治験バイトの実態に迫る
「血を採られるの?」「実験台なのでは…」そんな不安な声をよく聞く治験バイト。しかし、タダで健康診断が受けられて、毎週のように自分の体のことがわかる、そんな高待遇なバイトでもあります。病院嫌いの人も、高待遇に思わず目がくらむ治験バイトをご紹介したいと思います!
(photo by Gratisography)
治験バイトの待遇・条件って?
■内容:花粉症の治療薬の効果をテストする目的で、再現実験の被験者になる
■給与:日給20,000円(交通費含む)
■勤務期間:3か月(10回程度)
■勤務時間:1回6時間程度(変動あり)
■服装:私服(ワンピース不可)
■その他:昼食支給/コンタクトレンズは外し、メガネを着用
実際に何をするの?1日の流れ
10:00~12:00 検査
採尿、採血、心電図、血圧測定、体重測定、内科の先生との面談をします。ここで治験を受けることが出来る健康状態か、チェックを受けます。
12:00~13:00 昼食
同じ治験を受ける方とともに支給された昼食をとります。ここで友達ができることも。そしてここで、治験のために渡された薬を服用します。場合によっては、ここで渡される薬が偽薬のこともあり、服用しても何の効果もないことがあります。
13:00~15:00 実験
まず実験時に着用する防護服の埃を落とすために暴風室に1分ほど入ります。そのあと、花粉が飛びまわっている部屋(以下、花粉実験室)に入ります。部屋の中ではティッシュが支給され、用意されているTVや雑誌で時間をつぶします。花粉が充満した部屋に入ることも、防護服を着ることも普段はなかなかないので、非日常を楽しむことができます。
15:00 退室
花粉実験室から出て、身体についた花粉を落とすために暴風室に入ります。
15:00~16:00 検査
花粉室実験内での症状を先生に話し、この日のお仕事は終了です。最後にビスコがもらえます。
治験やってみてどうだった?
1番のメリットは、無料で健康診断を受けられることです。そこで身体の変化にいち早く気がつくことができます。そしてお給料が高いことも魅力的です。時給換算は難しいですが、待ち時間も好きなことができるので、とてもお得です。
デメリットは、場合によっては偽薬を飲むこともあるため、花粉実験室での2時間は苦痛です。また健康診断の項目には採血等もあるため、それが苦手な人にはあまりおすすめはできないかもしれません。
治験バイトの話を聞いて
治験バイトは、患者という立場で、薬のことや身体のことを知る貴重な機会でもあります。また通院しなければいけない日はあらかじめ決まっているので、そこに通常のバイトを入れなければ、楽に短期間で稼ぐこともできます。
市販化される前の薬を試すことで、困っている誰かのためになるというやりがいを味わうことができる治験バイト。通院回数が少ないものもあるので、みなさんもぜひ探してみてはいかがでしょうか?

神奈川県出身。現在、慶應義塾大学商学部に在籍中。2015年12月からt-newsWebライターとして活動しています。大学では経済学を勉強中です。
スポーツから芸術まで幅広く興味があり、猫が大好きです。よろしくお願いします。