ヨーロッパ大陸では最大の言語
Hola!スペインといえば、みなさんはどんなことを思い浮かべますか。私は、トマト祭りに興味があります。スペイン語は、母語話者数においては世界で3番目に多いとされ、特に、南米ではブラジルを除いたほとんどの国と地域でスペイン語が話されている大きな言語です(Wikipedia参照)。国際連合の公用語のひとつにも数えられます(他に、アラビア語、中国語、英語、フランス語、ロシア語)。一方で、日本で普通に生活する分には、触れる機会が少ないのも事実。そんなスペイン語を勉強した、実際の履修者の声を聴いてみましょう。
その他の言語に関する記事は下のリンクから
【第二外国語】ドイツ語で良かった!イマイチだった……。3つの理由
【第二外国語】フランス語で良かった!イマイチだった……。3つの理由
【第二外国語】中国語で良かった!イマイチだった……。3つの理由
良かった!
1. 発音が簡単!
スペイン語は、母音が日本語と同じa,e,i,o,uしかないので、とても発音しやすいし、単語も英語に似ていたりもするので、覚えやすいなと感じています。第2言語は始めたては特に新鮮で、どんどん吸収できて楽しいです。
(千葉大学 法経学部 1年生 / 女性)
非常に多かった声です。言語は話すことが非常に重要であると思いますし、そうだとすれば、発音がしやすいことは学ぶ上でモチベーションになりますね。スペイン語、ドイツ語は、発音がしやすいという声が多く、フランス語、中国語とは対照的です。
2. 雰囲気が明るい
スペイン語は学生の中でも明るい人が集まる傾向にあるので、クラスがいつも賑やかで楽しいです。また、ほかの語学に比べても独特な人が多いです。まじめな人よりも、適度に遊ぶ人が多い印象です。
(東京大学 教養学部文科二類 1年生 / 男性)
私はスペイン語を選びました。話者人口が多いのでいつか使えるかもしれない。それから陽気な国の言語のせいか、担当してくださる先生方も明るく楽しい方が多いです。大学の語学教授ともなると、その国に長期滞在した経験のある先生も多いので、横道にそれた面白い話を聞く機会も得られます。
(慶應義塾大学 法学部 2年生 / 女性)
さすがは情熱の国、といったところでしょうか。多くの人が、語学のクラスの雰囲気を楽しんでいるのが伺えました。先生も明るく、豪快な人が多いようですね。私の知るスペイン語の先生は、黒板のチョークを置く場所にタバコを置き忘れていました。豪快です。
3. 世界的なコトバ
私はスペイン語を履修しました。それは単純にスペインに行ってみたいという気持ちからです。実際に授業や教科書を通して、スペイン語圏の文化や日常会話などを学ぶことができ、スペイン旅行をした時にとても役に立ちました。そんな人たちとも交流でき、スペイン語を第二外国語にしてよかったと思っています。
(青山学院大学 経営学部 4年生 / 女性)
冒頭で述べたとおり、スペイン語は世界的に広がりのある言語であるため、スペイン語を学ぶことで、興味関心がグローバルに広がったと感じる人もいるようです。言語を勉強していくと、その使用者、彼らの文化や社会などにまで自然と視野が広がりますが、話者の数が多いスペイン語なら、それは尚更でしょう。
イマイチだった……
1. 動詞の活用が多い
動詞の活用がとにかく面倒くさいこと。1つの動詞で現在形の形が6つあり、不規則活用もたくさんあるので覚えるのが大変。さらに、英語とは違う、点過去や線過去という概念があって、ニュアンスをつかむのが難しいと思った。『直説法過去未来完了』と聞いたときは本当にパニック状態だった。
(早稲田大学 文学部 1年生 / 女性)
全体的に見れば比較的取り組みやすいと言われるスペイン語ですが、動詞の活用の量には悩む人が多かったです。これは、あまり他の言語では見られない意見だったので、スペイン語学習の特徴なのかもしれません。他には、男性名詞・女性名詞が大変だ、という声もありました。ヨーロッパ言語の宿命です。
2. アカデミックな分野では……
スペイン語は南米では話者人口が多いですし、世界的に見ても有力な言語ですが、学問をするうえではあまり役に立たない言語です。たとえば、法律は英・独・仏がリードしてきたため、それらの勉強には独・仏語を選択していると理解が深まることがあります。
(東京大学 教養学部文科二類 1年生 / 男性)
正確なデータが手元にありませんが、たしかに、文献の数でいうと、英語やドイツ語、フランス語などより、スペイン語のほうが少ないようです(こちらを参照)。現代につながる学問の発達した時代(たとえば18世紀の啓蒙時代など)に、それらをリードしたのも、イギリス・ドイツ・フランスといった国でしょう。ただ、こうした嘆きが出ること自体が、学問的知識を深めるために原典にあたろうとする姿勢を示すものであり、皆さんの志の高さを感じさせます。
3. 特にない(!)
しいて言えば、どの言語にも限ることだが、使用できる範囲が限られているということだと思う。特に悪いというほどのことはないかと。
(東京大学 教養学部文科二類 1年生 / 男性)
特になし。勉強するときの負担はあるが、それも自分次第で楽しみに変えることができる。語学は、学んでおくことに損の全く生じない勉強だと思う。自分はスペイン語だったが、他の言語でも同じであろう。
(早稲田大学 国際教養学部 1年生 / 男性)
「履修した第二外国語について、悪かったことはなんですか」という質問をしたにもかかわらず、このような答えが多数返ってきました。それほど、スペイン語の満足度は高いということなのでしょう。このように楽しんで、やる気をもって取り組むことはとても素晴らしいですね。
あとは自分の興味と進路次第
このように見てみると、スペイン語を学ぶ上では、あまりに難しい点や、やる気を削いでくるような要因は、どうやらあまりないようです。全体的に見れば、満足して楽しく取り組んでいる人が、比較的多いようでした。このように、楽しいから学ぶというのもひとつの選択肢であり、一方、役立つから学ぶ、という考え方もあります。その両方を見やりながら、学ぶ語学を決められると、失敗が少ないと思います。後悔のしない決断をしましょう。後悔したら、第三外国語を学びましょう(笑)。Ciao!
第二外国語が決まったら次はアルバイト!
【戦略的バイト探しのすゝめ】バイト探しで必ずチェックすべき7つのポイント!
【戦略的バイト探しのすゝめ】アルバイトはいつから始めるべき?
関連リンク
本当にその言語でいいですか?気になる第二外国語のウワサ
ミスったら悲惨……!第二外国語選択で重視すべきポイント
【第二外国語】ドイツ語で良かった!イマイチだった……。3つの理由
【第二外国語】フランス語で良かった!イマイチだった……。3つの理由
【第二外国語】中国語で良かった!イマイチだった……。3つの理由
【第二外国語】ここでしか聞けない!慶應のスペイン語事情
【第二外国語】ここでしか聞けない!早稲田のスペイン語事情
【第二外国語】ここでしか聞けない!東大のスペイン語事情
- 記事執筆:小松崎
t-newsの学生スタッフとして、記事作成を担当しています。 - 某大学の法学部生です。
- 最近は、様々な分野の本を乱読しています。