• バイトあれこれ
  • 2024/06/06

「勉強が苦手だった自分」から「楽しさを伝えられる自分」へ。学芸大生が語るメンターの魅力

学芸大生が語る、メンター独自の「ナナメの関係」とは? 

今回は、東京学芸大学教育学部に在籍し、美術の先生を目指しながらメンターとして活躍されている西間庭さんにインタビューしました。メンターとしての経験や、生徒さんへの想いをお聞きします。西間庭さんがメンターになったきっかけは、ご自身の高校時代に遡ります。

メンターとの出会いが、活動のきっかけに

いつからメンタープログラムに参加されたのですか?またその時のイメージも教えてください。

2022年4月から学習メンターとして働いています。現在は週に1回程度、立川にある女子校でメンタープログラムの運営業務に携わっています。

自分の母校がメンタープログラムを導入していて、当時生徒として参加していました。メンターはみんな『頭が良さそうでかっこいい』という印象で、最初は『しっかり勉強を教えなきゃ』と不安に感じていました。しかし、実際に働いてみると、生徒さんが積極的に話しかけてくれたので、すぐに不安はなくなりました。

先生でも、友達でもない「ナナメの関係」

メンターを初めてから1年半ほど経ったと思いますが、普段の勤務を行う上で意識されていることは何でしょうか?

生徒との距離感を大切にしています。よそよそしすぎず、かと言って馴れ馴れしくなりすぎず、先生や友達ではない『ナナメの関係』を意識しています。生徒さんが友達のように話しかけてきた時でも、集中させたい時には『はい、頑張ろう!』と声をかけ、勉強に切り替えさせるように工夫しています。

塾講師との違いは「空気感」と「背中を押す」こと

メンタープログラムが塾や家庭教師と違う点は何でしょうか?

学習メンターの仕事は、塾や学校の先生とは少し違います。

「塾は勉強をしっかり教えることが中心ですが、メンターは勉強だけでなく、日々の相談に乗ったり、生徒の拠り所になったりすることも大切です。また、塾にはたくさんの参考書や課題があり、プレッシャーを感じる生徒もいるかもしれません。しかし、メンタープログラムは強制されない空間で、生徒の背中を優しく押すのが役割だと感じています。」

塾の大学生は「先生」という印象が強いですが、メンターは「身近な大学生」として認識してもらえるのがポイントです。

「受験が終わって間もない私たちだからこそ、リアルな受験経験や大学生活、高校時代に『こうしておけばよかった』という反省を具体的に伝えられます。生徒さんの『わからない』に共感できるのも、大学生であるメンターの強みだと思います。

苦手な自分から「できる自分」へ

生徒さん自身がメンタープログラムを通して変化したと感じる経験はありますか?

はい、2つの変化を感じたことがあります。一つは、英語の自習をしている生徒さんの姿です。以前は考え込んでばかりでしたが、文節で読むコツなどをアドバイスすると、積極的に手を動かすようになりました。私たちの助言を実践してくれたことが、成長につながっているのだと思います。

もう一つは、生徒さんとの関係性の変化です。最初は声をかけるのが苦手で黙々と勉強していた生徒さんが、私たちから話しかけ続けた結果、趣味の話で仲良くなりました。今ではその子から積極的に質問してくれるようになり、本当に嬉しかったです。

向上心に応える、一人ひとりに寄り添ったサポート

生徒さんへの想いや、生徒さんと関わる上で大事にしていることには何がありますか?

プログラムへの参加は生徒さんの自主性に任されているので、毎回足を運んでくれる生徒さんは向上心が高いと思っています。だからこそ、その『勉強を頑張りたい』という想いに応えられるよう、メンターならではのサポートを心がけています。

例えば、『勉強の仕方がわからない』という生徒さんには、私自身も勉強が苦手だった経験を交えながら、どうやってやる気のスイッチを入れたか、モチベーションがない時の勉強法などを具体的に話します。生徒さんは最初は半信半疑ですが、アドバイス通りに実践してくれることが多いです。

また、全員に同じ対応をするのではなく、一人ひとりに合わせた教え方を意識しています。勤務終了後には、メンター間で情報共有や引き継ぎを行い、新しく入られるメンターでもスムーズに生徒をサポートできる体制を整えています。

信頼関係は「否定しない」ことから

生徒さんと信頼関係を構築する上で、意識していることはなんですか?

否定的な言葉を絶対に言わないようにすることです。

私は否定されると落ち込んでしまうので、自分が言われて嫌なことは言わないようにしています。褒め言葉から始めたり、『もう少しこうしたら良くなるよ』とポジティブな表現にしたりと、言葉選びに気を付けています。約束した課題をやってこなかった時も、まずは理由を聞き、『次は頑張ろうね』と寄り添うようにしています。


先生方との連携と今後の展望

プログラムを実施するうえで、先生とどのように関われると嬉しいですか?

そうですね。個別でメンターがつくプログラムの場合を行っているので、先生から「この生徒さんはこのような子だから、こう接してあげてね」といったアドバイスを頂けたのがとても有難かったです。

プログラムが終わった後に、先生がわざわざ『生徒がすごく楽しかったって言ってたよ』と教えてくださることもあり、それがモチベーションになっています。今後も生徒さんが『勉強って楽しいかも』と思えるようなサポートを続けたいです。

私自身、プログラム全体を広い視点で見られるようになりたいです。そして、生徒さんが強制されずに、自主的に勉強を楽しめるようになることを目指したいです。

理想は「生徒に寄り添うメンター」

憧れの先輩メンター像や、メンター同士の雰囲気について教えてください。

生徒さんの対応に慣れているだけでなく、個々の生徒に合わせた進捗状況を把握し、サポートできるメンターさんが理想です。

勤務校のメンター同士の雰囲気は、良いコミュニティづくりができています。私たちメンター自身が働きやすいと感じる雰囲気は、生徒さんにも伝わっていると思います。朗らかな空気感の中で、皆で協力しながら生徒さんをサポートしています。

勉強の先に、生徒の未来を見据えて

最後に、西間庭さんの今後の展望を教えてください。

生徒さんの勉強的な目標を達成するだけでなく、その先の目標を実現できるようなサポートをしていきたいです。勉強を『やらされている』と感じてしまうと、やる気はなくなってしまいます。だからこそ、生徒さんに寄り添って伴走する姿勢を大切にしたいです。

勉強が得意になることはもちろんですが、それ以上に『勉強って楽しいかも』と思ってもらえたら嬉しいです。生徒さんが自ら学ぶ喜びを見つけられるようなサポートを続けていきたいです。

■学習メンターになるには

いかがでしたか?
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    • <募集要項>
      ◎募集職種:
      学習メンター


      ◎勤務地
      ・関東エリア:東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県エリアの学校
      ・関西エリア:大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県などの学校

      ◎勤務時間
      ・平日の放課後勤務(例:15:30~18:30)
      ・週1日~OK
      ※勤務する学校によって変動します。
      ※履修登録などが決まっていなくても、シフト調整が可能です。

      ◎給与
      ・時給1,530円~
      ※交通費全額支給
      ※昇給あり

    • ◎応募条件
    • ・4月時点で大学もしくは大学院に所属している方
 


  

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