「宿題を完璧にやってきて、授業中も集中してくれる…」
そんな理想とは裏腹に、家庭教師の仕事には様々な「壁」が立ちはだかります。授業中にうとうとする生徒、厳しい保護者の目、慣れない場所への移動…。
今回は、多くの家庭教師が経験する、理想と現実のギャップを埋めるための具体的なアドバイスと、苦労を乗り越えた先にあるやりがいについてご紹介します。
1. 授業中の居眠りや、やる気のなさ
「マンツーマンだから集中してくれるはず」と思いがちですが、授業中にうとうとしてしまう生徒も少なくありません。
生徒が毎回授業中に寝てしまうのが大変でした。雑談中は元気なのに、計算問題になるとすぐにうとうとしてしまいます。 (東京大学・男性)
やる気の全くない生徒を受け持ったため、宿題をやってこないことが多く、勉強を習慣づけるのに苦労しました。 (東京大学・男性)
解決策:生徒に合ったアプローチを探す
居眠りには顔を洗ってもらう、休憩を入れるなどの対策が有効です。また、やる気がない生徒には、厳しくするだけでなく、「宿題を終えたら休憩」「〇〇問解いたらゲームの話をしよう」など、小さなご褒美や目標を設定してモチベーションを上げましょう。
2. 保護者からのプレッシャー
生徒の成績を上げることが家庭教師の大きな使命ですが、そのプレッシャーを感じることもあります。
成績を上げなければならないという保護者からの要求に応えなければならない一方で、厳しすぎると生徒のモチベーションを下げてしまうので、バランスを取るのが難しいです。 (東京大学・男性)
解決策:進捗を共有し、信頼関係を築く
保護者の方には、ただ「宿題をやっていません」と報告するだけでなく、生徒が頑張っている点や、小さな成長を伝えるようにしましょう。また、定期的に生徒の学習計画や今後の見通しを共有することで、「一緒に取り組んでいる」という姿勢を見せることが大切です。
3. 移動や時間調整の苦労
生徒さんの自宅が駅から遠かったり、授業開始までの時間調整が難しかったりと、移動に関する悩みも少なくありません。
ご家庭が駅から遠く、交通費は出るものの、毎回20分ほど歩くのが大変でした。早く着きすぎてもいけないので、駅で時間をつぶすことも多く、無駄な時間が多かったです。 (青山学院大学・女性)
解決策:事前リサーチと時間管理を徹底する
事前に交通手段や所要時間をしっかり調べて、余裕を持って行動しましょう。電車の遅延など、万が一遅刻しそうな場合は、早めにご家庭に連絡を入れることが必須です。
4. 授業中の冷や汗?予期せぬ質問
学校の課題を教える場合など、手元に解答がなく、その場で問題を解く必要があることもあります。
学校の課題を一緒に解くよう頼まれたのですが、答えがない状態で、自分の解答が合っているか確かめられなかったので緊張しました。 (東京大学・男性)
解決策:事前の準備が鍵
次の授業で使う教材が事前に分かっている場合は、あらかじめ問題をコピーさせてもらい、自宅で解いておくなど、準備を怠らないようにしましょう。
まとめ
家庭教師の仕事には、居眠りやモチベーションの維持、保護者対応、移動時間の調整など、多くの課題があります。
しかし、これらの壁を乗り越えて生徒が心を開いてくれたり、成績が上がったりしたときの喜びはひとしおです。
「根気よく、生徒と向き合うこと」が、苦労をやりがいに変える大切なモットーとなるでしょう。
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