• バイトあれこれ
  • 2015/02/02

スタバCMがないのはナゼ?顧客満足度No1ブランドのなるほど理由

なぜ近くに同じお店がたくさんあるの?

大きな駅に行くと、東口にも西口にも、同じチェーン店があることってありますよね。時には同じ東口にも複数の店舗があったり…。「こんな近くにお店があって、意味あるのかな?」と思ったことはありませんか?


(画像提供 by hiromi nonaka

しかし、「近くにお店がたくさんあること」の裏には、企業のある戦略が隠されていたって知っていますか?その秘密をt-news編集部と共に探っていきましょう! 

1. 実は賢い「ドミナント戦略」

「チェーン店なんてひとつの地域に1件あれば十分なのに、出店戦略間違ってない?」
「同系列のお店で競合して、顧客の共食いなんて頭悪くない?

街中でこんな疑問を感じることありますよね。一見効率の悪そうなこの「一部の地域に集中して何店舗も出店すること」、実はドミナント戦略という、れっきとした企業の戦略なんです!一体どのようなメリットが隠されているのでしょうか?

1-1. 広告費が減らせる!

一部の地域にたくさん出店していると、何度も「あ、このお店またあった!」と思い出してもらうことが出来、それが宣伝としての効果を発揮します。そのため、結果として広告費が削減できてしまうのです。例えば、スターバックスもドミナント戦略を利用しているため、CMを行っていない、と言われています。

1-2. 物流コストが減らせる!

同じ地域内に店舗があるため、複数のお店にまとめて配送でき、配送時間や倉庫管理コストを減らせます。特にコンビニエンスストアでは、売り上げの大半を占める弁当などの食料品を毎日搬入するため、路線沿いにお店が集中しているおかげでスムーズに搬送が出来ます。

1-3. お店の管理コストが減らせる!

バイト先で食材が足りなくなり、他店舗に走った経験はありませんか?近くに同じお店があれば、「搬入ミスで材料が足りない!」などの緊急事態の時でも、足りない資材をシェアできるというのは、非常に助かりますよね。出店集中をすることで、ご近所の店舗との連携が可能になるようです。

一つのエリアに集中して出店をすることで、上記のような効果が期待できる他に、「一定地域で占有率が高くなると、他社が参入しづらくなる」といったメリットもあり、数多くの企業が同様のやり方をとっています。

(参考:Alternative BLOG ネットバ千日ブログ~雑学とニュース~

2. ドミナント戦略はどんな企業が採用しているの?

「コンビニエンスストアをフランチャイズチェーンで展開するにあたり、創業時より効率性・安定性から高密度多店舗出店を基本戦略として、出店を続けています。 それは、店舗ごとに商圏を隣接させながら店舗網を広げ、そこから知名度をアップし、鮮度のよい商品供給を行うというやり方です。」
(参考:セブン‐イレブン徹底解剖出店の仕方  

有名なところでは、セブンイレブンがありますね!「私、ファミマ派なのに、家の近くにセブンしかない…」という方もいるかもしれません。一定エリア内に高密度で出店すれば、物流、広告、店舗指導等の各面で効率向上が期待出来、そうしたファミマ派も近所にあるセブンを利用せざるを得なくなるかもしれません。また、弁当やおにぎりなど、商品の製造面でも、出店エリア近くにある提携メーカーの専用工場によって、品質に配慮した独自の商品を、鮮度の高いまま配送出来るのです。

また他にも、スターバックスマクドナルドなどの企業はドミナント戦略最大手とも呼ばれ、最近では様々なチェーン店がこぞってドミナント戦略を採用しているようですね。

まとめ

(画像提供 by stbeck

このドミナント戦略、実は「ヘルプ制度」という形で大学生にも影響しています。せっかくなら、「ヘルプなんて面倒な制度なかったらいいのに…」と思うより、楽しんで制度を活かせた方がいいですよね。

「同い年なのに、自分より圧倒的にスキルの高いバイトの人がいる!」「ブランド改善のためにこんなにバイトに真摯に向き合っている人がいるんだ!」など、ヘルプを通して何を自分の糧とするかはあなた次第です。せっかくのヘルプ制度を活かして、バイトに遣り甲斐を感じられるといいですね!

  • 記事執筆:izawa
    トモノカイ学生スタッフとして活動しています。久石譲の曲が好きで、音楽が人間にもたらす影響について最近考えています。
(画像提供 by Héctor García