• バイトあれこれ
  • 2024/06/10

関西チームの立ち上げから参加!学習メンターの「ゼロからイチ」を創った関学大院生が語るメンターの極意

立ち上げから現在へ、学習メンター制度の魅力

学習メンターという制度の魅力、印象に残っている出来事などをお聞きしました!

チーム立ち上げから5年!学習メンターの魅力と成長の軌跡

今回は、関西学院大学博士課程で化学を専攻する吉田さんに、学習メンターの魅力や印象的なエピソードをお聞きしました。関西チームの立ち上げに携わった貴重な経験から、学習メンターの仕事の面白さを語っていただきました。

吉田さんは四月からは博士課程に進学されるとのことですが、大学では何を学ばれているのですか?

学部時代から一貫して化学を学んでおり、研究室では有機化学を専門に、新たな反応を開発して未知の化合物を合成する研究をしています。医薬品や洗剤に使われている化合物を対象にしており、将来的には実際に社会で役立つような新しい分子を生み出したいと考えています。

ゼロから創り上げた「関西チーム」

吉田さんは2020年に学習メンターとしての勤務を開始されたとのことですが、応募したきっかけをお聞かせください。

学習メンターを始めたのは2020年。当時、関西チームは立ち上げ段階で、プログラムを実施する学校はほとんどありませんでした。

塾講師の経験があったので、学校に入り込んで生徒に寄り添うという業務内容に魅力を感じました。既存の関東チームを参考にしながら、ほとんどゼロの状態からチームを立ち上げるというインターン生のような経験ができることに惹かれ、応募しました。

仲間たちと日々議論を重ね、チームを創り上げていく中で、一人ひとりの意見を尊重し、それぞれの想いを形にしていくという、このチームならではの良さを実感しました。

関西チームの立ち上げに携わられたのですね。実際に業務を開始してどのように感じられましたか?

既存の関東チームの形を参考にしながらも、ゼロからイチを創り出すことには大きな苦労がありました。どうすれば生徒に思いが伝わるか、どうすれば業務が円滑に進むかなど、仲間たちと毎日たくさんの議論を重ねました。

しかし、優秀な仲間との議論を通して自分の意見が磨かれ、それが実現する貴重な経験ができました。一人ひとりの考えを尊重し、それぞれの想いが形になっていく。それは、チームの人数が増えた今も変わらない、このチームの素晴らしい点です。

塾講師との一番の違いは「寄り添い方」

学校勤務が始まってからは、学習メンターという業務に対する理解が更に深まったのではないかと思います。それまで勤められてきた塾講師との違いも感じられたのではないでしょうか?

実際に働き始めて感じた塾講師との一番の違いは、学習メンターはより生徒に深く寄り添える存在であるということです。

私は、高校時代に塾に通っていなかったので、塾に通っている・いないにかかわらず、全ての生徒の学習や悩みに寄り添えることに魅力を感じました。

塾は成績を上げることが主な目的で、中には親に強制されて通っている生徒もいます。しかし、学習メンターは勉強を教えるだけでなく、日常生活の悩み相談など、より包括的に生徒の課題解決に関わることができます。

別の観点として、自分から質問することが苦手な生徒は例え一対一の関係においても、分からない問題があった際それを聞くのが難しいということが多くありました。学習メンター業務ではそのような生徒に対して、メンター側から積極的に声をかけていけるという点も魅力の一つです。

 

塾講師と学習メンターは勉強を教えると言う点では共通しているものの、生徒との関わり方に大きく違いがあるのですね。それでは、働き始めてから学習メンターのイメージが変わったことはありますか?

想像していたよりも、学習メンターとして働く学生の裁量が非常に大きいということです。最初は『言われたことをやる仕事かな』と思っていましたが、より良い学習環境を作るための改善策を提案し、議論することで、実際に導入されることもあります。様々な考えを持つメンターと協力しながら、柔軟に現場を変えていけるのがこの仕事の大きな魅力だと感じました。

 「大丈夫です」に隠された生徒の本音

少し方向を変えて、これまでに一番苦労したこと、若しくは普段の勤務で苦労していることをお聞かせください。またそういった時にどうやってご対応されていますか?

