- バイトあれこれ
- 2024/06/11

「あの頃の私」と重なる生徒へ。早大生メンターが語る特別なエピソード
生徒の能力を最大限に引き出す「学習メンター」
今回は、早稲田大学法学部に在籍し、学習メンターとして活躍されている西村友希さんにインタビューしました。ご自身の経験や、メンターとして大切にしていること、生徒さんへの想いをお聞きします。
メンターとの出会いが、今の活動の原点に
西村さんはいつからメンターとして勤務されているのでしょうか。
大学2年生の時からメンターとして勤務しています。また、私が高校3年生の時に母校でメンタープログラムが開始され、生徒としてもメンター自習室を活用していました。今はその母校でメンターとして活動しています。
生徒として利用していた当時、学校でメンタープログラムが始まったばかりの頃は、メンターさんとどのように接すればいいのかわからなくて少し困惑していました。しかし自習室が始まったから行ってみよう、と友達に誘われて行ったときに、お互い探り探りでしたがメンターさんにすごく温かく迎え入れられたのがとても印象的でした。
それから時間があるときに、放課後自習室に行って勉強するようになりました。私が生徒だった時は、自分から話しかけに行くようなタイプではなかったのですが、休憩しているときにメンターさんの方から話しかけてくれるのがありがたかったです。
私は、母校の中では珍しく一般受験をする生徒だったので、目指している大学に所属しているメンターさんからお話を聞けるのがとても自身のためになり、またとてもモチベーションに繋がったことを覚えています。
生徒一人ひとりに合わせたサポートを
実際ご自身がメンターとして働いてどう感じましたか?
学習メンターは、生徒さんの能力を最大限に発揮できるようにサポートする役割を持っていると思います。
私の勤務する学校は週に2回プログラムを開講しており、常連の生徒さんが大体15人ぐらい参加してくれるのですが、一人ひとりの生徒さんに対して違う対応をするよう心がけています。プログラムが始まる前に、生徒さんに対してどのような対応すべきかメンター内で共有もしています。また、苦手科目がある子は特定の科目をなかなか勉強したがらないので、得意な科目だけではなく苦手な科目のことについても話を聞き、バランスをよく見て計画を立てるように意識していますね。
先生との連携が成長の鍵
普段の勤務で大切にしていることはなんでしょうか?
先生と協力し、生徒ごとに最適な対応を考えて実行することです。
私が勤務している学校は少人数制なので、
どのような生徒にプログラムを利用して欲しいか?
プログラムに参加している生徒たちに、将来どのようになって欲しいか?
など、先生方の思いをすぐに共有してもらうことができます。
例えば、中学生には『宿題や提出物を完璧に出すためのサポートを行い、そのために課題などをやる場所として活用して欲しい』と思っていますが、高校生に対しては『もっと発展的に勉強に挑戦してみたいと思えるような、モチベーションを高める場になって欲しい」などというイメージを共有するようにしています。
このように、先生方がメンター自習室についてどのように思われているのか、先生が生徒にどのようになって欲しいのか、ということを把握して対応することで、日中の勉強を見ている先生方と、放課後のその勉強サポートするメンターとのギャップが少なくなると考えています。また、そのギャップが少なければ少ないほど、生徒さん達の能力が伸びるのではと考えています。
編集部が選ぶ!記憶に残るエピソード
西村さんがメンターとして勤務していて、記憶に残っている生徒さんはいますか?
一緒に小論文の勉強していた生徒さんが、大学の合格報告をするために自習室に来てくれたことがとても印象に残っています。
高校1年生の頃から自習室に通ってくれた生徒さんが、理系を目指す中で小論文対策が必要になりました。レギュラーメンターの中で小論文を担当していたのが私だったので、一緒に勉強するようになりました。高校3年生の4月からずっとサポートしていたので、12月に『大学に合格しました!』と報告しに来てくれた時は、本当に嬉しかったです。春から大学生になるんだと思うと、とても感慨深かったですね。
チャレンジするきっかけを与えたい
今後、生徒さんにどのような変化が起きたら嬉しいですか?
例えば、勉強が苦手だと感じていた生徒さんが、ニュース検定に合格し、その成功体験から英検にも興味を持つようになった例がありました。チャレンジすることの大切さを伝えられ、生徒さんが成長できた良い経験だと思います。
この経験が、チャレンジすることが大事だと伝えられて、生徒さんが成長できた例になると思います。
先生方との信頼関係が、生徒の成長につながる
先生方からの信頼が深まるにつれて、活動の幅が広がったエピソードがありました。
生徒さんの成長が感じられるエピソードだと思いました。今まで先生方と協力して実施した経験はなにかありますか?
生方からの依頼で、指定校推薦を受ける高校3年生の小論文や、志望理由書の添削を始めたのがきっかけでした。1年目はお試しの依頼でしたが、2年目には本格的な指導プログラムとして運営できるようになり、とても嬉しかったです。これは、先生方から信頼してもらえている証だと感じました。
また、以前は私から先生に質問することが多かったのですが、今では通りがかりの先生が、生徒さんの様子を教えてくれるようになりました。生徒さん自身も、『先生がテスト計画を立ててねって言っていたし、メンターからも言われるだろうと思って考えてきました』と自習室に来てくれることがあります。先生と私たちの行動が一体となって生徒に伝わっているのだと感じ、非常に良い経験になっています。
メンター間の連携が、質の高いサポートを生み出す
プログラムの運営にはメンター同士の連携も大切だということですね。
そうですね。生徒さんごとに対応を変えるために、勤務後の振り返りで『生徒情報記録』に些細なことでも、生徒さんの様子をたくさん書くようにしています。生徒さんの情報を4項目に分けて記録することで、全体の様子と個別の様子を同時に把握できるようになりました。
メンター卒業後も生徒が成長し続けるために
最後に、西村さんのメンターとしての目標を教えてください。
目標は、生徒さんが自ら考え、行動できるようになることです。中学生には、私たちや先生に言われなくても、提出物や試験勉強を自分から進められるようになってほしい。また、検定試験など、自分の興味のあることに積極的にチャレンジしてほしいと思っています。
高校生には、義務的な勉強だけでなく、もっと自分でモチベーションを持って学習に取り組んでほしいです。私は今年度でメンターを卒業しますが、これからも生徒さんたちが頑張り続けられるよう、卒業までの残り期間も全力を尽くしたいと思います。
■学習メンターになるには
いかがでしたか?
少しでも学習メンターの仕事をしてみたいなと思った方は、ぜひご応募下さい!
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- <募集要項>
◎募集職種:学習メンター
◎勤務地
・関東エリア:東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県エリアの学校
・関西エリア:大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県などの学校
◎勤務時間
・平日の放課後勤務(例:15:30~18:30)
・週1日~OK
※勤務する学校によって変動します。
※履修登録などが決まっていなくても、シフト調整が可能です。
◎給与
・時給1,530円~
※交通費全額支給
※昇給あり - ◎応募条件
- ・4月時点で大学もしくは大学院に所属している方
- <募集要項>