• 学業
  • 2014/07/15

研究、実験、だけじゃない!?理系の真髄此処に在り!

はじめに

文系に比べて実験や研究室配属、過密な講義と何かとブラックなイメージがつきまとう理系学部ですが、そんな理系学部は将来、社会の技術、産業、医療の基盤となって支える人材を育てており、誇れる点がいっぱいあります。ここでは、t-newsに寄せられた理系学生からの、理系学部の誇れるところを厳選してお届けします。これを読んで、理系学部の魅力について考えてみましょう。

ここは素晴らしい!理系学部の誇れるところ

1. 実験が充実している!

理系学部の誇れる人ところはいくつもある。そのうちの1つは、実験があげられる。実験を通して、いままで学んできた理論が実際に自分の目で確かめられより一層その内容が理解できるようになる。他には、みんなが勉強熱心であるということもあげられる。確かに、理系は文系と比べて忙しいが、その分仲間とともに勉強し、お互いが刺激し合い高め合うことができる。 
(東京工業大学 工学部第4類 1年 / 男性)
学科によるとは思いますが、とにかく白衣を着ての実習が多いです。文系の学生には経験ができないことなのではないかと思います。動物を使った実習や、人体解剖など、普通ではできないことを、徹底した指導のもと自ら行えるのは理系の学生の特権だと思います。 
(東京医科歯科大学 歯学部歯学科 5年 / 女性)
理系学部では実験の設備が充実していて毎週なんらかの実験ができます。レポートを毎週書くのはつらいですが書きおわったときは達成感が得られます。また文系では授業は受けておけばよいというスタンスですが、理系ではほぼ毎授業課題がでて解いて次の授業に望みます。課題をやるとテスト対策、復習になるのでテスト前にあたふたしないで済むというのも素晴らしいです。 
(慶應義塾大学 理工学部生命情報学科 2年 / 女性)

理系の花形といえばなんといっても実験でしょう。実験といえば遅くまでかかる・・・などと負のイメージを持たれているかもしれませんが、将来の研究活動の第一歩で、やったことが自分の糧となるという点では非常に役立ち、また充実した機会と内容にしている方も多いのではないでしょうか。

2. 研究室が楽しい!

多くの理系学部で、研究室配属が行われます。朝から晩まで、もしくは土日も研究、なんていう日々は当たり前です。拘束される時間も長く、未知のことを毎日研究し、どう世の中のためになるか、などで頭を使いまくります。文系の人が、そうではないわけではありません。しかし、やはり頭の使い方が論理的であること、勉強時間が圧倒的に多いこと、長い時間拘束されるということに慣れているということから、会社に入ってからでも、研究室の生活の延長線のように考えることができ、適応力は高いと思います。 
(東京理科大学 薬学部生命創薬科学科 修士 1年 / 女性)
研究室には大変高価な精密機器がいくつも置いてあります。それを操作できること自体素晴らしいと思うのですが、なかには、その研究室の研究員によって開発された実験装置も存在するのです。行いたい実験に必要な装置をも、自分たちの手で作り上げてしまうこともできるのは、誇れるところなのではないかと思います。 
(東京大学 教養学部理科一類 2年 / 男性)
世界の最先端を行く研究室に加われることは文系学部にはあまりないことだと思う。最先端の研究に触れるというのであれば一年生の頃から可能だし、学問で世界と勝負できるというのは文系にはなかなかないのではないかと思う。何か世界と戦えるような大きなことをしようと思ったら圧倒的に理系学部が有利なのではないだろうか。その分苦労も多いですが…。 
(東京大学 教養学部理科一類 2年 / 男性)

研究室配属からの研究が理系にとって一番、充実した日々になるのではないでしょうか。実際の研究室で現在の研究の最先端に触れ、議論を交わして論理的思考力を鍛えることは、就職してから、あるいは研究の道に進むとしても大きく役に立つ能力となるでしょう。

3. 人脈が築ける!

性別や年齢を問わず、学問に対して論理的な議論がしやすく、ある分野に飛び抜けた知識や技能を持っている人も多かったので、日々の交流がとても興味深く、多様な視点から物事を考える機会を多く得られたという部分。  文系の方を貶す訳ではないが、今まで関わってきた文系の方とは話の内容や興味の分野が非常に異なると感じたし、感情で動く方が非常に多く、その場の空気に合わせるのが時々面倒に感じたりもした。 
(東京大学 理学系研究科生物科学専攻(植物生態学研究室) 卒業 / 男性)
みんなが同じ科目にロマンを感じていて、その科目が好きな人が集まっているのでとても居心地がいいし、意気投合する。文系ではあまり自分の専攻への愛を感じず、将来なりたい職業に応じて学部や学科を決めているような印象を受けるが、理系ではみんなが主に研究職を目指していて、自分の好きな分野でずっと食べていきたいと思っている。
(東京大学 理学部生物学科 4年 / 女性)
理系の人は自分の好きな分野をとことん突き詰める人が多いところが素晴らしいと思います。自分が知っている理系用語のなかで一番難しい単語を言っても通じてしまいます。特に自分の興味のある分野をマスターしている人との会話は学ぶことが多くとても楽しいです。
(東京大学 教養学部理科一類 1年 / 男性)

そして、なんと言っても忘れてはならないのは理系の人脈でしょう。特定の分野に突出した知識と能力を持つ人や、同じ志を持つ人が同じ学科や一つの研究室で会話をする機会もあるので、そこから刺激を受けたり、学ぶことも多いようです。

まとめ

大学生に聞いた理系学部の誇れるところ、いかがでしたでしょうか。理系学部には上記以外にも、多くの魅力的な点があるようですね。これを機に、改めて目の前の友人と研究の相談なんてしてみるのもいいきっかけになるのではないでしょうか。社会を影で支える、縁の下の力持ち的な存在の理系学部にあなたも少しだけ目を向けてみてはいかがでしょう。

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  • 記事執筆:プラット
  • 都内の理系学部に通っている大学2年生です。
  • 最近は丸山真男の「日本の思想」を読み耽っています。