家庭教師として働き始める上で、誰もが通る道が「体験授業」です。生徒も先生も緊張するこの時間で、どうすれば「この先生にお願いしたい!」と思ってもらえるのでしょうか。
実は、指導の分かりやすさ以上に重要なポイントがあります。
今回は、先輩たちの体験談をもとに、体験授業を成功させるための秘訣を「生徒への対応」と「保護者への対応」の2つの観点から解説します。
1. 生徒への対応:楽しさと安心感を重視する
体験授業で生徒から良い印象を持ってもらうには、指導内容を詰め込むよりも、まず「この先生と勉強したい」と思ってもらうことが大切です。
生徒に「また会いたい」と思ってもらえるように、とにかく笑顔で、コミュニケーションを楽しみながら授業をしました。 (慶應義塾大学・女性)
欲張って教え込むのではなく、少数の問題に丁寧にアプローチすることで、授業の進め方をイメージしてもらいました。同時に、生徒の緊張をほぐし、「先生が味方だよ」という安心感を与えられるように心がけました。 (東京大学・女性)
ポイント:指導よりも「人柄」を見せる
生徒は、先生の知識量よりも、一緒にいて楽しいか、話しやすいかを見ています。明るくハキハキと話し、雑談も交えながら、生徒の緊張をほぐすことから始めましょう。
2. 保護者への対応:信頼と誠実さを示す
体験授業は、保護者があなたの「人柄」や「相性」を見極める場でもあります。指導力に加え、人としての信頼を得ることが何よりも重要です。
清潔感のある身だしなみと丁寧な言葉遣いを心がけました。また、ご家庭が何を求めているのかをじっくりと聞き、具体的な解決策を複数提案することで、「一緒に問題を解決していこう」という姿勢を示しました。 (東京大学・女性)
継続して指導を受けたいと思ってもらえるよう、今後の指導で「こういうことも教えられる」というヒントを少し含ませました。結果、保護者の方から「良い人」と思ってもらえ、ぜひお願いしたいと言っていただけました。 (慶應義塾大学・男性)
ポイント:マナーと傾聴の姿勢
時間を守る、清潔感のある服装で臨む、丁寧な言葉遣いをするなど、社会人としてのマナーは基本中の基本です。その上で、保護者の話に真摯に耳を傾け、生徒の現状や悩みを丁寧にヒアリングしましょう。一方的に話すのではなく、ご家庭と一緒に目標に向かっていこうとする姿勢を見せることが、信頼獲得につながります。
いかがでしたか?
体験授業は、単に指導内容を教える場ではなく、「この先生に任せたい」と信頼を勝ち取るための重要な時間です。
今回ご紹介したポイントを意識して、生徒と保護者、両方から「ぜひお願いしたい」と言ってもらえるよう、準備を進めてみてください。
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