと言えるでしょう。もし、金銭面でもそれ以外の面でも有意な収穫のある仕事に出会えたならば、それはとてもラッキーなことと言えるでしょう。
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- 記事執筆:kt
- 政治思想系の大学院生です。