- バイトあれこれ
- 2024/06/11

「すごいじゃん、ありがとう」が魔法の言葉。生徒を勇気づける学習メンターの声かけ術
生徒を勇気づける存在でいられるメンター
今回は、神奈川県の女子高で学習メンターとして勤務されている高山知世さんにインタビューしました。これまでの経験や、生徒さんへの想い、そして今後の展望について伺いました。
まず、高山さんが大学で学んでいることや大学生活について教えてください。
私は主に南アジア・東アジアの仏教思想について勉強しています。そのためには広範な知識が必要で、今はサンスクリット語やチベット語、漢文の勉強に力を入れています。課外活動では中高生を対象に、進路選択を広げるお手伝いを行ってるサークルに所属してます。
メンターになったきっかけは「恩返し」
中高生への学習支援という点では学習メンターとも通じていますね。高山さんが学習メンターを始めたきっかけはなんだったのですか?
2019年に母校が学習メンタープログラムを導入したことがきっかけです。高校在学時から先生方がお忙しいことは知っていたので、少しでも先生方の役に立ちたい、後輩の生徒さんたちの力になりたい、と思い学習メンターに応募しました。勤務の都合上、母校で実際働くことは叶いませんでしたが、夜間のオンライン自習室のメンターや都内の学校での勤務を経て、2023年からは母校の近くの女子高でメンターを続けています。
メンターとして色々な経験をされてきた高山さんが普段勤務している学校について教えてください。
私が勤務している学校はコースが細かく分かれており、放課後自習室の運営に加え、高校1年生の進学コースを対象としたプログラムも実施しています。そのプログラムでは、私たちが7限目の授業を運営し、問題を準備して生徒に解いてもらったり、分からない部分を一緒に解決したりと、自習のサポートを行っています。
学校の先生のようなこともされているのですか?
いいえ、生徒さんの学習をサポートするという点では似ていますが、私たちはあくまで先生方のサポート役です。先生方のように新しいことをゼロから教えることはあまりありません。しかし、生徒さんの疑問を一緒に考えたり、授業で先生に質問できなかった部分を解決したりと、生徒さんの学習に深く関わることができ、とてもやりがいを感じています。
高山さんは現在勤務されている学校でのメンタープログラムの新規導入に携わられたと思うのですが、その時の状況や苦労した点について教えてください。
導入当初は、臨機応変な対応が求められることが苦労しました。新人メンターが多く、体制もこれから整えていく段階だったからです。メンターが主体でプログラムを進める形なので、プログラムをより良くするために日々話し合いを重ねています。
今後は、先生方ともより密にコミュニケーションを取り、学校とメンターが一体となった体制を整えていくことが課題だと感じています。これからどんどん成長していける、やりがいのある学校だと思います。
メンターに応募した時と今でメンターに対する印象に何か変化はありましたか?
『メンター=先生のお手伝い』というイメージ自体は変わっていません。しかし、今はそれ以上に、先生よりも生徒さんに近い存在、よりフラットでいられる関係がメンターの特長だと感じています。
生徒の「わかった!」が最高の喜び
高山さんがメンターとしてやりがいを感じるのはどのような時ですか?
生徒さんの困っていることを一番近くでサポートできる時です。
質問対応の時は生徒さんと限りなく一対一で向き合うことができるので、その時に生徒さんが抱えている問題や躓いてしまっていることに対して丁寧に接することができるのはメンターの特権だと思っています。
数学の公式が分からず苦戦している生徒さんに、時間をかけて丁寧に教えてあげたら、『わかった!』と言ってくれたことがありました。じっくり向き合って疑問を解決できるのは、メンターの強みだと思います。
素敵なエピソードですね!大規模にプログラムを取り入れている学校だからこそ生徒さんとの関わりが深いように感じました。生徒さんとの関わりの中で、高山さんが気をつけていらっしゃることは何かありますか?
気をつけていることは3つあります。
①自分から積極的に話しかける事
困っているけれど、自分から声をかけられない生徒さんをサポートするため、積極的に話しかけ、教室の雰囲気づくりに努めています。
②つまずいている部分を明確にすること
生徒さんが質問を持ってきてくれる時というのは、生徒さん自身が自分がどこまで理解できていて、どこでわからなくなってしまっているのか自覚できていないことが多いように感じます。困ってしまっている部分を明らかにして正しい道へと導くのがメンターの役目だと私は思っています。
③ポジティブな言葉遣い
生徒さんがネガティブな気持ちにならないような声がけをしようと意識しています。質問したことを恥ずかしく思ってしまったり、自分が否定されたような気持ちになってしまったりすると、今後質問しにくい雰囲気を作ってしまうことにもなってしまうこともあります。なので私は、生徒さんが質問してきてくれたことにまず感謝の気持ちを伝えるようにして、理解できている部分を褒めることを大事にしています。「すごいじゃん」「ありがとう」がキーワードです。
「夢は叶うかも」生徒に勇気を与える存在
私も高校生の時高山さんのようなメンターさんに出会いたかったです。それでは、最後に高山さんが考えるメンターという仕事の魅力について教えていただけますか?
私にとってのメンターの魅力は、生徒さんに勇気を与える存在になれることだと思います。
私は、いわゆる受験名門校ではない、穏やかで小規模な学校の出身です。メンターとして自己紹介をした時、私が東大に進学したことを知った生徒さんたちが、すこしざわついたんです。でも、それと同時に「あそこが母校なんだ!そこから東大に入ったのすごい!」『私も頑張れば東大いけるかも!』と声を上げてくれたんです。自分の経験から、夢のように思われる目標にも挑戦していいんだ、ということを生徒さんに伝えることができて視野を広げるきっかけを創れ、とても誇りに思っています。
■学習メンターになるには
いかがでしたか?
少しでも学習メンターの仕事をしてみたいなと思った方は、ぜひご応募下さい!
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- <募集要項>
◎募集職種:学習メンター
◎勤務地
・関東エリア:東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県エリアの学校
・関西エリア:大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県などの学校
◎勤務時間
・平日の放課後勤務(例:15:30~18:30)
・週1日~OK
※勤務する学校によって変動します。
※履修登録などが決まっていなくても、シフト調整が可能です。
◎給与
・時給1,530円~
※交通費全額支給
※昇給あり - ◎応募条件
- ・4月時点で大学もしくは大学院に所属している方
- <募集要項>