「褒めて伸ばす」という言葉があるように、生徒への指導において「褒める」ことはとても大切です。
ただ漠然と褒めるだけでは、生徒の心には響きません。ここでは、現役家庭教師が実践している、生徒のやる気を効果的に引き出す褒め方のコツをご紹介します。
1. 「苦手」や「以前できなかったこと」ができた時に褒める
生徒が苦手意識を持っている分野で、少しでも進歩が見られたら、迷わず褒めましょう。
以前分からなかった単語の意味を答えられたり、一つでも単語を覚えたりした時に「すごい!できるようになったね!」とすぐに褒めるようにしています。小さなことでも見逃さず褒めることで、「こんなところまで見てくれているんだ」と生徒の励みになります。 (匿名)
ポイント:小さな成長でも見逃さない
教師が生徒の過去の間違いや苦手をしっかり把握しておくことが重要です。ほんの少しの進歩でも褒められると、生徒は「自分はこの科目が得意かもしれない」と思い始め、やる気が飛躍的に向上します。
2. 褒めるタイミングを見極める
褒めすぎると、生徒は褒められることに慣れてしまい、効果が薄れてしまいます。褒めるべきタイミングを意識しましょう。
僕は、本当に良くできた時、そして逆に生徒が落ち込んでいる時に褒めるようにしています。 問題がほとんど正解で、自分の分かっていることや分かっていないことまで明確になっている時は「今回はよくできた!この調子で頑張って!」と褒めます。また、生徒が落ち込んでいる時は、やる気を引き出すために「よく覚えていたね!」などと褒めるようにしています。 (匿名)
ポイント:メリハリが大切
常に褒めるのではなく、「特に頑張った時」や「気持ちが落ち込んでいる時」など、ここぞというタイミングで褒めることで、生徒の心に響き、信頼関係が深まります。
3. 「褒める」基準を明確にする
ただ単に結果を褒めるのではなく、プロセスや努力を評価することで、生徒は正しい勉強法を身につけることができます。
私は「褒める」ラインを明確に設定しています。 たとえば、問題が間違っていても解く努力が見られたら褒める。正解でも途中式を省略していたら褒めない。積極的に質問できたら褒める、などです。 (匿名)
ポイント:何が正しいのかを伝える
たとえ結果が間違っていても、そのプロセスで正しい努力ができていれば褒めてあげましょう。逆に、結果が良くても、手抜きが見られたら褒めないことも大切です。これにより、生徒は「何が正しい勉強法なのか」を理解し、次へとつなげることができます。
4. 「びっくり」で喜びを表現する
褒め言葉に「びっくり」や「感動」の気持ちを加えることで、より素直に生徒を褒めることができます。
私は褒める時に「びっくりすること」を心がけています。「え!できたの!?すごい!」と感動を伝えることで、生徒も嬉しそうで、ますます頑張ってくれます。 (匿名)
ポイント:感情を豊かに表現する
「すごいね」だけでなく、「え、もう覚えたの!?」「それは思いつかなかった!」など、感情を込めて褒めることで、生徒は心から喜びを感じ、次の学習への意欲がわきます。
まとめ:生徒の「やる気」を引き出す指導者になろう
褒め方一つで、生徒の反応や学習意欲は大きく変わります。
ただ知識を教えるだけでなく、生徒のやる気を引き出すことも指導者の重要な役割です。今日からでも実践できることばかりですので、ぜひ試して、生徒と一緒に成長していきましょう。
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