困っている様子の生徒に声をかけた時に、「大丈夫です。」と言われてしまうことが多く、その後の対応に苦労していました。真面目に勉強をしたいという思いがあって自習室に来てくれてはいるものの、メンターを上手く活用することができないという生徒は意外と多いと感じます。

そういった生徒は一人で集中しているから、あまり声をかけない方が良いのかなと思っていた時もありましたが、明らかに困っている生徒には、必ず声をかけるようにしています。経験から、『大丈夫です』と答える生徒の多くが、実は本当は大丈夫ではないことに気づいたからです。今やっている箇所の質問を具体的に問いかけると、理解が浅いことを打ち明けてくれるようになりました。生徒の口から『大丈夫じゃない』ことを引き出せるように、声のかけ方を工夫しています。

また、生徒にとって話しやすい環境を作るために、まずは自習室に来て勉強していることを褒めたり、今日やる勉強の内容を聞いたりしてアイスブレイクを図るようにしています。 

忘れられない「2時間の進路イベント」

これまでの勤務の中で一番印象に残っている出来事をお聞かせください。

単発の進路イベントに参加したときのことです。たった2時間という短い時間で中学生と進路について話し合うワークイベントでした。初めはなかなか輪に入れない生徒がいたり、生徒に上手く思いを伝えることに苦労しましたが、私が声かけをすることで徐々に生徒の積極性が出てきたことを感じました。イベント終了後にグループの生徒達が「私たちのこと忘れないでね!」と言ってくれたことが本当に嬉しかったです。生徒の心に、自分の存在が何か響くものがあったのだと感じ、この仕事のやりがいを実感しました。 

吉田さんが高校生だった時に、学習メンターのような存在が身近にいて欲しかったと思いますか?

はい、とても欲しかったです。

自分が勉強に苦労し、一人で悩んでいた高校時代にメンターがいたらもっと前向きにきちんと取り組めていたのかなと今でもふとしたときに思います。頑張って勉強していても、やり方が分からず効率が悪かったんです。

もしメンターのような存在がいたら、自分のやり方が正しいか相談し、軌道修正してもらえたと思います。また、誘惑に負けそうになった時でも、誰かがそばにいてくれて、困った時にいつでも質問できる環境は、本当にありがたかっただろうと感じます。 

自分の学習方針を軌道修正してくれる存在が欲しかったという部分に私も強く共感しました。一人で勉強することも多い高校生にとって、直近に受験を経験した大学生がそうした課題解決に携わってくれる環境は本当に心強いですよね。

そうですね。振り返ってみて、自分一人では「できないこと」を受け入れることが意外と難しかったなと感じます。×がついてもたまたま間違えただけと思い込んだり、答えを見て分かった気になっていたことが多かったと思います。そのような良くない状況を客観的に正してくれる存在が欲しかったです。

 博士課程の経験を、生徒の未来へ

非常に共感の多いお話でした。では今後について質問させて頂きます。来年度から博士課程に進学される吉田さんですが、その貴重な立場から生徒にどんなことを伝えていきたいと考えますか?

生徒に選択肢の広さを伝えられる存在にはなるのかなと思いますが、実際のところ博士課程となると高校生にとってはかなり遠い将来になるので難しいですね(笑)。
でも、今伝えていきたいなと思う事は、座学ではない勉強の面白さ、特に新しいことを開拓していく研究の面白さですかね。 

■学習メンターになるには

いかがでしたか?
少しでも学習メンターの仕事をしてみたいなと思った方は、ぜひご応募下さい!

    • <募集要項>
      ◎募集職種:
      学習メンター


      ◎勤務地
      ・関東エリア:東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県エリアの学校
      ・関西エリア:大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県などの学校

      ◎勤務時間
      ・平日の放課後勤務(例:15:30~18:30)
      ・週1日~OK
      ※勤務する学校によって変動します。
      ※履修登録などが決まっていなくても、シフト調整が可能です。

      ◎給与
      ・時給1,530円~
      ※交通費全額支給
      ※昇給あり

    • ◎応募条件
    • ・4月時点で大学もしくは大学院に所属している方
 


  

 ※採用充足状況によって、募集状況が変動します。採用充足している場合は、募集をしていないタイミングもあることをご了承ください。また、募集タイミングではいち早くt-newsメールマガジンでもご紹介しますので、t-newsメールマガジンもぜひチェックしてみて下さい!