「自分の働く姿」をイメージしよう!1年目から採用担当として活躍する留学生社員からの就活アドバイス
今回は、日本企業で「留学生社員」として活躍するツンさんにインタビュー。この記事では新卒1年目から人事部に所属という異例の抜擢を受け、現在も採用担当として活躍されるツンさんの輝かしい「今」に迫りました!
Tsng Khek Keong(ツン・ケッキョン)さん
マレーシア出身。明治学院大学国際学部卒業。母国・マレーシアの専門学校にてグラフィックデザインを学んだ後、日本へ。2年間の日本語学校時代を経て、正規留学生として大学に入学し、卒業。現在はリングロー株式会社の人事部採用担当として活躍中。
就職活動では、履歴書だけでは見えない自分をアピール
就職活動はどのように行いましたか?
ありのままの自分を評価してくれるベンチャー企業を志望していました。実は私、N1やN2といった資格を取得しなかったんです。
なぜなら、資格で証明しなくとも日本語を話せるし、書けるから。
履歴書の資格欄が評価基準の企業では選考には進めませんが、履歴書だけでは表せない自分の能力や価値観、思考などを見てもらいたかったんです。
リングローはそうした企業の1つだったのですね。
はい。現在もリングローでは実力重視です。履歴書の提出は必要であるものの、記入された資格などだけで合否を判断することはありません。
「自分自身」を見せるために準備したことはありますか?
特に準備は行いませんでしたが、トモノカイのエンピさんには自分の書いた履歴書を添削していただきました。
自分だけで書いた時は複数の話を盛り込んでしまうため、まとまりのない自己PRになってしまっていたので助かりました。
採用活動を通して、学生の成長に携わる「今」が楽しい!
現在入社2年目とのことですが、お仕事はどうですか?
とても楽しいです。私は留学生だけれど、1年目から人事部の採用担当を任せてもらっています。
初めて会社説明会の開催を担当した際は、緊張でたどたどしい説明になってしまったのですが、「その失敗をどう次に活かすか」を先輩方が一緒に考えて応援してくれました。
新卒1年目で人事……大抜擢ですよね?!
そうですね。リングローは、「前例がなければ作ればいい」という社風の会社です。その中で私自身も前例のない配属なのだと思います。
留学生が活躍できる会社なのですね!
はい。私はその環境に支えられています。
自分自身も採用担当として、様々な学生と会うたびに、その学生が自社に合うかどうかを見極めるだけでなく、その学生にどんな声掛けをしたらもっとその人が成長できるかまで考えて話をするようにしています。
会社の魅力を伝えながら、学生の成長にも携われるので、すごく楽しいですよ。
自分が大切にしていることを、実現できているんですね。
そうですね。もちろん、これから実現していきたい部分もありますよ。
例えば、リングローはこれから世界中のどこにいても自社のサービスを使ってもらえるようにしたいと考えているので、近年は特に海外進出に力を入れています。
私自身もいつか海外拠点の拠点長になってみたいです!
社員みんなで社長の誕生日祝いにつくったメッセージボード。
アットホームな会社の雰囲気が伝わってきます。
採用担当者として、どんな後輩留学生に入社してほしいですか?
よい意味で「日本人と違う感覚を持った人」に来てほしいですね。
せっかく留学生として日本に来るのだから、日本人になろうとするのでなくて、自分の中にある「日本人にない感覚」を強みにしてほしいのです。
日本で活躍するうえで大切なことは、外国人としての感覚と日本に来て得た感覚を、場面に応じて上手に使い分けることなのです。
後輩留学生たちへのメッセージをお願いします!
自分がやりたいことを明確にしましょう。
「やりたいこと」を明確にするには、自分が会社で働いているイメージを持つ必要があります。イメージを持つために、先輩社員にたくさん質問をすることが大切です。その社員にとっての「仕事のやりがい・面白さ」を聞きましょう。
そうすればきっと、働いている自分のイメージが浮かび、その会社で自分が何をしたいかを考えられるようになると思います。周りに流されずに、自分がどうしたいかを考えましょう。
- 取材を終えて―
- 留学生だけでなく、日本人の学生の私自身にとっても、大変重要なアドバイスが満載の取材でした。「ツンさんかっこいい……!!」と感じた留学生の皆さん、ぜひリングローの採用試験を受けてみてはいかがでしょうか。その時は、ちゃんと「自分が何をしたいか」を考えて臨みましょう!
- また、ツンさんの充実した大学生活についての記事は後日公開予定!キーワードは「大変だった初めての日本」「ボランティア」「団体の立ち上げ」です。ぜひお楽しみに♪


都内女子大学に在学中。トモノカイの夏季インターンをきっかけに、t-news for globalで学生ライターを務める。「言葉に笑顔を映すこと」が目標。
留学生のみなさんが、今よりもっと「日本、イイネ!」と思えるきっかけになれたら嬉しいです!